【マップカメラ情報】【マップカメラ写真週間2012】 コンタクトプリントって面白い!
ガラスなどをかぶせ密着させ、露光したものです。
ベタ焼き、密着などとも呼ばれています。
コンタクトプリントはただ単に、現像したフィルムを眺めるために留まりません。
昨年発売になったマグナム・フォトのコンタクトシート写真集。
キャパやアーウィットの貴重なベタ焼きを見ることができます。
撮影者の意図、目線、視点、全てわかってしまうコンタクトプリント。
どんなアングル(画角)で、近づいているのか、離れているのか、
俯瞰なのかひざまずいているのか。
ポートレートでは一枚目からラスト付近では、撮影者と被写体との距離が
縮まっていくのがはっきりと写し込まれています。
世界の名だたる巨匠たちも、タテ・ヨコ・アングルを変えて撮影に挑んでいたのだと、
試行錯誤の跡が見えてきます。
私もコンタクトプリントを作ってみました。
下の写真の様に印画紙の上に直接フィルムを並べて、上からガラスをかぶせ、密着させます。
フィルムとベタ焼きを並べ、ダーマトで引き伸ばしたいカットを選んでいきます。
(ダーマトとは、芯が柔らかくできておりフィルムやコンタクトシートにキズが付きにくい色鉛筆のこと)
ネガの状態よりもプリントした時をイメージしやすいので、どのようにトリミングしようか・・・と
考えたりしています。
また、フィルムの種類、カウンター、パーフォレーションまで映すことができるので、
フィルムの整理にも役立ちます。
そしてスナップのコンタクトプリントも面白い。
六切りサイズの印画紙に、どんな街を歩いたのか、その時どんなものに心を動かされたのか。
撮影直後よりも時間を置いてからみるコンタクトプリントも味わいがあります。
カラーのコンタクトプリントは街の現像所でも受付していますので、是非一度利用してみてください。
フィルムの原寸サイズでなのでよく見ると細部までチェックできます。
プリントをする為に、ベタ焼きという行程がありますがコンタクトプリントを
一つの作品としてみることもできますね。
撮影終了後、ずっとカメラの中に入れっぱなしで、
何を撮ったのか思い出すことの出来ないような一本のネガの中に、
春夏秋冬や南国、雪国など様々なカットが並んでいるかもしれません。
撮りためたフィルムをコンタクトプリントにしてもう一度眺めると、
新しい発見があるかもしれません。
次の休日には、昔撮ったフィルムを眺めてみませんか?