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SONY 『α9II 』『α7R IV』開発者インタビュー Vol.2

[ Category: SONY|掲載日時:2019年12月12日 19時24分]

α7R IVに採用された6100万画素の超高画素センサーは、既にセンサーがあってカメラ(α7R IV)を作ったのでしょうか?それとも先にカメラの企画があり、センサーを開発したのでしょうか?

SONY α7R IV/α9II/α6600 インタビュー

中西 氏:
どちらが先かというようなことは具体的にお話はできないのですが、イメージセンサーのリーディングカンパニーとして、新しいイメージセンサーの開発をしていますので、センサーの開発と同時進行で、将来のロードマップを見据えながら、カメラやレンズの開発もできるのが弊社の強みだと思っています。画像処理エンジンや付随するキーデバイス類の多くも自社で開発していますので、センサーの性能を最大限に引き出せる術を知っているとも言えるかもしれません。だからこそ、最先端の技術をカメラシステムに取り入れて世に送り出すことができるのです。

α7R IVは超高画素センサーにも関わらず、その高感度耐性に驚きました。これはセンサーの性能とソフトウェアの進化のどちらが寄与して実現していることなのでしょうか?

中西 氏:
「両方」です。センサーが6100万画素になればノイズは増えるだろうということは開発の初期の段階から分かっていた事でしたので、その特性に合わせて画像処理エンジンBIONZ Xをα7R IV用にチューニングしてあります。だからこそ、画素数がα7R IIIの1.5倍に増えたとしても、高感度性能を維持しています。実際にα7R IVを使用し「高感度耐性が優れている」という声も多くいただいております。

ボディのベースが第4世代に進化したことに伴い、防塵防滴性能も向上したと聞いています。具体的にどのように進化したのでしょうか?

SONY α7R IV/α9II/α6600 インタビュー

中西 氏:
α9も防塵防滴に配慮した作りになっていました。しかし、α9 IIになって、より過酷な状況でも安心してお使いいただけるようさらに改善を図っています。わかりやすい箇所でいうと、SDカード蓋のところでしょうか。今まではロックボタンを引くと蓋が開く機構になっていましたが、より気密性を高めるため内側に溝のあるパッキンを追加し、蓋を押し当てながらスライドさせる機構を採用しました。これにより水や埃の侵入をより防ぐことができます。やはりSDカードの部分はトラブルがあってはいけない場所だと思いますので、より注力して開発した部分です。実はこれもプロの方々からいただいたご要望の一つで、α9を発売したことによりプロのお客様が増え、さらに多くのご意見をいただけるようになりました。それを製品開発にフィードバックした一例になります。また、外から見ても違いはわからない箇所ではありますが、各パーツのつなぎ目にシーリングを施し、耐久性に関してはマウント部分にクッションを追加するなど、大型レンズを装着した際でもしっかり堅牢性を得られる設計に改良されています。

α9 IIの登場はスポーツや報道の現場で使用するプロ向けカメラへ大きく舵を切ったように思えます。今後α9シリーズはプロの現場でどのようなポジションを目指していくのでしょうか?

中西 氏:
絶対に失敗が許されないプロの現場でαを信頼して選んでいただけるようになることは、我々αに携わる者にとって目指すべき大きな指針ととらえています。今まで一眼レフ機がプロの現場で使われてきており、メカシャッターや専用のAFセンサーなど、機械的なカメラ構造に磨きをかけることでしのぎを削ってきたといえるとおもいます。しかし弊社は2013年からフルサイズミラーレスの市場を展開し、メカ構造の制約にとらわれない発想で生み出したα9を契機に、様々なプロのフィールドでご使用いただけるようになってきました。各フィールドにおける具体的なαのシェアは申し上げられないのですが、例えばゴルフの大会では、音を出すことを禁止されているアドレスのシチュエーションでも、α9のアンチディストーションシャッターを備えたサイレント撮影ができるからこそ、電子シャッターでも歪まずにテイクバックの撮影が可能になり、今まで誰も見たことが無い瞬間での写真を撮ることが可能になりました。こうした今まで撮れなかった、あるいは撮るのが難しいとされていたシーンでも、ソニーのαなら撮れるという信頼を抱いていただけたからこそ、徐々にプロの方々にもαをお使いいただけるようになってきたのだと思います。また、そういった方々のフィードバックを真摯に受けとめ、短期間で次の製品開発に投入し、技術に磨きをかけてきました。新たな価値観で写真表現を追求していただけるような製品を、様々なご意見をいただきながらお客様と一緒になって作り上げていくことだと重要だと考えています。

プロ向けに改良されたα9 IIを写真趣味層が使用した時、メリットはどの辺りにありますか?

SONY α7R IV/α9II/α6600 インタビュー

中西 氏:
まず大きな違いを感じていただけるのが操作感です。α9では、比較的手の大きな方々の中には、カメラを握った際に小指が余るように感じる方がいらっしゃるかもしれません。グリップ部を延長させるアクセサリーも出してはいましたが、やはり「小型で良いけれどグリップ感も重視したい」という声もいただいていました。そこでα9 IIではさらに深く握れるようにグリップ部を改良し、手の平全体でしっかりとカメラを支えることが出来るようになっています。特に望遠レンズを装着した際は、安定感が大きく向上したと実感できるはずです。これを聞くとボディが大きくなったような印象を与えるのですが、実はボディ正面の幅と高さはほぼ変えていません。形状を変えることでより握りやすいグリップを実現しました。機能面で言えば、手ブレ補正が5.5段に0.5段分強化されました。改良されたグリップと合わせることでより手ブレを軽減してくれます。また、メカシャッター時の連写が秒間5コマから10コマへ進化し、フリッカーレス撮影機能も搭載されました。体育館など室内で撮影する際には蛍光灯のちらつきを大きく軽減できるのはもちろん、例えば電車を撮るのが趣味な方でしたら、電車に付いている電光掲示板などもフリッカーレス撮影の恩恵を受けられると思います。『α9 II』はプロがより使いやすいように進化をさせていますが、その分写真を趣味とする一般の方にもより使いやすいカメラになったのではないかなと思います。





 




[ Category: SONY|掲載日時:2019年12月12日 19時24分]

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