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【FUJIFILM】X-E1と海へ

夏が来ると海へ行きたくなります。

といっても、私は超がつくインドア派。普段は暑さに負けて家から出ることもしません。
ですが、ふと海を見たくなり、冷房の効いた部屋からカメラと共に抜け出しました。
手に取ったカメラはX-E1。
取り付けたレンズはVoigtlander NOKTON 35mm F1.2です。
炎天下を歩くので、機材はなるべく軽くしないと致命傷を負うことになります。

玄関を出ると、案の定強烈な日差しが襲いかかってきました。
おかげで抜けの良い青空と雲を写真に収めることができたのですが、私のTシャツには一瞬にしてタスキのような汗の跡ができてしまいました。
カメラバッグを斜めがけした夏のあるあるです。

なんとか木陰を探しながら海へと続く道をひたすらすすみます。
その昔、先人達は旅人の往来が多い街道に木を植えて、夏の暑さをしのぎました。
現代人はクーラーを手に入れましたが、夏の外出にクーラーを持ち運ぶ事はできません。
木陰のありがたさが身に染みます。
木陰といえば、露出の差が激しくなりがちです。
ですが、X-E1のセンサーはアンダーとオーバー両方の階調を綺麗に表現できています。

このレンズは開放だと顕著に滲みがでます。
かつ逆光であればハレーションも盛大に出ます。
暑い夏の空を見上げれば、強烈な日差しが待ち受けているので、ハレーションを入れた画作りにはもってこいの季節ですね。

植え込みに咲く花も夏の日差しを浴びて伸び盛りといったところでしょうか。
夏によく使うフィルムシミュレーションは「Velvia」です。
さらに設定で
カラー+1
シャープネス-1
ハイライトトーン-1
シャドウトーン+1
の設定をかけています。
季節によって同じ風景でも彩度の強弱が変わって見える気がします。
春や夏は彩度が高く、秋や冬は彩度が低めな印象をもちます。
夏はVelviaでグッと彩度をあげて夏らしさをさらに強調します。

やっと海にたどり着きました。
薄茶色のTシャツはすでに濃い茶色のTシャツへと変貌してしまいました。
熱中症を避けるため、道すがら買ったペットボトルのお茶も、すっかりぬるくなってしまいました。

海についたからと言って、水に入ったり、日光浴をしたり、ビーチバレーをしたり・・・などはしません。
繰り返しますが、超インドアの私には、海にたどり着くだけで精一杯です。
一般的に海にいったらやりたい事のほとんどはハードルが高すぎます。

ですが、なぜか夏が来ると海に行きたくなります。
波の打ち寄せる音を聞きながら、ぼんやりと海を眺める。
それだけでも「あぁ、海にきてよかったなぁ」と思えます。
人それぞれで楽しみ方が違うのも面白いことですよね。

夏の海を撮りながらふと思いました。
X-E1が出してくれる色は本当に自分好みだと。
かれこれ10年くらい前のセンサーですが、発色の傾向などが自分の好みにすごくマッチします。
確かに最新機の方が、センサーやエンジンの刷新があるので、画質の向上は見込めますが、かえって自分の好みの色の傾向から遠ざかってしまうこともあります。
今の自分にはX-E1が一番好みの色を出してくれるカメラと決まっています。

海からの帰り道、遠くの空に夏らしい入道雲が見えていました。
もうしばらく暑さは続きますが、あと数回は海に行こうと思います。
その時にはまたX-E1を片手に様々なレンズを楽しみたいと思います。

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander FUJIFILM | 掲載日時:22年07月29日 16時00分 ]

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