
秋も深まりだいぶ寒くなってきたこの季節、
「食欲の秋」「スポーツの秋」など色々な秋がありますが、私は「趣味の秋」で攻めてみたいと思います。
11月11日は楽器業界では「ベースの日」として有名です。
(理由は1111で4本の弦が並んでいるように見えるからです。)
という事は今日は自分が愛用しているベースを撮ってみました。5弦ですみません。
大学時代から趣味でギターやベースを演奏しているのですが、もちろん演奏も大好きなのですが、ここから派生して楽器に使われている木材やその木目が大好きになってしまいました。
なぜならば全く同じ木目というものは世の中に決してなく、全てが「オンリーワン」のものだからです。
そんな楽器と木材の両方をいろんな形で撮影してみたので是非見ていただければと思います。
撮影は全てFUJIFILM X-T2にフジノンXF16-55mmF2.8 R LM WRを付けて行いました。とても万能なコンビでいつもこのセットで愛用しています。
「ZON」というアメリカのニューヨーク州にある楽器メーカーの「Legacy Elite 5」という5弦ベースです。
1980年代からベースを制作しているメーカーで木材も結構特殊なものを使用していたりします。
ボディのトップに使用されているものは「バックアイバール」という木材で、日本名で言うところの「トチの木」になります。「バール」とは根っこのことなので「トチの根っこ」ということになります。「これ木材なの?」って思われるような特殊な木目ですが、ちゃんとした立派な木です。
ヘッドにはマッチングヘッドでバックアイバールの突板が貼られており大きくメーカーロゴが入っています。
バック材には奇麗な「マホガニー」が使われています。マホガニーは家具などでも良く耳にする材だと思いますが、温かみのある感じはルックスだけでなく、サウンド自体もそういう特色があります。(ちなみにパネルの保護ビニールは取っちゃう派とギリギリまで残しておく派がおりますが、私は後者です。)
トップとバックの間には数mmだけウェンジという木材もサンドイッチされていてこれがトーンに大きく影響するようです。
通常ギターやベースはネックや指板にも木材が使用されているのですが、このZONというメーカーは特殊でネックには「コンポジット」というグラファイトを主とした合成素材を使用して、指板には「フェノウッド」という」ラミネートされた木材を樹脂で固めたようなものが採用されています。
これにより湿度によって動きがあるネックがほとんど動かなくなり、日本のような四季がある国には最高のコンディションを保ってくれます。
ライブでもレコーディングでも力を発揮してくれる良き相棒です。
楽器や木材が好きなあまりかなりマニアックなブログになってしまいました。
撮影するときの光の当たり方や角度で毎回いろんな表情を見せるので木材は本当に面白い被写体です。
是非皆さんも近くの木やその木目を注目して撮影してみてはいかがですか?
色んな表情があって楽しいですよ