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【Leica】M11-Pと辿る年末

年も明け、2026年となりました。
三が日は様々な過ごし方をされているはず。

年末年始の街の雰囲気には、毎年変わらない安心感と、どこか気持ちが高まる空気があります。
気が付くとカメラを持って街を歩く——そんな年末年始の過ごし方が、いつの間にか恒例行事となっていました。

今回持ち出したのは Leica M11-P と Summicron M35mm F2 ASPH.。スナップ撮影の王道とも言える組み合わせです。
高い記録性能と撮影体験、そのどちらも妥協したくない場面で、自然と手に取ってしまう機材でもあります。

上野駅周辺の人混み

この日訪れたのは上野。
毎年年末になると必ず賑わう場所のひとつで、この時期になると無意識に足が向いてしまいます。
撮影している最中、ふと「昔、自分が見ていた光景」が脳裏をよぎることがあります。
そうした記憶の積み重ねが、今の自分の撮影スタイルにも少なからず影響しているのかもしれません。

アメ横入口のスナップ

なぜライカを持ち出すのか。
M型ライカのスタイルは街に溶け込みやすく、「なんとなく撮りに行く」という気分に最もフィットするカメラだと感じています。
もちろん、もっとコンパクトなカメラもあり、AFで確実に撮影できる機材も数多く存在します。
それでもM型が持つ面白さのひとつは、あえて残された「ピントの曖昧さ」にあります。
AF性能が飛躍的に進化した現代では、むしろピントを外すことの方が珍しいと感じるほどです。
そんな時代に、距離感を意識しながら撮るM型ライカは、「なんとなく撮った一枚」に、その時の空気や感覚を素直に写し込んでくれます。
M11-Pの高い解像力は、その曖昧ささえ破綻がなく、豊かな描写として受け止めてくれます。

ショーウィンドウとその前に佇む外国人らしき男性

ここ数年はインバウンド需要の高まりもあり、街の風景は大きく変化しています。
今年は昨年に比べるとやや落ち着いた印象もありましたが、この日の上野にも多くの海外観光客が訪れていました。
幼少期に見ていた風景と比べると、街はより多国籍になり、写真に写るイメージにも自然と幅が生まれているように感じます。
ズミクロン M35mm F2 ASPH.の自然な画角は、そうした多様な被写体を無理なくフレームに収めてくれます。

広小路横丁の更地とそれを通りすがりに見つめる老夫婦

一方で、街の変化は非常に目まぐるしく、
私が生まれるずっと前から残っていた風景が失われていく場面も少なくありません。
再開発や老朽化など理由はさまざまですが、「かつてそこにあったもの」を記録するという行為は、写真の重要な役割のひとつです。
そうした記録を残すうえで、M11-Pの高い記録性能は大きな信頼につながります。

不忍池に佇む女性二人とやさしく照らす冬の日差し

この日は天候にも恵まれ、公園方面には穏やかな時間が流れていました。
15時から16時頃にかけての冬の光は、個人的に最も好きな時間帯です。
低い太陽が生む、やわらかな陰影や光の色合いは、ズミクロンの繊細な階調表現と相まって、印象的な一枚に仕上がります。
四季を通じて光の違いを意識できることも、写真の大きな魅力だと感じます。

年内の営業が終了し閑散とした上野動物園

折角なので動物園にでも…と覗いたところ、年内の営業は終了していたようです。

ショーウィンドウ内の風船を模したディスプレイ

日が落ちてからは銀座へ。クリスマスやお正月の季節になると、どうしても訪れてしまう場所です。
幼い頃の記憶に導かれていると言っても良いでしょう。
人の多さや街の賑わいに、不思議と安心感を覚えることもあります。
ライカと銀座——その相性の良さを、改めて実感する時間でした。

ウォールアートと対照的な人物

撮影をしていると、「来るたびに必ず撮ってしまう場所」が誰にでもあるのではないでしょうか。
この銀座の風景も、そのひとつかもしれません。
場所と人との関係性を考える入口として、スナップ撮影は非常に奥深いものです。

スナップ撮影をどう撮るのか——その答えを言葉で伝えるのは簡単ではありません。
最終的にたどり着くのは、「歩いて、歩いて、撮り続けること」。機材の選択も人それぞれで、AF重視、MF重視、中判という選択肢もあります。
その中でライカMという選択肢が持つ価値は、街を歩いても目立たずにスマートな撮影が可能な点にあります。

洋服店のショーウィンドウ越しに撮影した整然と並ぶ商品

年々、写真に対する考え方がシンプルになってきたことを感じます。
10代や20代の頃は、頭の中にあるイメージに撮影を当てはめようとし、
思い通りにいかないことに苛立ちを覚えることもありました。
それが年齢を重ねるにつれ、「その場のなんとなく」を受け入れて撮る面白さに気付いたように思います。

カップルと思われる外国人観光客と夕日

M11までのM型ライカは、光学ファインダーを主軸としたカメラです。
倍率は100%ではなく、ファインダーで見た通りに写るわけではありません。
あくまで目安として存在するファインダーに、最初は違和感を覚える方もいるでしょう。
しかし、今の時代にこの感覚を味わえるカメラは、M型ライカ以外にほとんど存在しません。

「ライカって、何が良いんですか?」そうした質問を受けることは少なくありません。
デザイン、使用感、写り——答えは人それぞれですが、今の私にとっての答えは、「なんとなく」という直感で撮影に向き合えることです。

新しい一年が始まるこのタイミングは、これまでの撮り方や価値観を、少しだけ見直してみるのにも良い節目です。
Leica M11-P と Summicron M35mm F2 ASPH. は、新しい一年を「より丁寧に記録する」ための、静かなスタートにふさわしい組み合わせです。
日常の中にある小さな変化や、これから積み重なっていく時間を確かな描写とともに写し留めてくれます。

一年後、このカメラで撮った写真を振り返った時にきっと「この一年は、この一台と共に始まった」と思い出せるはずです。

新しい一年の始まりに、新しく写真を始める。
あるいは、写真との向き合い方を新しくする。

その最初の一歩として、Leica M11-P と Summicron M35mm F2 ASPH. を選んでみてはいかがでしょうか。

▼今回の使用機材はこちら▼





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[ Category:Leica | 掲載日時:26年01月03日 19時00分 ]

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