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【SONY / Voigtlander】寄りも引きもこの1本で。万能レンズでスナップする。

【SONY / Voigtlander】寄りも引きもこの1本で。万能レンズでスナップする。

梅雨が明け、強烈な日差しと暑さが本格的な夏の季節の始まりを感じる今日この頃。
写真撮影のお供にする機材はなるべくシンプルにしてお散歩を楽しみたくなります。
引いて良し、寄って良しと二刀流のレンズ1本で街撮りスナップを楽しむべくお出かけして参りました。
今回撮影に持ち出したのはSONY「α9III」とVoigtlander「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount」の組み合わせです。
グローバルシャッターを採用しブラックアウトフリー撮影ができる動体に強いカメラとMF専用のレンズのシナジーとは如何に。
iPhone airで撮った撮影機材
カメラやレンズを持ち歩く時はどのようにされていますでしょうか。
筆者は街歩きをしながらスナップ撮影をすることが多いので、いかにもカメラが入ってますというバッグは避けています。
そこでカジュアルなリュックにインナーボックスを入れて、目的地に着いたら機材を出していざ撮影開始です。
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮った銀座の時計台
このインナーボックスは写真家の織作峰子氏がプロデュースしたファスナー式インナーバッグ「MNK-0008」というモデルです。
仕切りが2枚入っており、ミラーレス一眼を一台とレンズを2本、もしくはレンズ1本とメンテナンス用品や飲み物、お財布等の小物を入れられます。
撥水式でファスナーを完全に閉じることができ、持ち手もついているので他にリュックに入れたい荷物がある時は外に出して手持ちも可能です。
表から中身までモノクロフィルム風のデザインで覆われており、飽きがこないデザインが気に入ってます。
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮った歩道橋
レンズ1本をつけっぱなしにするとはいえ、装着したままだとマウントに負荷をかけてしまうのでなるべく持ち歩き時は別々にしたいところ。
屋外でレンズを着脱することがほとんどなので、ブロアーは欠かせません。
筆者が愛用しているのは時計工具でも有名なスイスのBERGEON(ベルジョン)社製のブロアーです。
今はリニューアルされブラックカラーとなっていますが筆者は旧タイプのオレンジのデザインのものを使っています。
ブロアーは固すぎず、柔らかすぎず抜群の感触で、ワンプッシュの風圧も強くて快適にホコリを飛ばせます。
価格は一般的なブロアーよりは少々いたしますが、いつ買ったのか記憶にないぐらい数年単位で使っていても
ラバーの劣化もなく、ブロアーの中から剥がれたラバーのカスが出てくることもありません。
時計職人にも使われているのが納得の品質の良さが伺えます。

α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮ったカフェ
では撮影機材について語っていきたいと思います。
α9IIIは2024年1月に発売された民生用一眼カメラでは世界初のグローバルシャッターを搭載したカメラです。
通常の一眼カメラはローリングシャッター機構を採用しており、センサーを上から下まで一列ずつ順番に読み出していきます。
読み出し速度が遅かったり、画素数が多すぎると一番上の列と下の列で読み出しのタイムラグが生じて動いている被写体を撮ると歪みが生じます。
グローバルシャッターは一度に全ての画素を読み出す為、タイムラグがなく動いている被写体を撮っても歪みがありません。
ペットを飼っている方やお子様の写真を撮る方、趣味で鳥や鉄道、飛行機、モータースポーツ等を撮る方など動きが素早い被写体を撮る方はたくさんいらっしゃると思います。
筆者の場合はスナップ撮影がメインなのでそこまで動きは素早くはありませんが、とはいえ被写体ブレを避けるためにISOオートの低速限界設定は割と高速に振っています。
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮ったブティック
また、α9IIIはブラックアウトフリー撮影にも対応しています。
メカシャッターの場合、シャッターを切ると物理的にシャッター機構が動き、一瞬ファインダーが真っ暗になります。
連写をするとパラパラ漫画のように撮影した写真がプレビューされて動きがカクつくのが一般的です。
ところがα9IIIは歪みのない電子式のグローバルシャッターを採用しているため単写はもちろん、連写をしてもファインダーがブラックアウトしません。
これは前述した動いている被写体を撮るに有効なのはもちろん、一瞬一瞬、人の流れが変わるスナップ撮影においても非常に嬉しいことです。
筆者は一眼レフ時代からカメラを触っているのでメカシャッターによる一瞬のブラックアウトは仕方のないものと割り切ってきましたが、α9IIIのブラックアウトフリーのファインダーで撮ると、なかなか他の一眼カメラには手を出しづらくなってしまいます。
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮ったお酒販売店
また、α9IIIは長時間撮影でも疲れづらく操作がしやすいエルゴノミクス(人間工学)デザインでホールド性を高めています。
筆者は撮影地に到着してカメラを出すとストラップも付けずに右手でカメラを握って街に繰り出します。
ですので、カメラを握る時に力を入れる部分である親指と中指のホールド感はとても大切なポイントなのです。
一度、手に取ると実感できますがα9IIIの深めのグリップはサムレストいらずで実に手に馴染みます。
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2はレンズの直径が太く、ピントリングのローレットも幅広なので右手はカメラ、
左手は小指をのぞいた四本の指でピントリングを操作するのが基本スタイルになります。
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮ったシチズン前
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2の「APO-LANTHAR」とはフォクレンダーのレンズの中でも特に高性能なレンズに与えられる称号です。
8群10枚のレンズ構成の内、6枚を色収差を効果的に補正する異常部分分散レンズを採用し、1枚を歪みや球面収差を補正する目的で非球面レンズを使っています。10枚のレンズ構成の内、7枚を特殊ガラスを使っている実に贅沢な設計です。
そのおかげでメーカー公式のMTFを参照すると絞り開放からコントラストや解像感に優れていることが分かります。
筆者は今回の撮影では絞り開放を基本として、シャープさを追求したい時はF5.6をピークとして撮影しました。
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮った公衆電話
今ではなかなか使わなくなった公衆電話をMACRO APO-LANTHAR 65mm F2を使って限界まで寄ってみました。
最短撮影距離が31cmですが、レンズの全長が約9cmなのでレンズ先端からは20cm強、寄れる計算になります。
レンズ名に”MACRO”と冠することだけあり、最大撮影倍率が1:2のハーフマクロ撮影が可能です。
近接撮影になるほどレンズに光が入ってきづらくなるので通常、レンズの設計においては無限遠で最高の画質になるように作っています。
マクロ機能を持つMACRO APO-LANTHAR 65mm F2は近接撮影において発生しやすい色収差を補正するため
7枚の特殊レンズを使い、色収差の抑制と近接撮影時の解像感を損なわないようにしています。
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮った街並み
α9IIIとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalで撮ったサラリーマンスナップ
いかがでしたでしょうか。


民生用一眼カメラでは唯一のグローバルシャッターを採用しブラックアウトフリーのファインダーを持ったα9III。
MF専用レンズで幅広いピントリングを使ってハーフマクロ撮影が可能なMACRO APO-LANTHAR 65mm F2。この組み合わせは一見、アンバランスにも見えますが実際に使ってみると一瞬のスナップチャンスを逃さないブラックアウトフリーのファインダーと、ピントリングの距離指標を無限遠に振り切っておいて、少しヘリコイドを近接に戻すだけでさっとピントが合わせられるMFレンズの相性は抜群に感じました。


65mmの画角は50mmでも85mmでもなく、使うまでは中途半端な画角に感じましたが実際に使ってみると引きではクリアで色乗りが良く、寄りでは解像感と素直な前後のボケ味が写欲を高めてくれました。
次はどんな街に繰り出そうかと考えるだけでも楽しく、ファッションのように肌身離さず持ち歩きたくなる楽しい組み合わせでした。

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[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander SONY | 掲載日時:26年07月16日 17時00分 ]

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