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【FUJIFILM】理想のレンズの選び方 ~ フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR ~

【FUJIFILM】理想のレンズの選び方 ~ フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR ~

理想のレンズを追い求めて…

何か撮影にアクセントを加えたい。
少し雰囲気を変えたい。
そう感じたら新しいレンズをあれやこれやといろいろ考えてしまいます。
そこで本連載ブログでは様々なメーカーの単焦点・ズームレンズをご紹介いたします。

「X Summit」で発表された、GFX100の後継機『GFX100 II』が発売されたこともあり、Gマウントに興味を持たれた方も多いのではないかということで、今回ご紹介するレンズはラージフォーマットの魅力を存分に感じることができる、「FUJIFILM フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR」になります。

今回ご紹介する『フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR』は焦点距離が35mm判換算で36-79mm相当のズームレンズです。準広角、標準、中望遠というおいしいところをレンズ一本で補うことができ、それでいてズーム全域で開放F値がF4と使い勝手の良さが特徴となっております。
使い勝手の良いズームレンズということで、1億2百万画素のセンサーながら手持ち撮影でも無理のないGFX 100Sと組み合わせて旅に出ました。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

旅の始まりは空港から。
どこに行くにしても空港の雰囲気は格別です。空港に流れるその空気は旅への期待感を増幅させてくれます。人々の会話の音やアナウンスのコール音、様々なものが非日常感を感じさせてくれます。早く着いたときはラウンジでゆっくりするのも良いですし、あえて人通りの多い搭乗口前で待ってみたり、飛行機を眺めてみたりするのも良いものです。ボーディングブリッジから飛行機が離れていったと思ったらすぐさま次の飛行機がやってきます。
写真は搭乗待ちの乗客と折り返し準備中の機体を、GFX特有のアスペクト比65:24で切り取ってみました。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

飛行機は窓際。手元にはカメラ。
日中の便であれば大抵決まってこの組み合わせです。昔から地図を見るのが好きだったこともあり、飛行機の窓から見える景色に胸が高鳴ります。実際に地図で見ていた場所や行った場所、それらを上空から見ると新鮮です。そして今回使用したのはズームレンズなので、特徴的な地形を大きく撮ってみたりちょっと広く俯瞰的に撮影することができました。加えて、GFX100Sはミラーレスカメラなので無音撮影が可能です。そのため、周りの乗客を気にすることなくシャッターが切れるのもうれしいところです。
上段の写真はどこでしょうか。住宅が広がっていながら写真上部には川が見え、その周辺は開けていて河川敷がやたらに広いようです。となると利根川でしょうか。そうするとその手前にある大きな池は手賀沼だろうなどなど。窓下に見える川と緑地がものすごい急カーブを作り出しているのが見えます。つまり特徴的な形の水元公園か、等と思いを巡らせてみます。
本州に沿って北へ進むと次第に航路は太平洋へと向きを変え洋上を飛ぶことになります。そして次に陸地が見えたときはもう北海道。道東へ向かう飛行機は帯広釧路を抜けて内陸へと入っていきます。右側から見えたのは釧路市街。下段の写真の中央左にはまっすぐ伸びた滑走路が見え釧路空港だと分かります。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

北海道はお盆を過ぎれば夏が終わる。そんなことをを聞いたことがあります。ところがお世話になった地元の方々は軒並み今年はまだまだ暑いよと仰っていました。確かに30℃は超えてないものの26~27℃位で日差しもありまだまだ半袖でも十分でした。
さて写真に話を戻してみましょう。相変わらず人気の高いClassic Neg.。やや硬い描写も夏の陽炎が無くなり秋に近づくと個人的に使いたくなります。少し張りつめた空気感のようなものが現れるからでしょうか。レンズの焦点域が準広角からカバーしているので風景を撮るにも使いやすいです。絞りに関してはF4と聞くと若干暗い気もしましたが、ボケ感は体感できるほどに程よくボケます。5段分の手ブレ補正も相まって、特段使いにくい印象は受けませんでした。少しばかり後ボケが二重線ボケのようになってしまうようでもありましたが、細かい線状のものがなければ気になりませんでした。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

被写体との距離感を意識すれば十分にボケる。

1枚目の写真、遠方に見えるのは国後島の山々。実際に訪れるとまさに目と鼻の距離なのが分かります。度々この地には訪れていますが、この時は久しく根室海峡が穏やかでした。港周辺にはカモメの仲間やウ、チドリやシギの類が沢山おり、その地の豊かさが分かります。レンズが中望遠までカバーし、場合によっては35mmフォーマットに切り替えることも出来るので、野生動物であってもしっかりと収めることが出来ました。 また、この辺りは海岸温泉が連なります。岬を目指し船に乗り、風に打たれて少しばかり冷えた身体を温めようと思ったら生憎の満潮で海に風呂が浸かってしまい入れませんでした。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

夕暮れ時、町近くの高台から大海原を見渡す。

日没後の水平線に残る赤みと天頂の青までのグラデーションが美しかったです。単調ではない色彩の広さはラージフォーマットらしいダイナミックレンジの余裕を感じます。対岸の山から反薄明光線が伸びておりました。この海峡の間でカマイルカやイシイルカ、シャチからマッコウクジラ、ツチクジラ、ミンククジラ等の多様な動物がみられます。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

この海を目の前にして海鮮を食べないわけにはいきません。生魚は夜においしいお酒と共にたらふく食べたので、朝は火を通したものをチョイス。ホッケやシャケは何度も食べているので今回はサメガレイの煮つけを選択しました。最短撮影距離は広角端で0.65m、望遠端で0.82mです。広角側であればテーブルフォトも座りながらなんとか撮影ができる範囲内でした。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

北海道は広い。ただ道路も比較的真っ直ぐなので走った距離にしては疲労感が少ないこともしばしば。女満別から知床を回って中標津を抜けて帯広方面へ。空港3つを繋ぐ大移動でした。残念ながら天候には恵まれませんでした。晴れていればと思って訪ねましたが、それはそれで人が少なく湖畔でゆっくりすることが出来ました。やはり緑の多い場所ではFUJIFILMが映えます。新緑の緑に深緑の緑。緑一つとっても様々です。加えて、質感や空気感まで写し取るGFX。水面の揺らぎや湖へと続く線路の金属感はさすがと言えるものがあります。

FUJIFILM GFX 100S + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR

さて、旅は終盤。帯広を経由して再び北へと車を走らせます。傾きつつある太陽と空港までの競争です。とは思ったものの途中で先に太陽が沈んでしまいました。東京に比べて東側に位置するため日没の時間が早いのです。丘に植えられた木々。北海道でよく見られる光景であり、北海道らしい光景ともいえます。迫る飛行機の時間に後ろ髪をひかれながら、一路空港を目指します。

使いやすい準広角~標準~中望遠をカバーする本レンズ。レンズ一本で旅に出ても様々なものと向き合い撮影を楽しむことが出来ます。狙ったものを撮影しやすくズーム全域開放F値がF4なので、最初のズームレンズとしても最適です。

いかがでしたでしょうか。
皆様のレンズ選びの一助となれば幸いです。




[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:23年10月16日 17時00分 ]

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