【Leica】銀塩週間 Leica M3
秋の大型連休、シルバーウィークの季節が今年もやってきました。
シルバーと言えば銀塩ということで、今年は「銀塩週間」と題しマップカメラスタッフが撮影した銀塩写真を投稿していきます。
フィルム価格だけでなく現像代の高騰や人気フィルムの生産終了など、崖っぷちと言っても過言ではないフィルム文化を何とか後世に残していきたい。
そんな思いを胸に「毎日使えるフィルム」をテーマに、安価で使い勝手の良いFUJIFILM FUJICOLOR 100で撮影した写真を是非ご覧ください。
今回使用した機材はLeica M3とVoigtlander Heliar Classic 50mm F1.5 VMです!
私がフィルムを始めたのは数年前からで、丁度フジフイルムの業務用100が終売になった頃でした。
業務用100が終売になったのと入れ違いのように発売されたFUJICOLOR 100は比較的安価でどこでも手に入るフィルムとして重宝し、常に2、3本はストックしていました。
急なピーカンや乗りに乗って後先考えずにシャッターを切ってしまった時、いつも使っていたのはFUJICOLOR 100だったように思います。
色味は非常にニュートラルで、見ていて落ち着く色です。
コダックの黄色みがかったフィルムも郷愁的で好きなのですが、やはり日本の会社の製品だからか私にはフジフイルムの色の方が性に合います。
「フィルムで撮った」というだけで、毎日の風景にアクセントが加わるような気がします。
電気信号とは違う、化学反応で実物がそのまま形になるという実感がそう思わせるのでしょうか。
我が家には暗室が無いので印画紙にプリントすることはありませんが、暇さえあればネガをライトに透かして見ています。
デジタルに比べて(経済的にも)1枚1枚の重みがあるからか、何故その写真を撮ったのかよく覚えています。
この写真は京都をふらふらとしている時に撮ったものです。
鴨川の続く先に山々が見え、そこにどっしりと重たい雲が横たわっているのがいかにも盆地らしくシャッターを切りました。
今見ると何の変哲も面白みもない風景写真ですが、その時々の思いを鮮明に思い出せるのです。
フジで撮る緑が好きです。
派手さはないものの心にすっと入ってくる色、とでも言うのでしょうか。
どういう色味を出してくるかわかっているので安心してシャッターを切れます。
普段は安定したフィルムを使い、たまに期限切れフィルムのようなビックリ箱的な要素のあるフィルムを使うとこれまた面白いです。
デジタルでは後処理が必要な輝度差も受け止めてくれるのがフィルムのありがたいところです。
「いや~これは厳しいかもな~」なんて言いながら撮った写真が、現像から上がってみると白飛びも黒潰れもなくしっかり残っていると笑顔になってしまいます。
前ボケをぐるぐるさせる為になんとか絞りを開けたいけど、思ったより陽が射していて神頼みをしながら撮った1枚です。
開放では東屋の屋根が白飛びするかも…と思いつつ開放から1段ずつ絞り3枚ほど撮影しましたが、開放でもギリギリ残ってくれました。
フィルムカメラを持っているとデジタルでは絶対に撮らない物を撮ってしまいます。
1本36枚しか撮れないフィルムを湯水のようにじゃぶじゃぶと使う、贅沢なことです。
フィルムカメラを初めてから、毎日の中で何ということはない景色を形にして残しておきたいと思うようになりました。
急に海が見たくなり、たまには車ではなく電車に乗ろうとのんびり鈍行で海を見に行きました。
夕陽を反射した海の色のニュアンスが良く出ていてお気に入りの一枚です。
山や空などの均一な風景を苦手とするライカですが、一度カメラを縦や斜めにしてピントを合わせ、横に持ち替えることでピント合わせを克服しました。
どんな時でも使い勝手の良いFUJICOLOR 100を是非毎日のお供に。
本日はLeica M3とVoigtlander Heliar Classic 50mm F1.5 VMとお送りしました。
次回もお楽しみに!
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