【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.6 ~M11+Summilux M50mm F1.4 ASPH.編~
event-campaignLeicaLeica Boutique 11th AnniversaryM11 / M11-P / M11-Dライカ好きスタッフが語るライカの魅力冬の煌めき
2024年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは11周年を迎えます。
THE MAP TIMESでは引き続き、ライカの世界を楽しんでいただけるよう、専門店スタッフによる関連記事や動画コンテンツを順次掲載してまいります。
この連載ではフォトコンテストのテーマ『新感覚』にちなみ、ライカ好きスタッフが普段と違った機材に挑戦していきます。
ライカの魅力を一人でも多くの方に知って頂けるれば幸いです。
ぜひお楽しみください!
今回の記事タイトルを見て、「ん?この組み合わせで新感覚?」と思われた方もいらっしゃると思います。
確かに新感覚というより、「定番」という言葉の方がしっくりきます。
Summilux M50mm F1.4 ASPH.は非常にメジャーな存在ですし、その写りは折り紙付き。
M11も現行商品です。
では何が新感覚なのか。それは6000万画素が故に引き出された、Summilux M50mm F1.4 ASPH.の信じられないシャープさです。
何の気は無しにライブビューでピントを合わせて、ディスプレイで拡大して見たところ度肝を抜かれたカットがこれ。
なんと絞り開放です。
ズミルックスってこんなによく写るの!?と思わず声を上げてしまいました。
瑞々しい発色と、滑らかな前ボケはまさしくズミルックス。
この印象が強かったために「解放の解像限界はそんなに高くないだろう」という勝手な思い込みがありましたが、その真偽は上の通り。
それにしても日の当たっている場所、黄緑が綺麗です。高輝度かつ高彩度の色を破綻なく描けるのは、流石ライカ。
冷たい石の上に反射した紅葉と、前ボケの生垣。そして右上の紅葉…。
RGB三色それぞれに寄った世界が同居しましたが、なんのその。
どこも破綻することなく、シルキーに表現してくれました。
季節を少し外してしまいましたが、この青の発色が良いです。
光が当たっているコンクリートの部分が白飛びしていないことも嬉しいポイント。
M11はM10シリーズよりもハイライトが粘るようになったと感じていましたが、その恩恵をしっかり受けることが出来ました。
窓ガラスの中に飾られたツリーも存在感を失わず、ディテールを溶かすことなく描いています。
絞り開放で遠景のビルを撮ることなどあまりありませんが、興味に任せて撮ってみました。
結果は上々。線の細さが際立ち、品の良い写りを得ることが出来ました。
特に盛り上がっている窓部分の立体感は、線の太いレンズでは得られないでしょう。
あくまでナチュラルに、でもしっかり解像する。いままで知った気になっていたSummilux M50mm F1.4 ASPH.の真の実力を見せつけられた気がします。
メインとなるはずの被写体(電灯)から、あえてピントを外してみました。
ボケの美しさと色収差の少なさから、これでも画として成り立っているように見えます。
しかしこの光の回り方、これぞズミルックスと唸らせられました。
初代から連綿と続く、写真に光があふれる感覚。程度の差こそあれこれがあると「ああ、ズミルックスを使っているんだな」と安心します。
伝統と革新を内包し、いつでもどんな被写体でも美しく切り取ることができるSummilux M50mm F1.4 ASPH.。
まだフィルムカメラがメインの時代に設計されたのにこの写りです。
発売から20年の時が経った今なお、6000万画素のデジタルカメラボディに組み合わせても驚きの高画質を誇るレンズ。
むしろこの驚きこそが、「新感覚」だったのかもしれません。
2024年2月現在、M11のブラックは新品で購入できます!
中古商品も見逃せません。