【梅雨どきQ&A】雨の日はどんな写真が撮れる?
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6月8日、ついに関東で梅雨入りが発表されました。
雨の景色や紫陽花をはじめとして梅雨ならではの写真が楽しめる季節です。
しかし、それと同時に疑問もわいてきます。
「雨の日、家でカメラと楽しむ方法はあるの?」
「外に出る時にカメラと一緒に持って行った方がいいアイテムは?」
6月から1か月、「梅雨どきQ&A」と称して
梅雨の季節ならではのお悩みに一つ一つお答えしていきます。
長い梅雨の季節、ふと疑問が頭をよぎった時にこちらのQ&Aを覗いてみてください。
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Q5:雨の日はどんな写真が撮れる?
雨の日はなかなか出かけるのも億劫になってしまうかと思いますが、雨の日の撮影が楽しくなるような撮り方をご紹介したいと思います。
【今回の撮影機材】
SONY FE 50mm F1.2 GM
SONY α7Ⅳ
こちらを使ってたくさん紫陽花が咲いている公園へ撮影に出かけてみました。
動画内ではFE 50mm F1.2 GMのブリージング性能、α7Ⅳの手振れ補正について、どのような場所で撮ったかを作例を交えてご紹介しております。
では、詳しいお話を改めて作例を見ながら行っていきたいと思います。
F値開放でかなりボケ感の強いFE 50mm F1.2 GMですがこのように平面的に撮影してあげると紫陽花の広い範囲にピントが合ったような状態で撮影ができるようになっています。
背景から紫陽花が浮き出たような表現も可能です。
こちらはシンプルに前ボケ後ボケをいれた一枚です。
F値が低ければ低いほど顕著にボケ感が出るので広く紫陽花が咲いていなくても遠近感を作ることが出来ます。
こちらは打って変わってしっかり絞った撮影になります。
より平面的に全体を写すことによって写真の密度を上げることが出来るようになったのと、細かい水滴までしっかり写し出せています。
玉ボケもF値開放で撮るとダイナミックになりますが紫陽花がほとんどボケてしまいます。
なので少し絞ってあげると玉ボケも紫陽花も綺麗に写り、更に花についた水滴もしっかり写すこともできます。
こちらも紫陽花単体で撮影したもので、上から「F1.2」「F4」「F8」と絞っていきました。
基本的に被写体の近くに寄れば寄るほど背景はボケやすくなるため、ピントの合っている範囲が狭く、ボケ過ぎると何が写っているのか分からなくなります。
なので、この場合だと筆者はしっかりF値を絞って撮影する方が好みです。
どこまでボカすか考えながらF値を決めていくと、より楽しく撮影が出来るようになると思いますので是非お試しくださいませ。
雨の日は皆さん傘をお持ちだと思いますが、このようにカラフルな可愛い傘をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。
そこをワンポイントで入れると写真が鮮やかになるので後姿を借りるのも一つの方法かと思います。
上の三枚の写真のように傘を差している人をそっと入れることにより、更に雨の日に撮影したというストーリーを加えることができます。
50mmという焦点距離は程よい画角で、ちょっとした工夫で写真の情報量を増やしたり減らしたりできます。
こういった部分がスナップ撮影でよく使われる理由にもなると思います。
次は、雨の日と言えば欠かせないリフレクションのお話です。
リフレクションとは日本語で反射を指していて、皆様もよく水溜まりに近付いて撮影された写真を見たことがあると思います。
しかし雨の日は水溜まりとまでは呼べないような状況でも濡れているだけで反射して写し出してくれます。
前ボケを入れたり、放射線構図を意識して撮影するとより良い写真が撮れるのではないでしょうか。
こちらは歩道橋から撮影した写真です。
曇りや雨の日は当たり前ですが晴れの日より暗いので、そこを上手く活用して撮影した二枚です。
まず信号や車のブレーキランプなどをボカすことにより日中でも玉ボケを作ることが出来ます。
雨の日だからこそ雫を主題にして信号などの玉ボケを副題として入れられたので、雨の日に撮影に出かける一つの楽しみ方だと思います。
あとは道路を見下げて撮影した車の写真です。
強力なボディ内手振れ補正により遅めのシャッタースピードでもしっかり撮影できます。
雨や曇りの日だとF値を下げすぎずにシャッタースピードを遅くすることができるので回折現象も気にせず撮影ができます。
NDフィルターなしでも簡単なスローシャッターなら対応できるのも雨の日の利点とも言えるでしょう。
続いて恒例の水溜まりです。
波紋が美しいのは間違いないですが、綺麗に撮影するにはシャッタースピードをある程度速くすることが必要となります。
そうすることにより波打ちがしっかり止まり、綺麗な波紋を作り出せます。
雨粒が水溜まりに落ちた衝撃で作られる泡も撮影のワンポイントになります。
ただ、すぐに破裂してしまうため素早いピント合わせが必要なのですが、そこを助けてくれるのがα7ⅣのAF性能とFE 50mm F1.2 GMのAFの速さになります。
今回、筆者も失敗撮影も少なくストレスなく撮影が出来ました。
最後に傘を利用した撮影です。
傘にピントを合わせた状態で木を背景に撮影すると、隙間からの光で玉ボケを作ることが出来ます。
ただこれは夏の日の日傘でも同じような撮影ができるので是非お試しいただければと思います。
更に濡れた傘を撮るだけでも玉ボケができるので雨の日は玉ボケの宝庫です。
今回たくさんの作例をご紹介いたしましたが、筆者はまだ溢れるほど撮影をしてしまっておりました。
晴れの日では撮れない風景が広がっているのでたくさんの発見があります。
皆様も楽しく雨の日に出かけてみてはいかがでしょうか。
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A5:雨ならではの楽しみ方がたくさんあります!
次回もお楽しみに。
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