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【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力Vol.7 ~M11 + APO-SUMMICRON-M35mm F2.0 ASPH.編~

【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力Vol.7 ~M11 + APO-SUMMICRON-M35mm F2.0 ASPH.編~

2024年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは11周年を迎えます。
THE MAP TIMESでは引き続き、ライカの世界を楽しんでいただけるよう、専門店スタッフによる関連記事や動画コンテンツを順次掲載してまいります。
本日より始まる連載ではフォトコンテストのテーマ『新感覚』にちなみ、ライカ好きスタッフが普段と違った機材に挑戦していきます。
ライカの魅力を一人でも多くの方に知って頂ければ幸いです。
ぜひお楽しみください!

・・・

ライカといえば「質実剛健」というイメージがあります。

製品のビルドクオリティや、伝統を重んじるクラフトマンシップが私の中でそう印象付けているのだと思われますが、決して守りに入ってるのではなく、その時々で新しい要素を取り込み進化をしつつも、以前のユーザーを置いてけぼりにしないブランドであると感じます。

今回はそんなライカが打ち出してきた、全ての35mm単焦点レンズを置き去りにしそうなハイスペックレンズ、
APO-SUMMICRON-M 35mm F2.0 ASPH.を付け撮影に臨んでまいりました。

普段はSUMMICRON-M 35mm F2.0 2nd(通称:6枚玉)を使っている筆者からすると、全てが新しく新感覚であった事は言うまでもありませんが、
おっかなびっくり使っていたわけでもなく、基本的な所作はいつものレンズと変わりません。おかげで飾らずに、気取らずに撮影に臨むことが出来ました。

ひとつ大きな要素を挙げるとすれば最短撮影距離の部分でしょうか。
その辺りを含め何枚かの写真で綴って参りますので、どうぞご覧ください。

アポズミクロンと言えば2015年に発売となったAPO-SUMMICRON-M 50mm F2.0 ASPH.が強く印象に残っていたかと思いますが、その流れを汲む本レンズ。
鮮烈な解像感に加えて、パープルフリンジ等の原因となる軸上色収差を徹底的に排したアポクロマート仕様のレンズとなります。

特に白色はフリンジが気になりやすい被写体ですが、色が濁らなくなる事で同じ白でもシミやひび割れ、光と影で生まれるトーンをより克明に描いてくれます。

嫌な脚色が無く、レンズの味が介在しない描写と表現するのがよいでしょうか。

また、最短撮影距離が従来のライカレンズよりも短くなっている点も特筆事項と言えるでしょう。

距離計機構の関係でファインダー上でのピント合わせは0.7mまでとなりますが、レンズのフォーカシングノブ側ではそこで一度クリック感があり、更に近接方向へ回すことが可能となっています。

そこから先はライブビューもしくはVISOFLEXでのピント合わせにはなりますが、最短0.3mまでの近接撮影が可能です。

従来のレンズも「マクロアダプターM Typ240」というアクセサリーを噛ませる事で、無理やりに近接撮影を行う事は可能でしたが、設計上の最短撮影距離を大きく割り込むがために接近するにつれ解像力は低下していくという制約がありました。

ですので、0.7mを気にせず近接撮影が可能で、更に描写が乱れる事がないという事は新感覚な体験です。

前ボケも嫌味になる事はなく大変スムーズな印象です。周辺減光はそれなりにありますので、そこに何かあるような存在感を演出してくれます。

そして、中距離くらいでピントを置いた時の背景との分離はさすがのアポズミクロンだなという印象です。

F1.4クラスのレンズでも似たような状況は作り出せるとは思うのですが、F2.0でもここまで分離してくれるのはピント面の立ち上がりの良さと、アウトフォーカスへ続いていく部分の収差のコントロールが良いのでしょう。

また、これだけ立ち上がりが良いと後ボケはもっとざわつきそうなものですが、気になるほど乱れてはいません。

8枚玉から始まるズミクロン35mmですが、6枚玉、7枚玉辺りまではこういった被写体を捉えた時に良い意味で軟調だったかと思います。

その軟調さ故に儚さを感じる事が多かったのですが、こうもスパスパと切れ味の良い写りをするとリアリティーが勝ってくるなと感じます。

佳い光です。いただきます。

休日の観光地でしたので多くの人で賑わっていましたが、こちらのお店はなんと大正3年の創業だとか。のれんにも汚れが見え年季が入っています。

いわゆる4thや5thと呼ばれている非球面レンズを導入したSUMMICRON-M 35mm F2.0 ASPH.では、ストリートスナップやルポルタージュに向いたやや力強い描写をしていた印象がありますが、APO-SUMMICRON-M 35mm F2.0 ASPH.では線が細かくフラットな印象を受けます。
肩の力を抜いている、と表現するとイメージしやすいでしょうか。実に良い塩梅です。


ハイライト側が飛ばないように露出を合わせ、手前の建物をストンとシャドウ側へ落としていますが、シャドウもよく粘っています。


今回はLeica M11と共に撮影を行いましたが、被写体をどこにおいても画作りが成立するような安心感がありました。
また、6000万画素でもまだまだ余裕を感じる圧倒的描写力であった事は間違いないでしょう。

強いて何か申し上げるとするならば、流通量の少なさ故に手に入れる事が困難である事でしょうか。
しかしながら、マップカメラであれば中古商品が入荷する事もございますので、お探しの方は是非。

ひとつの最高到達点として、この記事をお読みの皆様にも新感覚を体験していただければと思います。
今回はこの辺りで。

その他の『ライカ好きスタッフが語るライカの魅力』はこちらから。どうぞご覧ください。


[ Category:Leica | 掲載日時:24年02月15日 17時00分 ]

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