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【CONTAX】じっくりS2b。

フィルム装填、絞り、シャッタースピード、ピント、巻き上げ、巻き戻し…
フィルムカメラに馴染みのない方のなかには聞き覚えのない言葉がいくつか入っているかもしれません。
今回紹介する『CONTAX S2b』は、撮影にまつわる全ての動作を自身で行う必要のあるフィルムカメラです。

フルマニュアルで撮影を行うためお世辞にも便利とは言えません。
しかし最初から最後まで自分で撮った写真への思いは一塩、
フィルムだけでなく脳裏にまで焼き付く感覚は実際に使ってみないとわかりません。

 

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『S2b』は前身である『S2』よりスポット測光から中央部重点測光へ変更され、外装もチタンシルバーからチタングレーとなった改良版。
露出計を搭載しているため操作にさえ慣れてしまえば快適に撮影することが可能です。

掲載した写真は全て『Nikon D780』・『AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED』・『フィルムデジタイズアダプター ES-2』を使ってデジタイズを行っています。
デジタイズについてはこちらの記事をご覧ください。
フィルムをデータ化! フィルムデジタイズアダプターのすゝめ 【準備編】

 

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動物園で撮影できるようになるまでにはかなり時間がかかりました。
一度被写体にレンズを向けて露出を測る、絞りとシャッタースピード調整したらあとはピントを合わせるだけ!
これがかなり難しいのですが、必死に追いかけていると時間を忘れてしまいます。
限られた枚数のなかで正確に捉える、オートフォーカスと連写で捉えるデジタルカメラとは一味違った面白さがあります。

『Kodak Ektachrome E100』との組み合わせで夕暮れ時を撮影。
高い再現性と透き通るような空気感を演出することができるだけでなく、フィルムらしい粒状感も楽しむことのできる一本です。

『CONTAX Planar T* 50mm F1.4』は標準レンズの帝王とも呼ばれる銘玉。
シャープなピント面とそれを包む柔らかな描写が何とも言えません。

動物や植物を撮影するときは『FUJIFILM PROVIA100F』を使っています。
鮮やかすぎず、滑らかな描写はデジタル写真と見間違うようでルーペでの鑑賞がおすすめ。

『CONTAX Planar T* 60mm F2.8 C』は開放から満足のいく優れたレンズ、先代から驚きの軽量化を達成し1:2での撮影が可能なハーフマクロレンズです。

『Kodak PORTRA400』で撮影したハシビロコウ。
温かみのある色合いが特徴でポートレート撮影で使う方が多いイメージ、デジタイズして編集する予定がある場合はネガフィルムでの撮影がおすすめです。
あまり動くことのないハシビロコウ、決定的瞬間を待つも良し、自分で動いて構図を考えるも良し。

動物園での撮影には『CONTAX Planar T* 85mm F1.4』を連れていきます。
開放から絞るにつれて移り変わる描写、個人的にはF2での使用が最も多いイメージです。
オールドレンズでのポートレート撮影となると必ず候補に挙がるのではないでしょうか。
間違いない選択、状態と値段を見極めてすぐさま確保しましょう。

 

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自称プラナー愛好家のため50・60・85、異なる焦点距離のプラナーをシチュエーションのよって使い分けています。
どのプラナーも自信を持ってお薦めできる銘玉、是非一度プラナーの深みに嵌ってみてください。
(冒頭の1枚がディスタゴン25mmで撮られたものであることはここだけの秘密です。)

 

 

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander etc. | 掲載日時:21年05月27日 18時00分 ]

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