「新春」の“春”の部分に踊らされて、なんだかすこし暖かいようなイメージでいると見事に裏切られる季節。
実家があったりイベントがあったりで、なにかとこの時期になると西へ出向くことが数年増えてきました。
最近のマイブームは奈良。なにもないとは言わせない。
用事があって去年も同じ時期に訪れました。
最初はそのついでだった観光もいまやメインイベントに。
懐かしい通学路線、数年後にはライカで写しているなんて想像もしていなかった未来。
いつもの駅に滑り込むいつもの急行、いつもの最後尾、いつもの窓際。
久しぶりの雨垂れに頭を濡らしつつ歩く街並み。
観光向けに開発されきっておらず、路地を歩けば歴史がパッチワークのように現れるので被写体には困りません。
何か手に持っていようものなら興味ありげに近づいてくる彼らも当たり前のように暮らす街。
仲間同士でコミュニケーションを取っている風でもない、呟きみたいな声は期待外れの愚痴かもしれません。
カメラを持っているとどうしても写したくて。
昨年の旅行ではフジフイルムX-E4をメインで使っていたので、クラシックネガの写真がたくさん。
今年はM10-Pになったので比べると少しニュートラル、但しレンズも相まって赴きある雰囲気は作れているはずです。
雨雲に満ちている1月はオールドレンズの風合いもほどほどに抑えられて良い感じ。
もう自分の臓器みたいな存在になりつつあるM10-P。今年もいろんなところに行ってきます。