StockShot

  • タグ一覧
  • 検索
【FUJIFILM】スタンダードなギターを撮る

【FUJIFILM】スタンダードなギターを撮る

毎日じりじり暑い日が続きます。こんな日はクーラーの効いた部屋でアイスコーヒーを飲みながらギターを弾くに限ります。「楽器シリーズVol.16」は最近よく弾くルックス的にはスタンダードなギターを紹介させていただきます。撮影機材は「FUJIFILM X-S10」に「Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ」を付けて行いました。

ギターは以前も1本紹介させてもらったArt Techという日本のブランドのSTスタイルのギターになります。

こちらのギターはボディ材に「スワンプアッシュ」が採用されております。「スワンプアッシュ」はFender社が1950年代によく使っていた木材で、高音がとても綺麗でキラキラしたのびやかなサウンドが特徴的です

今回なぜ「Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ」を使ったかというとこの「スワンプアッシュ」の木の導管をマクロレンズで撮影したかったからです。Art Techのギターは塗装がとにかく薄いので写真の光の当たり方で木の導管がはっきりとわかります。これだけ見るとまるでヴィンテージギターのようです。さすがは「Carl Zeiss」と言っても過言ではない、とても美しい描写です。

通常このSTスタイルのギターですと「シンクロナイズドトレモロ」というブリッジが採用されることが多いのですが、こちらは2点支持の「ウィルキンソンbyGOTOH」のブリッジが採用されています。ウィルキンソンというと一般的には炭酸水でしょうが、ギターオタクにはブリッジがメジャーです。

このブリッジを採用していることでクリケット奏法なども簡単にすることができ、ジェフベックなどをコピーするときには重宝します(弾けませんが)。

ピックアップにはArt Techオリジナルのダブルブレード型のシングルサイズハムバッカーを搭載。ブレード型のピックアップというとBill LawrenceやJoe Bardenが有名で特にJoe Bardenとはよく間違われます(だいぶマニアックですみません)。

コントロールのノブは「エボニー(黒檀)」の削り出しです。正直言うと結構滑るので使いづらいです。一番下のコントールは「コイルバランサー」になっており、つまみをいじるだけでハムバッカーのサウンドをシングルコイル>P90>ハムバッカーと自由自在に変えることができます。このギター1本でバリエーション豊かなサウンドを出すことができます。

指板は「パーフェロー」を採用。ちょっと紫がかった感じがとてもお気に入りです。マクロ撮影だと丁寧なフレットのエッジング処理も見事に映し出してくれています。

ヘッドのロゴはマジックで「By Art Tech S.Sugiura」の文字。前の機材でも書きましたが、S.Sugiuraとはこちらのギターを製作いただいた杉浦さんのことです。ペグポストが調整できるタイプのペグなのでストリングスガイドなどは必要ありません。

ヘッド裏には「For Mr.●● 3.2007 Keep on Rocking!」のサインが。この●●のところには自分の名前が入っていますが掲載にあたって消させていただきました。

ネックのメイプル材も非常に目の詰まったいい材です。サインの通り2007年に製作していただいたのですが、このギターも作っていただいてから1度もネックが反ったことがありません。どういう精度で製作されているのか本当に不思議です。

ボディトップとボディバックはこんな感じです。いたってシンプルなサンバーストのルックスです。自分はギラギラした木目の出ているギターが大好きなんですが、たまにはこういういたってシンプルでスタンダードなルックスのギターもいいものです。

クリーントーンで弾くと本当にキレイでまるで風鈴の音色のようです。夏に演奏するには最高の一本です。

以前ご紹介したArt Techの記事はこちらから

 

 

[ Category:Carl Zeiss FUJIFILM | 掲載日時:22年08月17日 11時00分 ]


新規会員登録
マップカメラのおすすめイベント

中古決算指定商品先下18UP

RECOMMEND

PAGE TOP