日録新卒カメラvol.2 ~Canon 5D Mark3~
「日録新卒カメラ」は、昨年の春に入社した新卒による短期連載ブログです。
マップカメラで働き始めてから早いものでもうすぐ1年。
入社前から大切に同じ機材を持ち続けている人。
初めて自分のカメラを購入した人。
システムがガラッと変わった人。
いろんなカメラをたくさん集めた人。
十人十色、様々なカメラへの向き合い方があった1年間です。
この連載では各々が持っている機材や、その機材で撮った写真をご紹介します。
この中で私が当てはまるのは、
「入社前から大切に同じ機材を持ち続けている人」です。
私は大学時代、写真を専門的に学ぶ学科におりました。
入学前から、
「Canonの映す青色が好き」という漠然とした印象があり
初めて買う本格的なカメラはCanonにしようと決めていました。
といっても、学生ですので最初から高価なカメラは購入できず
まずはCanon kiss X8iを購入し
お金をためながら、半年後に念願であったフルサイズ機
Canon 5D Mark3を購入し、現在でも愛機として使用しています。
5D Mark 3は、5D Mark 2と比較してAFの向上やエンジンの改善などもあり、
5D Mark 4がある今でもまだ十分に使用できるカメラです。
スペック的にも申し分ないカメラではありますが
様々な機材に触れることのできる至極贅沢な環境にいながら
入社前から同じ機材を持ち続けているのは
このカメラと学生時代を共にし、
たくさんの作品を作り続けてきたという思い入れが強くあるからのように感じます。
作品は主にCanon EF50mm F1.8 STM と共に、
ポートレートの撮影をしておりました。
現在は
「同じ人形を持って友人たちに写真にうつってもらう」
というコンセプトでシリーズ写真を撮り続けています。
この作品は昨年の今頃、魂を燃やしていた
卒業制作展で発表したシリーズから引き続き撮り続けているものです。
その一部を紹介させていただきます。
階調も良く、女の子の柔らかい肌がきれいに映っている点がとてもお気に入りです。
オフショットも一部。
飾らない日常の一瞬を切り取った写真も好きです。
いつも作品に協力してくれる友人たちには感謝しかありません。
最後にこの記事に足を運んでくださっている、カメラを、写真を愛する皆様にこの場をお借りしてお伝えしたいことがあります。
先に申し上げたように、この時期美術系の大学に通う学生たちが魂を燃やす一大イベントであるはずだった卒業制作展が、
新型肺炎の影響により次々と中止になっているのをご存知でしょうか。
私の母校の卒業制作展が中止になった一報を耳にした時には
とてつもなく心が苦しくなったのを鮮明に覚えています。
突如作品を発表する機会を失われてしまった学生たちは、
卒業制作を「オンライン卒展」や「かってに卒制展」などと題し、
WEB上で作品を公開しています。
素晴らしい金の卵たちの作品を一堂に会して目にできる機会はそうないでしょう。
「どんな機材で撮ったのだろう」「どうやって撮影したのだろう」
そう考えながら作品見ることも、とても楽しいです。
人の目に触れることで様々な印象に生まれ変わり、
見た人の心の中で生き続けるのが写真のいいところだと考えています。
どうかぜひこの機会に卒業制作展に、目を運んでみてください。
さて、明日はどのようなカメラへの思いが聞けるでしょうか。
引き続き連載をお楽しみいただけたら幸いです。