『逍遥(しょうよう)』とは、気ままにぶらぶら歩くこと、
つまりは散歩です。
たとえば、天気の良い日に洗濯物を干していて、ふと出かけたくなり、ちょっとそこまで散歩をする。
こういったことを『逍遥』と呼ぶのだと個人的に解釈しています。
散歩よりもちょっとかっこいい存在です。
暑くなる少し前、CONTAX G1とPlanar T*45mm F2(G)を『逍遥』に持ち出しました。
このころはまだ今ほど暑くなく、散歩をしながらも楽しく写真を撮れていました。
散歩の醍醐味でもある猫さんとの邂逅。この日はのんびり日向ぼっこをしていました。
気づかれないように写真を撮るのが楽しく、足音を消してシャッターを押します。
良く晴れた日ですが、モノクロで撮影するのも趣があります。
花は詳しくありませんが、形が面白いものや綺麗だと感じたものを記録するようにしています。
家に帰ったら名前を調べようと思っていたまま放置してしまい、名前の分からない花がたくさん写真に残っています。
この花はとても甘い匂いがした覚えがあります。この匂いは何だろうと近づき、群生しているところを見つけました。
日の光が当たった花が輝いているようでとても綺麗だったことをよく覚えています。
手前の葉っぱにピントを合わせようと思っていたのですが、奥の方に合ってしまいました。
どうやらカメラとのコミュニケーション不足のようです。
しかし、あえてそれも楽しみの一つであると筆者は考えています。
G1を使い始めたころ、マニュアルフォーカスのダイヤルを最短にしたまま一本のフィルムを撮影したことがあります。
上の写真はその時のものですが、フィルムを無駄にした…と思うのではなく、ピントを合わせなかった写真が奇跡的に撮影できたのだと思うと心も穏やかになります。
これからもそんな心を持ちつつ『逍遥』をしていきたいと思います。