今回ご紹介するのは、こちら。
Leica ズミクロン M35mm F2(8枚玉)です。
言わずと知れた、ズミクロン35mmの初代モデル。1958年から製造され、古くから「銘玉」の誉れ高いレンズです。
私の所有するのは、ファインダーに35mm枠のないM3で使用するために製造された眼鏡付きモデルです。
M3の50mm枠を拡大することによって35mmの画角が確認できるようになっています。
ファインダーの前に虫眼鏡のようなレンズを付けるのですから、はっきり言って見え具合は悪くなります。
ですが、その短所を補って余りある、このフォルム!!
この格好良さの前には、多少の不便も許せる気になります。
勿論、M3以外のM型ボディにも取り付けられます。
フレームセレクトレバーは50/75mmの位置に。
M3以外でも50mm枠を拡大することになります。
気になる写りは、こんな感じ。(作例は、全てM10 モノクロームで撮影。)
オールドレンズらしく、モノクロで撮影した時の味わいは格別。
グラデーションが豊かで、かなり暗い場所でも暗部がつぶれずに表現されています。
魅力的なフォルムの眼鏡付きですが、とはいえ、M3以外のユーザーの方には眼鏡付きでない通常タイプをお薦めします。
是非一度、「銘玉」といわれる8枚玉の写りを体感してください。