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【Leica】専門スタッフ自ら夢中だから語る!今こそ「M10-P」を推す理由。

【Leica】専門スタッフ自ら夢中だから語る!今こそ「M10-P」を推す理由。

マップカメラの30周年創業祭も中盤に差し掛かります。花火に、お祭りとイベント目白押しの夏本番を迎えています。
マップカメラではこの夏「夢中」をテーマに、スタッフがいま夢中になっている「モノ」「コト」を紹介いたします。

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夏真っただ中!今日ご紹介するのは「Leica M10-P」です。買いたい人もまだそうでない人も一読の価値あり。マップカメラライカフロア担当かつ現役「Leica M10-P」ユーザーでもある私の目線から、魅力をたっぷりと、多すぎるくらいにお伝えいたします。

2024年8月現在、M型ライカの現行機種としてラインナップしているカメラは「M11」「M11-P」そして「M11モノクローム」の3機種。いつかを夢見る人にとっても、いつまでもファンの人にとっても、燦然と輝くこれらの“最新ライカ”は存在も金額も驚くほどビッグなカメラであることは言うまでもありません。

さてそんな時期にありながら今回取り上げる「Leica M10-P」というカメラ。2018年に登場したLeica M10のマイナーチェンジモデルで、実は根強いファンを抱えている一台。ことM型ライカにおいて旧モデルが一部熱狂的に支持されるのは今に始まった事ではないものの、まさに最近ふつふつと大きく燃え上がりつつあるM10-Pの火。いざ解き明かした暁にはきっとあなたも虜、いえ、「夢中」になってしまうこと間違いなし。まずは外観、仕様からユーザーだからこそ語ることができる必見ポイントを総ざらい。ご堪能あれ。

ライカM型のデジタルモデルでは「Leica M9-P」に事を発する“P(professional)”の称号。その特徴はなんといってもマウントの上部辺り、フロントの赤バッジが無い事とトップカバーに筆記体のロゴがあしらわれている事。世代ごとにその他の変更点は異なれど、M240世代、M10世代、そしてM11世代と、もうかれこれデジタルだけでも4世代に渡る“P”の継承はこのデザインと共に脈々と受け継がれているのです。つまり何が言いたいのかと言うとまずは見た目がカッコいい。カメラってそこからでいいんです。いえ、むしろそれが大事なんです。

ライカのカメラである以上このデザインについては賛否両論があって然るべきこと。象徴ともいえる赤バッジが無い事によって感じるおでこらへんの寂しさは納得、また個人的に何かゾッとするものを感じないでもないですが、例えば私の持っているシルバーボディに同じくシルバーのオールドレンズを装着したならばいかがでしょう。言いようのない統一感たるや。こうしてしまうともはや他では滅多に手に入らない組み合わせなのです。古くは1954年の「Leica M3」を彷彿とさせるシルバークロームとグッタペルカの佇まい、どちらかと言うとブラック優勢のこの時代にあえてシルバーボディもおつなもの。

カメラとしての詳細なスペック説明に入る前にまだもう少し語らせてください。まだまだ推したいM10-Pの素敵なところ、例えばM11からはなくなった「ベースプレート」の存在。バッテリーがダイレクトに取り出せるうえ、M11最大の特徴とも言うべきUSB充電の為の端子も装備する必要があることから致し方ない変化。言ってしまえばこれこそが改良進化であることは言うまでもないのですが、ここにライカマニアの神髄とも言うべき拘りが消えた瞬間なのです。何を隠そうこのベースプレートは初代M3はおろかバルナックライカ時代からもう100年も続く伝統でもあったわけです。Leica M8のナンバリングからデジタルになってさえも(おそらく不必要な機構として)残され続けたベースプレート。それがこの代でついに無くなってしまいました。分かります、元々はそうせざるを得なかったから産まれた機構、必要が無くなれば無くすのが自然な進化というもの。でもなんだか、私はちょっとまだ寂しいので親ベースプレート派。

もっと言えばレンジファインダーファインダーのフレームもLEDではなくて採光窓から照らしてほしいのが正直な気持ち。ここはどこで折り合いをつけるかが大事なので、私が諦めた採光窓がどうしても欲しい方はせひ、M9以前のカメラへと歩みを遡ってください。

ではカメラの肝心かなめである「センサー」のお話。スペックで言えば「約2400万画素のフルサイズセンサー」と、その他メーカーもまだまだしのぎを削る高画素戦争下においてはやや物足りないとも思える数字。かと言ってずば抜けた高感度耐性があるわけでもないのですが、見方を変えればここも魅力にはや変わり。例えばデータサイズで考えるとハイスペックPCの購入がチラつく大きさに比べると幾分か扱いは楽なのは言うまでも無く、ではその代償に描写力が下がっているのかと言えば、当然数字相応の差はあります。しかしある程度拡大をしてもすぐに画素ドットが目立つほどではないと感じているのが正直なところ。下は拡大のサンプルです。例えばSNSに投稿する時点では失われることも多い解像感、いちユーザーとしての意見ではこれくらいが必要十分。


センサー画素数について話しておいてようやく色の話に移るのですが、そもそも私がこのカメラに惚れ込んでいる要因が1つここにあります。いくつか特徴的な写真をピックアップしたのでご覧ください。




全てJPEG撮って出し、ですが色が少し現実とはかけ離れているように見えます。具体的には空の青がやや転んだ色合いに。かと思えば肉眼では緑色が優勢に見える植物はやや黄色に傾いている様子。「つくりものみたい」と言うと大雑把が過ぎますが、この言葉の通り何かの作品であるかのような色合いが何もせずとも統一感を持って出力される事が私にとっての魅力ポイント。ただひたすらに正しく写す。それこそが正義であるような風潮も昨今ではなりを潜め、やや厚遇されつつもある世の中においてはこれこそがむしろ鬼に金棒なのです。なんだかだんだん欲しくなってはきませんでしょうか。一度当社在庫を覗いていただいてからでも構いません。まだまだ続けます。

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皆様はカメラを選ぶ時、最も大事にするポイントが何なのか考えた事はありますか?たとえば「描写がいいこと」、たとえば「とにかく見た目がかっこいいこと」、はたまたたとえば「コンパクトで素早く軽快な撮影が出来ること」などなど。さて、かく言う私は「それら全部の要素を過不足なく備えていること」です。ズルい回答ですが、これくらい注文が多いからこそ自分にとっての最高を見つけられました。

挙げ続ければ条件はまだまだあります。
Mマウントレンズがネイティブで装着できる事。フルサイズセンサーであること。1000万画素以上4000万画素未満であること。メカシャッターを搭載していること。好きな色でJPEGが出力されること。外観を構成する色が3色未満であること。持った時主観で大きすぎないこと。起動が早いこと。欲しい機能だけが過不足なく採用されていること。100万円以下で買えること。かっこいいと思えること。まだ修理ができること。どんなに暑くても、どんなに寒くても、毎日持ち出して撮影したくなるカメラであること。むむ、きっとまだまだあります、参考程度に。

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「描写がいい」それはつまりカメラの醍醐味である“写真”が自分好みに、または何らかの目的通りに仕上がることをこの場では指すこととします。こう条件付けた以上(筆者にとってM10-Pはさぞ理想的な写真を生むのでしょう!)とおそらく皆様お思いでしょうが、その答えは「半分はそう」と言うに留めます。その心はズバリ、もう半分はレンズが担っているから。カメラだけで写真はできあがりません。ではここで効いてくるのが「ライカMマウントが装着できる」というM型ライカでは当然と言えば当然の特徴。何を隠そう私が“いい”と定義する写真は所謂オールドレンズの個性を伴った写真である事が多いからです。いくつか写真を用意しました。



ここで紹介するどの写真も、現行新品のカメラとレンズだけでは再現しづらい個性を持っています。フレアが出ているだとか、周辺の光量が落ちていることも然り。序盤に紹介したようなM10シリーズ特有の色の出方ももちろん一役買ってようやくこの写真たちが生まれています。MマウントではないレンズやM10-Pではないカメラでも、きっと仕上がりを近付ける事や似せることはできますが、注文の多いカメラマニアの要望を現状すべてクリアして辿り着いたのはこのカメラだけ。ちょっぴり依怙贔屓かもしれませんが、なにせ「夢中」ですから、夢の中、語る人の主観がモノを言うのです。



画面の周辺部光量が落ちていたり、渦を巻くようなボケや、緩い描写感であったり。はたまた最新レンズに取り換えればこんなに小さなボディとレンズで描き出したことが信じられないような写真を写すことも可能。オールドレンズで歴史を感じる、味を楽しむ。最新レンズで進化に唸り、持ち前の軽快さで街を駆ける。レンズの選択が無数にあるだけで使い方、撮り方、楽しみ方まで無限大になり、同じボディでも全然違う趣味に応えられるのです。

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正直に言えばまだまだ語り尽くしたとは言い難い内容ですが、広く浅くお伝えは出来たかと思います。
これからも一人のカメラ好きとして魅力をお伝えしてまいりますのでお楽しみにお待ちください。

スタッフの”夢中”をご紹介するブログシリーズ、次回もぜひお楽しみに。


[ Category:Leica | 掲載日時:24年08月08日 19時30分 ]

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