【Leica】金曜フードショー☆第32回 ズミルックスM50mm F1.4用フィルター「YMZOO」「13206」
みなさん、こんにちは「金曜フードショー」へようこそ!
レンズフードは、フレアやゴーストなどの原因となる有害光のレンズへの入射を防ぐためのものですが
レンズフード自体がコレクションの対象にもなっています。
このコーナーでは、実用的なものや変わった形のものなど多種多様なレンズフードを取り上げています。
今回は、フードではなく、フィルターE43 UVa「YMZOO」「13206」を取り上げます。
何故かというと、ズミルックス M50mm F1.4 にフィルターを付けた状態で
フード「XOOIM/12521」または「12586」を使用するには専用の「YMZOO」「13206」が必要だからなのです!
一番上の写真のシルバーのものが「YMZOO」、ブラックの二つが「13206」です。
「YMZOO」は本体にコードナンバーの刻印がありません。
「13206」には薄いものと厚いものの2種類があります。
(「YMZOO」と薄型の「13206」は同じ形です)
では、詳しく見ていきましょう。
左の薄型は、直径約44mm、ネジ部除く厚さ約3mm、重さ約15g。前面にネジは切ってありません。
右の厚いほうは、直径約45mm、ネジ部除く厚さは約3.5mm+1段細い部分が2mm(計5.5mm)、
重さ約12g。前面にネジが切ってあります。
フード「XOOIM/12521」または「12586」は、矢印のレンズ先端の溝を4つの爪で掴む仕組みです。
薄型では、フードがフィルターを通過して、レンズ先端の溝を掴みます。
(わかりやすいようにフィルターとレンズの色の組合わせを変えています)
こちらも同様、矢印のレンズ先端の溝を4つの爪で掴む仕組みです。
厚型では、フィルターの先端が、レンズ先端と同じ形状になっており
フィルターの一段細くなったところをフードの4つの爪が掴みます。
では、何故専用フィルターが必要なのでしょう?
フードの内側にぐるっと突起があり、レンズ先端の適切な位置にフードが止まり、その奥の溝に爪が来るようになっています。
(このフードはレンズに逆向きに被せた状態でセットできるようになっているので
二重にこの仕組みが付けられています。)
薄型フィルターは、直径が小さく、この突起を通り抜けます。
(フィルター無しの時と同じ状態ということですね)
厚型フィルターは、先端でフードの突起を受け止め、奥の溝で固定します。
一般的なフィルター(直径約45mm)では、フィルター先端でフード内側の突起を受け止めても
その奥に爪が掴むべき溝がありません(先端から3.5mmの位置に溝が必要)。
つまりフードを固定することが出来ないのです。
ということで、ズミルックス M50mm F1.4と専用フード「XOOIM/12521」または「12586」の組合わせには
フィルター E43 UVa「YMZOO」または「13206」が必要なのです!
2015年に世界限定500本発売された「ズミルックス M50mm F1.4 ASPH ブラッククローム」には
「YMZOO」、「13206」は、取付けできません。ネジのピッチが異なります。
(※初期の「13206」の一部に使えるものがあるようです)
E43には、UVaのほかにイエロー、オレンジ、レッド、ブルーのフィルターがありました。
Leica M8、M8.2 用には、赤外線カットの「E43 UV/IRフィルター シルバー 13417」がございます。