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【タイムズフェス】横長写真同好会 GFX50Rで65:24編

【タイムズフェス】横長写真同好会 GFX50Rで65:24編

皆さま、横に長い写真はお好きでしょうか。

本企画でご紹介する写真は4:3や3:2等の写真よりももっと横にながーい写真です。

映像を嗜んでいる方であれば、16:9や2.35:1のシネマスコープサイズ等、ご存知ある方が多いかもしれません。

今回のタイムズフェスでは筆者が横長アスペクト比に魅入られたきっかけや現在使用しているGFX50Rの横長アスペクト比65:24についてをご紹介したいと思います。

 

「パノラマの目覚め」

 

映画のような情景を写真でも残したいと思い、筆者は16:9よりも横長の写真を撮る方法を探していました。

背面液晶にパーマセルテープを貼り、後でトリミングする方法や、アナモフィックレンズ等、気軽に撮影が楽しめる方法は思いつかず途方に暮れていました。

そこでひらめいたのがフィルムカメラのパノラマ機能でした。

パノラマといえばFUJIFILM TX-1やGX617等フィルムを2カット分使用するいわゆるフルパノラマタイプとコンパクトフィルムカメラに搭載されている1カット分のフィルムを少し切り取り疑似的にパノラマのようにするタイプがあります。

フルパノラマは贅沢にフィルムを使用し画質的に有利ですが、その分大きく重くなってしまいます。それに比べると疑似的なパノラマは少し画質としては劣りますが、とても軽量でスナップ写真にぴったりです。

筆者は常に持ち歩きたいという思いから、ポケットサイズのコンパクトフィルムカメラ、Olympus μ-IIを持ち歩いています。写真は同カメラで撮影したものです。

今年の初日の出…ではなく元旦の夕日です。寝過ごしてしまい夕日だけでもと思い海へと向かったのでした。

我々が見ている夕日もどこかの誰かは朝日として見ているのかもしれません。

 

「GFXでパノラマを楽しむ」

 

先に説明したこのパノラマ、FUJIFILMのGFXシリーズに搭載されているのです。

位置を変えながら写真を撮影をする「パノラマモード」が搭載されている機種もありますが、GFXシリーズではアスペクト比を変えることで横長の写真にすることが出来ます。

設定はとても簡単でアスペクト比選択にある65:24を選ぶだけです。

パーマセルテープやアナモフィックレンズ…と悩んでいたことが嘘のように簡単なのです。

元々中判デジタルカメラに興味があり検討していた機種でしたが、65:24という現状唯一無二のアスペクト比は大きな決め手となりました。

画質の劣化を気にしていましたが、有効画素数約5140万画素、43.8mm×32.9mmの大きなセンサーがカバーしており、全く気になりませんでした。

更に素晴らしいことにFUJIFILM製カメラの特権ともいえるフィルムシミュレーションも余すところなく使うことが出来ます。クラシッククロームのすっきりとした色味、ACROSの階調表現、クラシックネガのフィルム感等、目を見張るものがあります。

微妙にブレていますがお許しください。ずっと食べてみたかったゼリーポンチを目の前に冷静ではいられませんでした。

伊勢志摩ライナーといえば黄色ですが、こちらは少しクールな印象の赤いカラーリング。展望席は子供のころからの夢、いつかは乗ってみたいです。それでもサロンカーに広々と乗ることが出来たのには胸が躍りました。

さて、横に長い写真で一番気を付けることは水平です。

写真において当たり前であるかもしれませんが、横に長い分少しのズレが致命的なものになります。傾いているんじゃないかという疑念に苛まれますが、撮ってしまったものは仕方ないと自分に言い聞かせます。広角レンズ等で水準器を用いることが多いように、電子水準器を表示させても使いやすいと思います。

JR東海のどことなくレトロなオレンジ色の帯の色がとても好きです。

車窓から一枚。流れゆく景色の中で気の赴くまま写真を撮るのが好きです。

意図していない写真を撮れることがあり、旅行の楽しみの一つです。

 

「今この瞬間をシネマライクに切り取る」

 

残念ながら…ではなく機会に恵まれた雨。雨の日に訪れる伊勢神宮も素敵です。静かな森の中雨音を聞きながらゆっくりと佇むひと時も良いものです。

伊勢神宮と言えば内宮のおかげ横丁やおはらい町で食べ歩くのが楽しいですが、近年外宮の周辺も豚捨や赤福、へんば餅、お土産屋さんなどが参道沿い立ち並ぶようになりました。本来ならば二見浦から外宮、内宮と順にお参りするのが正しいとされていますが、少しだけでも伊勢を楽しむのであれば伊勢市駅から参道が続く外宮のみを訪れるのも良いかもしれません。

ここまで伊勢神宮の話ばかりになってしまいましたが、もう少し続きます。

伊勢神宮には常若(とこわか)の思想というのがあります。

古くなったものを新しく作り替え常に若くあろうとするというものです。20年に一度宮地を改め、社殿やご神宝を作り変える式年遷宮が行われます。写真にある神明造りの祠のようなものは古殿地と呼ばれ以前に社殿があったところです。次の式年遷宮では古殿地が新御敷地と名前を変え、再び新たな社殿が立てられるのです。

この大規模な祭りは1300年もの長い間続いています。

筆者も学生時代、祖母に連れられ白石を境内へ運ぶ御白石持を経験したのですが、その時に古殿地となったのがここです。訪れるたびに、出来たばかりの宮の桧の香り、玉砂利を進む足音、普段よりも一層神聖な雰囲気であったことを思い返します。

さて、筆者が65:24のパノラマ写真で撮影する理由は、「動」と「静」両方の要素を兼ね備えていると感じるからです。伊勢神宮の記憶然り、記憶というものはおぼろげな映像的なものであると思っています。映像の中から切り出したような写真は記憶の一コマのように思えるのです。

そのようなことから、思い出深い景色や印象に残ったシーンはパノラマで残すようにしています。

これから先もきっとそうしてゆくのだと思います。

いつもと違った横長写真、お楽しみ頂ければ幸いです。

「今この瞬間をシネマライクに」をモットーにこれからも素敵なものと出会えることを願って

筆者の心の中では横長写真同好会を常時募集いたしております。

横長写真よ栄光あれです。ありがとうございました。

 

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:20年10月17日 20時10分 ]
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