ライカブティックMapCamera Shinjuku は、2月20日にオープン8周年を迎えます。
これもひとえに、たくさんのお客様のご愛顧あってのこと。心より御礼を申し上げます。
さて、1年に1度のライカブティックにとって記念すべきこの2月。
8回目の今年は「ライカ恋慕」と、題しまして、マップカメラきってのライカ好きに、ただひたすらと「一人一人のライカ愛!」を語ってもらいます。
ライカはとにかく高価。
ライカは歴史が長くて敷居が高い。
ライカというだけでピント合わせるのも難しそう。
今はまだそう感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに、価格や長い歴史、操作方法などは事実として変わることはないでしょう。
それでも数分後、このブログを読み終えた前と後では何かが違って見える、かもしれません。
様々なハイスペックカメラが世に溢れる今の時代に、ライカを愛し、使い続ける理由とはなんなのか。
十人十色の視点から愛でるライカ、さあ今回も紐解いてまいりましょう。
みなさまコンパクトカメラはお持ちでしょうか。
前回ではM型フィルムライカ愛を語りましたが、今回は同僚にも内緒でひっそりと購入していたライカのコンパクトデジタルカメラ愛について書こうと思います。
Leica Q(Typ116)というコンパクトカメラです。
コンパクトカメラといってもフルサイズセンサーを搭載している本格派。
購入のきっかけはストレートにその「ルックスの良さ」です。
とにかくカッコいいのです。首から下げても、机に置いてもかっこいい。常にかっこいいのです。
コンパクトカメラは基本何処にでも持っていきますのでどんなTPOにも馴染むことや、持っていて気分の上がるという部分は大きな要素です。
旅行や遠出だけでなく結婚式やパーティなど華やかなシーンに持って行っても違和感がないのではないでしょうか。
また、フルサイズというのもポイントです。
コンパクトデジカメと言えば、CONTAX党の筆者はTVS DigitalというCONATX TVSリーズのデジタル機を所持していました。2005年に発売されたGR Digitalの2年前である2003年に登場したカメラです。いち早くデジタル化した高級コンパクトでしょうか。
デジタル黎明期のもので、今となってはクラシックデジタルと言われるようなカメラです。
友人と遊ぶ時などしっかりと撮影はしないけれど、カメラがあるといいなぁというシーンで活躍してくれていましたが
昨今の液晶技術の進歩などで500万画素のTVSではさすがに役不足感がでてきており、なるべく画質の良いコンパクトを探していました。
そんな中で「ライカ」「フルサイズ」「コンパクトカメラ」と個人的に大切な三拍子が揃ったQの存在はまさに求めていたものでした。この「ライカ恋慕シリーズ」では「清水の舞台から飛び降りる」という文言が登場しますが、筆者もご多分に漏れず気づくと清水の舞台から飛び降りていました…。
実はAFが付いているというのも購入のきっかけの一つでもあります。
M型フィルムからライカ沼に踏み入れた筆者。今ではデジタルのM9もありますが、友人と出かけた際にMFでじっくり撮っていると撮影に集中してしまうので時間がかかってしまいます。そんな中でもAFという部分が大きな要素でした(贅沢な話ですが…。)ライカの画質をAFで撮影できるのは感動です。
単焦点のコンパクトカメラですとF2やF2.8などが多いですが、ズミルックス28mmF1.7と贅沢な仕様です。
この為だけに設計されたズミルックスと考えるだけでも堪りません。
また、ご覧の通りISOの設定以外は上から見ると全てわかるようになっています。
レンズの絞りやピントリング、シャッターダイアルもM型と同じ場所に配置されており、M型ユーザーを意識した設計になっています。
特にAF・MFの切り替えなどは鏡筒のロックを解除し切り替えるなどライカレンズの無限遠ロックを連想させます。
ISOはオートにせず、固定してしまうことが殆どなので個人的には非常に使いやすいです。
さらにQにはマクロ撮影機能もついています。
一番手前のリングを動かし「MACRO」に合わせると…。
なんと距離指標が入れ替わり、最短17cmまでのモードに切り替わります!
ボタン一つでモードが切り替わるよりこういうギミックが一つあるだけで撮影していて楽しいカメラになります。
フロントキャップが専用のメタルキャップなのも好きなところのひとつです。
細かいところまでこだわり抜かれているところは流石ライカだなと思います。
フードもF2.4のズマリットの様な形状。
この形がとても好きです。フレアなどはもちろんのことレンズもしっかりと守ってくる形状をしています。
シャッター機構もレンズシャッターが搭載されているのでとても静かです。気を抜いていると隣で撮られているのに気づかない時もあります。
静かで気品を感じさせる「パチリ」という音は皆さまにもぜひ体感していただきたいなと思います。
さて、作例です。いろんなところに持ち出せるとにかくフットワークの軽さもQの良いところ。
夜間のドライブの際も必ず助手席に置いてあります。
海ほたるで夜景を撮影してみました。こういった時、開放F値1.7なのが大きな助けとなります。
ISO800です。少し高感度ノイズは出ますが、色が転んでしまったりなどは気になりません。
また「ノイズを処理する」のではなく「ノイズを計算に入れて画を作っている」ように感じます。
三脚を使い、星を撮ったりもできます。軽いQはちょっとした三脚でも大丈夫。
普段中判フィルムとハスキーなど大きな三脚で撮影している筆者にとっては軽さも大きなポイント。
撮影の記録を残したりも。ボケの綺麗さ、艶やかなトーン。上品です。
そしてこの一枚はなぜだかフィルム写真を彷彿とさせます。
2400万画素のLeica Q。
普段、これくらいの画素のモデルでは大きくトリミング処理を行ったりはしないのですが、なぜか「ライカだから大丈夫!」と思わせてくれます。モノクロの階調は流石の一言です。RAW現像にも強く、あまり破綻するようには感じません。
夜から朝に移り変わる時間帯。この時間帯が一番好きです。
・・・
先輩社員が「フィルムライカとQの組み合わせが丁度いいですよ」と教えてくれました。
確かにこの組み合わせはしっくりきます。フィルムで残したい風景を撮りつつ、室内やどうしても寄りたい時はQを使う。
何とも贅沢ですがお互いの弱点を補うとても良い組み合わせです。この贅沢さを味わえるのもライカのいいところだと思います。
2015年発売のモデルですが、卓越したライカの描写、そしてそのタイムレスなデザインは「物欲」をそそられます。
ずっと自分には要らないかなと思っていましたが、いざ手元に来てみると高揚します。
いつでもどこでも連れて行きたいと思えるカメラです。
いかがでしょうか。コンパクトデジタルカメラとは思えないスペックを誇るLeica Q。
ライカデビューのカメラにも選ばれる方が多いですが、多くの方がその後にM型などほかのライカを手に入れた後でも持ち続けています。きっと手放すのには惜しい魅力があるのだと思います。サブ機として考えていたけど気が付けばメイン機に…。なんて方も多いのではないでしょうか。
これを機に、Qでライカデビューしてみてはいかがでしょうか?
まだまだLeica好きのスタッフの記事が続きます。Leicaに少しでも興味を持っていただければ幸いです。
お付き合いいただきありがとうございました。
次回も楽しみにお待ちください。
↓バックナンバーはこちらからどうぞ↓
↓Leica Boutique MapCamera Shinjuku 8周年を記念したイベントはこちらからどうぞ↓
後継機のLeica Q2やモノクロ専用機のQ2モノクロームも登場しています。
いまなら8周年を記念して数量限定でオリジナルホットシューカバーもプレゼント中です!
<8周年限定ホットシューカバープレゼントは終了いたしました(2/26更新)>