【プレミアムコレクション】希少なニコンレンズを3本ご紹介いたします
「PREMIUM COLLECTION」とはライカをはじめコレクションアイテムとして希少価値の高いモデルを紹介する特別なコンテンツ。
戦前~戦後に発売された「銘玉」から、現代の限定モデルまでマップカメラ厳選の逸品を「PREMIUM COLLECTION」として販売しています。
今回は選りすぐりのコレクションより、1917年に日本で誕生した「ニコン」のアイテムをご紹介いたします。
Nikon W-NIKKOR (L) 35mm F1.8
現在のニコン株式会社の前身である日本光学が製造した大口径広角レンズ「W-Nikkor 3.5cm F1.8」
昭和31(1956)年9月に販売された当時、市販されている35mmレンズとして最も明るい大口径レンズとなった本レンズは日本光学の技術力を示す1本になりました。
当時は高度な計算機は存在せず、主にそろばんと対数表を駆使しながら設計を実施していたことを想像すると、血のにじむような努力と執念が感じ取れます。
この時代にはNikon SマウントとLマウントの二種類が販売されている中で、オリジナルのLマウントモデルは大変希少なアイテム。
大口径でありながら小型なサイズ感はLeicaボディとも非常にマッチする逸品です。
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Nikon NIKKOR-S (L) 85mm F1.5
先ほどのレンズと同世代である昭和26年(1951)年に発売された大口径中望遠レンズ。現代まで脈々と続くニコンの大口径中望遠レンズの源流といっても過言ではない一本です。
3群7枚のゾナータイプと言われる設計で画質を担保しつつ軽量化が図られている一方で、近距離になると像が甘くなりフレアーが増すという欠点が一般的である中、ポートレートや物撮りにおいて独特な空気感を演出する長所となって活かせるレンズです。
昭和26年頃に登場した本レンズは、ニコンSマウント用が700本弱、コンタックス用が約200本、ライカスクリューマウントが500本弱と全体でも2,000本に達しない希少なアイテムとなっています。
Leicaボディ以外にもマウントアダプターを活用して、現代のNikonボディと組み合わせるのもまた粋かもしれません。
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Nikon Ai Nikkor 58mm F1.2 Noct
3本目はニコンのMFレンズの中でも有名かつ銘玉である、『Nocturne(夜想曲)』から付けられたNoct Nikkor、「Nikon Ai Nikkor 58mm F1.2 Noct 」です。
夜間の撮影においては大口径化が必須であるものの、それに伴いサジタルコマフレアが発生してしまう。
このサジタルコマフレアを開放時から抑え、絞り開放で夜間撮影を存分に楽しめるように設計されたのが本レンズです。
6群7枚、ガラスの塊ともいえるレンズから生み出される写真は唯一無二。
開発時の思いは現代まで引き継がれ、ZシリーズレンズとしてNoctの名が復活した「Nikon NIKKOR Z 58mm F0.95 S Noct」が販売されています。
F1.2という明るさだけではなく「Noct」が織りなす圧倒的な描写。是非お楽しみください。
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