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【Leica】「父の日」を過ぎて~思い立ったら、ライカ!~

 

今年84になる父は、根っからのカメラ小僧だったようです。
若い頃からいろいろなカメラを所有し、母との交際のきっかけも撮った写真をプレゼントしたことからだったとか…
結婚してからも、PENTAX SPなどのいわゆる大衆カメラや、8mmフィルムカメラで家族の姿を記録していました。

そんなカメラ熱は2人兄弟の次男である私が受け継ぎました。
小学校低学年の頃に父から借りたオリンパス PENで撮った写真は、まだ実家のアルバムに貼ってあります。

高校で写真部に入部するとすぐにNikon FMを譲ってくれたり、長巻の白黒フィルムを分けてくれたりと機材面・資金面でいろいろ助けてくれました。
Nikon FM (1977年発売)
〔機械式・マニュアルカメラ。 いろいろ勉強させてもらいました。〕

 

Nikon FE2 (1983年発売)
〔高2の夏に、父にだいぶ援助してもらいながら購入。 当時の写真部は、Nikon派とCanon派が連日熱い論戦を繰り広げていました。〕

 

大学でも写真部を続けた私は、父のカメラバッグからCONTAX RTS II QUARTZを無理矢理借り出し、いつの間にか自分のものにしていました。
CONTAX RTS II QUARTZ (1982年発売)
〔今回の撮影のために久々に手にし… やっぱり、いい!〕

それでも怒らず、「やっぱり写り違うね」という私のことばを「そうだろう!」と笑いながら聞き、自身は当時はやりだしたCanon EOSなどのオートフォーカスカメラにはまっていました。
結構な新しもの好きで、私が愛機を持ち出したのを理由にして新型機を手に入れていたようです。

 

CONTAX G2 (1996年発売)
〔父が持っていたG1を借りて(これは譲ってくれませんでした…)撮影したところ、その描写に惚れ、よりAF精度の上がったG2を購入。 28mmと45mmのセットで、旅のお伴によく持ち出しました。〕

 

もともと多趣味な人で、カメラ以外にもオーディオや天文系も好きで、「子どものために」といいながら天体望遠鏡を購入。 でも、私はあまり触った記憶がありません…
そういえば、兄も私もねだった覚えがないのに、いつの間にかファミコンが家にありました。

社会人になってから、だんだん古いカメラに興味を持ち出した私に、「そのカメラは…」と蘊蓄を語りながらも、どんどん最新機に手を出していた父。
紆余曲折を経てカメラ屋に勤めだした息子よりも、一歩も二歩も早くデジタルカメラユーザーに鞍替えしていました。

そして、これまた私よりはるかに早く、時代の波に合わせるようにミラーレス一眼カメラに移行したのも当然といえば、当然。
最近でも、私が帰省するなり、「Nikon Z6 買ったんだけど、キャッシュバック キャンペーンの応募方法教えて!」
…いや、いつ買ったん? というか、なぜ、カメラ屋の息子を通さん?

そんな父ですが、なぜか若い頃から通して、Leicaだけはそのコレクションに加えることがありませんでした。
カメラ小僧ですから、当然Leicaに対する憧れも強かったようですが、何故に?

「若い頃はまだまだ高価で、なかなか手が出せなかったのもあるし、気持ち的にもまだ自分なんかがライカを持つなんて早すぎるって思ってね。
そのうち、最新鋭のカメラの方に興味が移ったせいもあるかな。
定年を迎えて、さぁ、悠々自適に憧れだったライカを楽しむか! と思ったら、もう目が… いやぁ、ショックだったなぁ・・・」

私が手に入れたLeica M3を貸したところ、「この感触、シャッター音、やっぱり、いいねぇ…」と、あれこれ弄り回していたんですが、いざファインダーをのぞきピントを合わせようとすると…
「う~ん、ダメだなぁ、やっぱりピント見えないよ…」
寂しそうに笑いながら、カメラを返してきました…

Leica M3 (1954年発売)

父が本当に好きなのは、子どもの頃に憧れたバルナックタイプの方らしく、そうなるとますます…
息子の職場に両親揃ってふらりと立ち寄った時も、バルナックライカのショーケースの前からなかなか離れず、母に呆れられていました。
私がショーケースから出そうとすると、「いやいや、触ると欲しくなっちゃうしね。使いこなせそうにもないし…」

さて、ここまでプライベートな話を長々としてきましたが、私が一番言いたいのは、
「フィルムライカを始めるなら、早いうちがいい!」
ということです。

勿論、Leicaは高価な代物です。特にデジタル系は…
でも、フィルムライカなら、今の国産デジタルカメラの相場と大きく違うものでもありません。
ただ、時間が経ってしまっているぶん、状態が良いものはだんだん減ってきているのも事実。
今ならまだ、多くの個体の中から「自分のライカ」を見つけ出すことが出来ますが、早いに越したことはありません。

それでも、うちの父のように「敷居が高い…」なんて躊躇していると、年齢的な問題も…
そう、老眼が始まるとカメラ操作にかなり難儀することになります。
手元のシャッター速度や絞り値が見づらくなり、そして何よりピント合わせが…
私も最近になって、父の言っていることが身にしみて判るようになりました。

本当にフィルムライカの魅力にはまりたいなら、若いうちから手を出してみることをお勧めします。

思い立ったら、ライカ! です。

そういえば、先日の「父の日」は、部分日食の日でもありました。
父も当然楽しみにしていて、その数日前に訪れた時も、「まぁ、次は難しいからねぇ…」なんて言っていたのですが…
東京は、あいにくの曇り空…
昼頃は日が差していたのですが、だんだんと雲が増え、4時過ぎには厚い雲に覆われてしまいました。
私も仕事しながらも気にしていたのですが…
翌日電話すると、「まぁ、こればっかりはねぇ… 仕方ないよ。」
電話越しに、M3を手にしていた父の顔が浮かびました。

しょうがないね、父さん。 次回(2030年)の日食、一緒に見よう!

 

 

 

 


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[ Category:Leica | 掲載日時:20年06月24日 18時17分 ]
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