【Leica】勝手にライカライフ

先月6周年を迎えたライカブティック MapCamera Shinjuku。
それを記念してマップカメラスタッフ数名による「私のライカライフ」というブログが掲載されました。
ちなみにこの「ライカライフ」という単語を『マップタイムス』のページで検索かけていただくと、一番古いものとして「【LEICA愛】ライカの世界へようこそ」という記事が引っ掛かります。
実はこれ私が書いたもの。 ちょうど6年前の記事で、そのなかに「ライカライフ」という言葉を使っています。

そんなわけで、『マップタイムス』における元祖「ライカライフ」の使い手であり、元 ライカブティック MapCamera Shinjuku スタッフでもあったTが、「勝手にライカライフ」します。

私がマップカメラに入社したのは十数年前。 まだデジタルカメラがショーケースのごく一部にしか並んでいない頃でした。
半年足らずで、ライカ・ハッセルブラッド・ローライなど舶来カメラ&中判・大判カメラを取り扱う、地下1階フロアに転属になりました。
その理由が、「ハッセルとローライ持ってるそうだから、きっと地下フロアの商材に詳しいんじゃない?!」という上司の勝手な思い込みからでした。
当時もフロアの主力商材はライカ。 ところが、私自身はそれまでライカに触れたこともないような状態でした。

配属されて早々、ライカのカメラやレンズが整然と陳列されているショーケースを前に、当時のフロアリーダーが「どうです、いい眺めでしょう! 私これ見ながらご飯3杯はいけますよ!!」
……なんかとんでもないところに来ちゃったなぁ… というのが、最初の感想でした。
そんなコアなスタッフ達と、それに輪をかけてコアなお客様方に囲まれて、私はものの数ヶ月でライカユーザーになっていました…

マイライカは、「Leica M3」。 いわずと知れたM型ライカの初号機であり、完成形。
標準50㎜の画角が好きな私が、迷うことなく選んだ1台です。

イメージです

(M3にズマリット L50mm F1.5をつけて)

ストラップは当時マップカメラ オリジナルとして販売していた 革製品メーカー「REDMOON」とのコラボ商品。(愛社精神にあふれています。)

大きすぎず、小さすぎず、手にピタリと納まる抜群のフォルム。 等倍に近く、被写体を意のままに切り取ることが可能なファインダー。
そして何より、滑らかな巻き上げと柔らかなタッチで刻まれるシャッター。
「カショッ」という控えめなレリーズ音は、一眼レフ機のような硬質な武骨さと一線を画しながら、ミラーレス機のサイレントシャッターのような味気無さとも異なり、その瞬間の光をフィルムに刻み付けた感触を、確実に手と耳に残します。
…とまぁ、簡単に言えば、はまってしまったわけです。

それに伴い、レンズも… 50mmだけで何本揃えたことか… といっても、現行品やレアものなどには、とてもじゃないですが手が出ず、お店の品を「触れたり、試写出来るだけで至福!」と自分に言い聞かせていました。
手に入れるものはお手頃なものや、多少クモリがあったり… でも、とても味のあるいい写りするんです、これが…
ライカ製は勿論ですが、ロシア製や日本製ライカマウントレンズも、それぞれに写りの違いがあって楽しいのなんの…

イメージです

旅行にもよく連れていきました。 それもライカ M3とローライ 3.5Fという、贅沢なドイツコンビで。
デジタルカメラ全盛になってからは、まぁ、周囲から完全に浮きまくっていましたが…

リコー GR 28㎜ F2.8 L
山口・岩国(ライカ M3 + リコー GR 28㎜ F2.8 L)

フィルムコンパクトカメラの銘機リコー GR1 に搭載されていたレンズをライカLマウント仕様で復刻したもの。
周辺光量落ちの比較的少ない、とても使いやすいレンズ。

リコー GR 28㎜ F2.8 L
山口・岩国(ライカ M3 + リコー GR 28㎜ F2.8 L)

一度は行ってみたいと思っていた錦帯橋。 結構傾斜がきつくて、渡るの大変。

リコー GR 28㎜ F2.8 L
広島・宮島(ライカ M3 + リコー GR 28㎜ F2.8 L)

この後、ドイツ人観光客に囲まれ、珍しがって写真を撮られたうえに、握手まで求められました。
最近は外国人観光客だらけとか… この頃はまだ少なかったです。

リコー GR 28㎜ F2.8 L
京都・八坂神社(ライカ M3 + リコー GR 28mm F2.8 L)

京都では、レンズキャップを付けたままフィルム半分くらい撮影し、行程を逆戻りするという失態を演じました。

ローライ ゾナー 40mm F2.8 L
広島・竹原(ライカ M3 + ローライ ゾナー 40mm F2.8 L)

これまたフィルムコンパクトの銘機中の銘機ローライ 35S に搭載されていたゾナー 40mm F2.8 の復刻版。
このレンズで、どうしても竹原の地を撮影したくて持っていきました。 一部の人たちの聖地です。

赤ズマロン L28mm F5.6
広島・竹原(ライカ M3 + 赤ズマロン L28mm F5.6)

いわゆる聖地巡礼ってやつです…

リコー GR 28mm F2.8 L
広島・尾道(ライカ M3 + リコー GR 28mm F2.8 L)

ゆったりとのどかな時間の流れる土地。 古い商店街の中に素敵な居酒屋さんを見つけ、その後何回も通った居心地のいい場所。

尾道では猫の集会に遭遇し、静かなシャッター音を幸いとばかりに写真を撮り始めたのですが、逆に「いいカメラ持ってんじゃん。」とばかりに次々寄ってきて、最短撮影距離1m内に居座られてしまったこともあります。

ローライ ゾナー 40mm F2.8 L
広島・尾道(ライカ M3 + ローライ ゾナー 40mm F2.8 L)

急な階段をいくつも昇った上にある旧志賀直哉邸の縁側。 この後、石段の前に佇み、誰かを待つようにじっと階段の下を見つめていました。 何とも文学的なニャン…

リコー GR 28mm F2.8 L
広島・尾道(ライカ M3 + リコー GR 28mm F2.8 L)

道に不案内な旅行者をあざ笑うように、神出鬼没に現れては消えるニャンたち…

…とまぁ、ライカとともに旅し撮影していると、不思議とその時々の状況が記憶に残り、のちのち写真を見返しただけで、場面やその時交わした言葉、感情までが一つ一つ鮮明に蘇ってきます。

最近は、残念ながら遠出の旅行にライカを持ち出していません。 大量のフィルムで荷物がかさばってしまうことや、経済的な問題が… 本当は、ライカ1台、あとは着のみ着のままで、なんて旅に憧れるのですが…
でも、近所の散歩や日帰りのお出かけにはちょいとライカを… どのレンズ連れていくかなかなか決められず、妻に「遅い!!」と小言を言われることもしばしば…(まぁ、それも楽しみの一つなので大目に見てほしいのだけれど…)

ズマール L50mm F2
横浜(ライカ M3 + ズマール L50mm F2)

最新のレンズでは解像度が高すぎて、きっとかなりショッキングな画に… ズマールの描写が適度に和らげてくれています?

エルマリート M28mm F2.8 3rd
東京(ライカ M3 + エルマリート M28mm F2.8 3rd)

こちらも最新レンズだと目が痛くなりそう…

ニコン ニッコール-H・C 50mm F2 L
東京(ライカ M3 + ニコン ニッコール-H・C 50mm F2 L)

ニッコールらしいカッチリした写り。

ズマリット L50mm F1.5
東京(ライカ M3 + ズマリット L50mm F1.5)

対照的にピント合焦面もソフトに写るズマリット。 光源ボケも特徴的です
赤提灯、好きです… 身も心も惹かれます…

ズマリット L50mm F1.5
東京(ライカ M3 + ズマリット L50mm F2)

絞り開放で撮っていたら周辺部がかなり流れた画になっていたと思いますが、しっとり撮れました。

エルマー M50mm F3.5
東京(ライカ M3 + エルマー M50mm F3.5)

ライカを代表するロングセラーレンズ、エルマー L50mm F3.5 のMマウントバージョン。 探すと意外と見つからない…

エルマー M50mm F3.5
東京(ライカ M3 + エルマー M50mm F3.5)

オールドレンズらしく、ちょっとの逆光でも光を拾ってしまいます。 …まぁ、それもよし。

デジタルカメラの鮮鋭な画像に目が疲れたと感じたら、フィルムライカでほっこり癒されるのも一興です。





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[ Category:Leica | 掲載日時:19年03月21日 17時00分 ]
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