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【Leica】Leicaのある日常 #7

【Leica】Leicaのある日常 #7

今回紹介するのは「Leica Summilux M50mm F1.4 後期型」です。
本連載の#3で「Leica Summilux M50mm F1.4 ASPH.」の素晴らしさを体験した筆者でしたが、オールドレンズに類する本レンズの存在が気にかかっていました。
実際に使うことでその実力を確かめてきました。
旧き良きズミルックスM50mmを体感していただけると幸いです、是非ご覧ください。
【Leica】Leicaのある日常 #3(#3はこちらから)

M(Typ240)との組み合わせで、写真はすべてJPEG撮って出しでお送りしていきます。

雲一つない快晴の中、いきなり逆光で実力を試します。
後ボケのざわつきや中央部分のパープルフリンジ(紫の滲み)が少し気になりますが、1960年代に発売されたことを考えると許容範囲ではないでしょうか。
これで開放なのだから当時の技術の高さには驚かされます。

ライブビューを使用してゴーストの出方・位置をコントロールしてみました。
オールドレンズの良さをM型デジタルで味わう、
落ち着いた背景を選ぶことで後ボケのざわつきも軽減され、ズミルックスらしい瑞々しい描写を楽しむことができます。

個人的にライカの生み出す青と緑が非常に好きです。
均一ではない、目を凝らさなければ気づくことのできない青のグラデーション、
その日の光や季節を反映し、それぞれの植物が持つ固有の緑、
深みと新鮮さを同時に味わうことのできるライカならではの彩がそこにあります。

またしても青と緑。
振り返ると無意識に青や緑を写していることが多く、自分の潜在意識を引き出されている気がします。
この1枚を見た時すぐに『静謐』という言葉が浮かんできました。
心落ち着く写真を撮ることができる点もライカの醍醐味なのかもしれません。

ベンチで一息ついていると鳩が近づいてきました。
開放で撮影しましたがピントの立ち方が素晴らしく、鳩の眼にしっかりとピントを合わせることが出来ます。
流石に白飛びしている部分もありますが、なだらかなボケ味は現行の「Summilux M50mm F1.4 ASPH.」にも引けを取りません。

この写真で場所がわかる方もいらっしゃると思います。
コーヒーと愛読書を持参してベンチで一息、忙しない世の中で物思いにふける時間は決して無駄ではありません。
賛否両論あると思いますが、筆者は自分にとって本当に大切だと思う瞬間はカメラではなく自分の眼で捉えるタイプです。
この日も一番美しい光景は眼に焼き付けて自分だけのものに。

自分にとって写真とは何か、改めて問い直してみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合いいただきありがとうございます、#8をお楽しみに。

 

バックナンバーはこちら

[ Category:Leica | 掲載日時:20年11月05日 18時00分 ]

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