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【Leica】SL2にはMマウントレンズがお似合い?!

【Leica】SL2にはMマウントレンズがお似合い?!

はるか(?)昔、学生時代写真部に在籍していた私は、フィルム一眼レフカメラに単焦点50mmレンズを付けて毎日撮影に明け暮れていました。
「ズームレンズなんて邪道だ!」と勝手に自分に言い聞かせて…
まぁ、当時貧乏学生が手にできるズームレンズは単焦点レンズに比べかなり画質が落ちましたし、劣化の少ないズームはとてもじゃないけど高嶺の花という状況でしたので。
食費を削り貯めた小遣いで広角28mmレンズを手に入れると、そのセットが学生時代の私のメインシステムとなりました。

あれから幾年月…
今やすっかりズームレンズ頼りの日々です。旅行へは勿論、普段の撮影散歩も標準ズーム1本を付けっぱなしという有様。
まぁ、画質も良いですし…

でも、たまに単焦点レンズ1本で街に繰り出すと、「やっぱ、これだよね!」とカメラ小僧の血がふつふつと湧き上がることも…

最近ピント合わせにも不安を抱くようになった私が、撮影散歩のお伴にするのが「Leica SL2」。
4700万画素の35mmフルサイズセンサーを搭載し、Leica SLシリーズを一躍メジャーなものにした名機です。
そのSLシステムにラインナップされたSL50mmの3本を持ち歩いて撮ったのが以下の記事になります。

『【Leica】軽さが撮影欲を生む! ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.という選択』
『【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.13    ~SL2 + SUMMILUX SL50mm F1.4 ASPH.編~』
『【Leica】本命⁈ アポズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.と歩く銀座』

そして今回、撮影のお伴に選んだのは「ズミルックス M50mm F1.4 ASPH. 11728」。
そう、SLレンズの次はMマウントレンズに挑戦です。
ズミルックス M50mmの最新版に当たるレンズ。先代のズミルックスはロングセラーを誇った銘レンズですが、この新型は絞り羽根が11枚に増え、最短撮影距離も45cmになるなど、先代をさらに進化させたもの。期待も高まります。

さらに今回、小型なMマウントレンズをチョイスしバッグに余裕があるのをよいことに、「ズミクロン M28mm F2.0 ASPH.」も追加。
こちらは最新「ズミクロン M28mm F2 ASPH. 11618」の一つ前のモデルで生産完了品のもの。

実は今回選んだ2本は、この記事掲載時点(2024年5月21日)でアウトレット品が存在しています。(どちらも数量限定、在庫限りとなります。)
ご存知の方も多いと思いますが、ライカ製品は2024年6月12日に価格改定が予定されています。
「ズミルックス M50mm F1.4 ASPH. 11728」も値上げの対象になっている1本。それを含めて考えると、このセットが現在いかにお得かが分かると思います。

SL2とこの2本をバッグに詰め、向かったのは神奈川県横須賀市の三笠公園です。
日露戦争で活躍した戦艦三笠が保存・展示されています。

私「午後から天気も回復するっていうし、ちょっと撮影に行くけど一緒にどう?」
妻「撮影ですか……、いい写真撮れると良いですね。行ってらっしゃい!」

昔は喜んで付いてきてくれたのですが…

5月半ばのその日は午前中のどんよりした天気が一変、午後から快晴に。ただ風が強く、上空の雲がビュンビュンと流れていきます。
そんな白い雲をバックに、大きな軍艦が横たわっていました。
小学生の頃、遠足で来たような… それとも家族旅行だったか… いずれにせよ、うん十年も昔の話ですが…

SUMMICRON M28mm F2.0 ASPH.

船のすぐ横の遊歩道から撮影したため、28mmでも全体は収められず。

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

全体は諦め、すぐに50mmに付け替え、部分を切り取ることに。
中央の砲塔にピントを合わせました。ちょっと距離があったのでバックと混じりそうですが、それでも合焦面の浮き上がりが感じられます。

公園入口付近に券売機が設置されていて、「艦内入場料600円」とありました。
最初はスルーしたのですが、やっぱり乗船してみたくなり戻って券を購入。

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

入って正解。強い日差しが注ぐ甲板の上は光と影のコントラストが絶妙で、写欲を一気に掻き立てられました。

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

腐食部分の描写がなんとも…
光が強すぎて眼では認識できない部分まで、忠実に再現してくれています。

金属の質感描写に拘り暗室に籠っていた学生時代の熱が再燃するような感覚が…

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

というわけでフィルムモード設定を「STD 標準」から「BW Nat モノクロ」へ。
学生時代なら「BW HC」、ハイコントラスト モードを選んでいたと思います。
でもあえて「Nat」、よりグラデーションを重視してみました。
金属自体の地の違い、影の濃淡もこちらの方が繊細に表現されています。
暗室作業でここまで表現させるのは至難の業かと。

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

絞り開放から1段絞ったF2での撮影ですが、背景のボケはきちんと形を残しています。その分、奥行き感が出ました。

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

SUMMICRON M28mm F2.0 ASPH.

甲板の上は撮影の宝庫。ひとりしゃがみこんで撮影に没頭していました。
なるほど、妻が付いてきたがらないわけです…

SUMMICRON M28mm F2.0 ASPH.

昔から広角レンズを用いた縦位置撮影が好きなのですが、私の眼鏡との相性が悪いのか、縦位置で構えるとEVFからモニターへ勝手に切り替わってしまうことが多々あります。
そんな時はアイセンサーの感度を変更するとよいとあるのですが、そのことを思い出すのは大抵撮影が終了してからです…

SUMMICRON M28mm F2.0 ASPH.

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

50mmでも同様に。やはり広角よりボケは大きくなりますが、前ボケも自然な感じです。

気がつくと、艦橋から賑やかな声が。遠足でしょうか、小学生の集団が狭い階段を上ったり下りたり… しばし撮影はお休みです。
自分もうん十年前はあんなだったのでしょうか。

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

集団が去ると、静かさが強調されます。

夢中になって撮影を続けていましたが、一角でこんな銘板を。

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

そうでした、今や静かにこの地に佇んでいますが、戦争の遺物であることを忘れてはいけません…

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

逆光の過酷な条件下で。多少白っぽくなりましたが、目だった破綻はありませんでした。

ひとりでかなりな時間、甲板を彷徨っていました。艦内にも見学コースがあることをすっかり失念…
様々な展示がありそうですが、次回妻と来た時にとっておきましょう。まぁ、来てくれたらですが…

SUMMILUX M50mm F1.4 ASPH. 11728

外の明るさに対し、かなり暗い状況。でも暗部が潰れることなく再現されました。

結局、公園内には2時間近く滞在。予定を大幅に修正することになりました。
それというのも、今回の相棒「SL2」に「ズミルックス M50mm F1.4 ASPH. 11728」と「ズミクロン M28mm F2.0 ASPH.」の組み合わせが、予想以上にしっくりきたから。
SLレンズ2本持ちよりはるかに軽く、マニュアルフォーカスも快適。
学生時代の情熱が戻ってくるようでした。
私にとっての新たな定番になる予感大です!

2024年6月12日ライカ価格改定! その前に是非!!


アウトレットも数量限定、在庫限りです!






[ Category:etc. Leica | 掲載日時:24年05月21日 19時44分 ]

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