すこし肌寒くもあり、まだまだ夏の余韻も感じるこの季節。
7月はたっぷりの梅雨、8月は灼熱の炎天下、9月はどうなる?と思いきや残暑なし、秋の入り口を感じさせる穏やかな気候に。
令和さんはいささか天候を調節するのがへたっぴなご様子。
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Mamiya RB67 Pro S
いつの頃だったか、中判カメラにどっぶり浸っていた時期がありました。
HASSELBLAD、PENTAX、Rolleiではなく筆者が手にしたのはMamiya RB67 Pro S。
購入後、ベテランスタッフから、『昔スタジオ撮影で使っていたカメラだよ。手持ちで撮るようなカメラじゃないよ?』と苦笑いされながら話したのを覚えています。
ベテランスタッフに言われた通り大きな外観にずっしり、どころではないしっかり重さを感じる重量。
気軽に持ち運びができるカメラではありませんが、その代価に応えてくれる凄まじい描写力。
解像感がすごい、ボケ味がきれい。
そんなデジタルでの撮影で良く言われるような感想では満足できない程。
Mamiya RB67 Pro Sが捉えた世界がすべて新しいものに見え、輝いていたように思えるのは筆者の心情も中判フィルムカメラを手にしたことで弾んでいたのかもしれません
秋から冬にかけての夕焼けはフィルムカメラで撮影することで優しい色合いを写し出すことが出来ます。
少し現像まで時間をかけてしまったのか、写真自体に数字やロゴが写ってしまっています。
ポートレート撮影にも頻繁に持ち出していました。
相手に威圧感をガッツリ与えてしまう無骨なデザインと、まるで空気砲でも飛ばすかのような派手なシャッター音。
何よりもMamiya RB67 Pro Sの大きくキレイなウエストレベルファインダーは、他の中判フィルムカメラでは味わえないほど。
夏に購入し、翌年の春先まで使いこみ、朝方や冬の寒い時期などに多用したことから色々な箇所が動かなくなり、結果として廃棄してしまった思い出のMamiya RB67 Pro S。
機械式だからと油断して1度筆者ごと海に落ちたのも原因かと思います。
また何かの機会があれば、もう一度購入し秋の色をMamiya RB67 Pro Sで写してみようかと思います。