連載中の「カメラを愉しむ」vol.84は「秋彩る紅葉の軽井沢をFUJIFILM X-H2で撮る」をご紹介いたします。
今回は旅の思い出をワイドに残したい!そう思いボディは約4020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」のセンサーを搭載したX-H2に、話題の新製品「SIGMA (シグマ) Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN (フジフイルムX用)」を装着して撮影に出かけました。それではどうぞご覧ください。
普段は標準単焦点レンズを片手に出かけることが多く、久しぶりの超広角レンズでの撮影に少し戸惑うもファインダーを覗くと開放感溢れる光景に気持ちが高鳴ってまいりました。
青い空と紅葉、ノスタルジックネガのどこか懐かしく雰囲気のある仕上げがとても魅力的です。
木造の教会を訪れます。今にも讃美歌を歌う声が聞こえてきそうな雰囲気、広角側で窓ガラスの映り込みを意識しながら撮影しました。第5世代センサーになりシャドー部分の深みをより体感できる表現力はさすがです。
せっかくなので教会の中へ。学生時代クリスチャンの学校で過ごしたこともあり昔の記憶がよみがえってきました。外から差し込む光がまた神々しく素敵な雰囲気です。
森の中にあるレストランをモノクロームで撮影。レンガ造りの建築物とポルシェパナメーラ、森林をバランスよく1枚に収めました。
月に2回ほど森の中でゆっくり過ごす時間を取るようにしています。森の香りはその季節ごとに違いがあり、その変化がとてもたのしみ。秋になると少し苔の色も薄くなりそんな光景を広角で撮影しました。
「SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8」は手のひらサイズで嵩張ることがなく、森の中を歩きながら思うがままにシャッターを切ることができます。普段は広角28mm相当のレンズでいつも入りきらず苦戦していたのですが、さすが超広角レンズ。
超広角側で被写体に寄ったときのボケ味もナチュラルで好印象。周辺部分の流れなども気になりません。
木造の洋風建築。壁には電線が張り巡らされており、光が差し込んでいる光景を一枚。望遠側で撮影しましたが隅々までシャープで立体感のある描写はさすがシグマレンズ。
せっかく撮影旅に来たのだからと、あの絶景を超広角レンズで撮影してみたいと草津温泉に立ち寄りました。高台にあるお寺の階段から温泉街を眺めてみます。土曜日ということもあり大変にぎわっており、温泉施設のくつろぎスペースで寝転がる人、湯畑で記念撮影をする人、巡回バスから降りてきて温泉街を満喫する人。そんな光景を1枚に収めることができるのは超広角ズームレンズならではでしょう。
実際に目で見ている光景よりも「広大」に感じるその光景!湯畑から立ち上る湯気、そして硫黄の香り。X-H2の強力な手振れ補正と、開放F2.8の明るさを誇るレンズで三脚を使わなくとも手持ちでその光景を撮影することができました。
広角レンズにも標準レンズにも、望遠レンズでは撮ることのできない特別な世界観。
日常を撮影するだけで「非日常」に変えてくれるレンズ。しかも手のひらサイズで「開放F2.8」。
旅のお供にこのレンズなしで出かけることは考えられなくなるくらい手放せないレンズであると感じます。
今回はX-H2で撮影をいたしましたが、ボディサイズとのバランスを考えると「X-E4」「X-E3」「X-T30」「X-T20」などとも相性が良いのではないかと思います。FUJIFILMのカメラと旅のお供に超広角!という選択肢はいかがでしょうか。