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【HASSELBLAD】X1D II 50Cと共に鎌倉へ ~MOVIE編~

【HASSELBLAD】X1D II 50Cと共に鎌倉へ ~MOVIE編~

X1D II 50Cを片手に鎌倉に行った日の事。前回の投稿では”STILL編”として静止画をいくつかご紹介いたしました。前回の投稿で予告させていただきました通り、今回は”MOVIE編”として動画の作例を作中の切り出しとともにご紹介いたします。

前回の投稿はこちら

【HASSELBLAD】X1D II 50Cと共に鎌倉へ ~STILL編~

 

“写真機”としてのイメージが強いHASSELBLADのカメラ。従来機のX1D 50CではFHD 29.97fpsまでだった動画撮影機能が、本機では2.7K 29.97fpsでの撮影が可能になりました。H6D-100Cなどの業務用途の機種では4Kまでの動画撮影に対応しておりますが、携行性や価格の面から個人の趣味で購入するにはハードルが高すぎます…。いつか本機の後継機で4K撮影に対応してくれたらいいなと思いを馳せながら、今回は2.7K 29.97fpsで撮影いたしました。

HASSELBLADのカメラを持つと何故だか人を撮りたくなります。それは静止画の撮影だけではなく動画においても変わりませんでした。今回は友人にモデルを依頼し撮影いたしました。

 

 

X1D II 50Cの動画設定は至ってシンプル。最近のミラーレスカメラに搭載されているLogやHDR等の撮影機能は備えておらず、”FHD 29.97fps”と”2.7K 29.97fps”のみとなります。LogやHDR、もしくは10bitでの収録ができるのであればポストプロダクションの過程で調整が効きますが、本機は基本的には撮って出しを楽しむスタンスなのでしょう。そうなると露出やホワイトバランスは撮影時に追い込む必要があります。(ご覧いただいた動画はすべて撮って出しの映像となります。)

レンズはすべてXCD 80mm F1.9を使用して撮影いたしました。せっかく中判センサー+大口径レンズで撮れるのだからとF値はすべて開放F1.9で撮影しております。動画撮影時はマニュアルフォーカスしか使用できない本機、開放での撮影となると被写界深度が非常に浅くピント合わせに苦労します。ただ3.6インチの背面液晶はとても見やすく、ゆっくり歩く被写体であればモニターを見ながら追従することができました。

最初のシーンではあまり気になりませんでしたが、最短撮影距離から4mくらいまでの距離でのフォーカスブリージングは大きめに感じました。動画用途でつくられているレンズではありませんので致し方ありません。定点にピントを合わせるシーンでは、収録前に液晶画面内のピントを合わせたい箇所をダブルタップし拡大表示させて調整します。タッチ操作に対しての反応が早く、スマートフォンを操作しているような感覚で画面を操作することができる為、定点時の撮影は初心者でも問題なくできそうです。

最後のカットは場所の都合で三脚を立てずに手持ちで撮影。(カメラに三脚を付けたまま三脚の脚を収納し、三脚の自重で重心を低くさせることで収録中の手振れを可能な限り最小限に抑えております…。)

手振れ補正機能はついていない為、撮影には三脚もしくはジンバルが必須アイテムです。ジンバルを使用する場合はフォローフォーカスの機能が付いているものが必須となります。

鳩が目の前を散歩していました。最後のカットはお察しの通りこちらも手持ちです。手で持ちながらゆっくりとフォーカスリングを回して右目にピントを合わせました。改めて被写界深度の浅さを感じます。

 

・・・

 

場所を変えて海に向かいました。波や潮風は映像において大きなアクセントとなります。(もちろん静止画においてもですが…。)

今回の撮影では、K&F ConceptのNANO-X バリアブル NDフィルター ND2-ND400を使用いたしました。こちらのシーンの様な空が広く写るカットでは可変ND特有のX状ムラが見受けられますが、他のシーンではあまり目立たなかったと感じます。もちろん本格的な動画を撮影するには固定のNDフィルターをシーンに合わせて使い分けるのが一番ですが、携行性や利便性などを総合的に考えると、やはり可変NDに落ち着きます。

モデルと位置を入れ替えて、こちらは逆光にて撮影。この日は天候が良く、背景に富士山が写り込んでいます。西日が強く射す時間帯でしたが、被写体への露出を保ちつつ背景の富士山も輪郭が分かる程度に写し出すことができました。ダイナミックレンジの広さを感じます。

逆光時は背面液晶が見づらく、ピント・露出を合わせるのが困難になります。残念ながら本機はHDMI出力端子が無い為、外部のモニター等を使用する事ができません。このようなシーンの際はファインダーを覗いてピント・露出を合わせますが、ジンバルに載せている場合はこのような撮影方法も出来なくなってしまいます。

せっかくなので靴を脱いで海に入ってもらいました。1枚目のシーンは三脚を可能な限り低い位置に設置し、ファインダーを覗き込みながら撮影いたしました。ここは後継機でチルト式(もしくはバリアングル式)のモニターが搭載される事を期待します。低めのアングルに設置したついでに2枚目のシーンを撮影。モデルの少し奥にピントが合ってしまいましたが、それでも不思議と絵になってしまいます。

最初のシーンと同様に、奥から歩いてもらいました。着物から着替えた分歩く速度が速まり、ピント合わせが難しくなりました。背面液晶で確認した際は上手く追えたと思っておりましたが、実際にパソコンで確認してみると途中まで前ピンになっておりました…。それでも、中判センサーと大口径レンズの織りなす映像は迫力があります。

今回の撮影では30秒~2分程度のカットを計100シーン程度撮影いたしました。録画開始前に背面液晶でピントの確認をしていたこともあり、使用したバッテリー量は約1本半分。途中、筐体が少し熱くなる事もありましたが、大きなトラブルもなく撮影を終えることができました。

動画機としてのイメージが少ないHASSELBLADのカメラでしたが、HASSELBLADの写し出す動画は撮って出しでも十分に楽しめるものであると実感いたしました。本機をお持ちの方もこれから購入を検討されている方も、多くの方は写真を撮るために所有される方が殆どかと思います。それでも、せっかく動画が撮れるのであれば使ってみるのも良いのではないでしょうか。

 





[ Category:etc. | 掲載日時:22年05月29日 11時00分 ]

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