ずっと気になっていた「 Lensbaby Velvet 28 28mm F2.5 ソフト」。ベルベットと読みます。
独特なソフト効果を楽しむことができるレンズです。
より解像度が高いレンズ、よりキレ味が良いレンズなど各メーカーから発売されていますが、
こちらのレンズは真逆で絞りを開くほどとても柔らかく、ふんわりと夢見心地なイメージで写しだすことができます。
RFマウントなので直接とりつけることが可能で、すぐに楽しめます。
しかしこちらのレンズは電子接点がないため、マニュアルフォーカスのみで使用できます。
電子接点がないので、装着してすぐにシャッターを切ろうとしても切れません。
故障しているわけではなく、ボディ内で「レンズなしレリーズ」の設定することで使用することができます。
今回使用したボディはEOS RP。
早速、メニューで「レンズなしレリーズ」を「する」に設定します。
柔らかいイメージにしたい被写体を探していたところ、フラワーガーデンを見つけたので行ってみることに。
このレンズにふさわしいお花がたくさん咲いていました。
何枚か撮影してみて確認してみると期待以上にふんわり。
ハイライト部分の美しい滲みにうっとりします。
すべてJPEGの撮って出しで、後から編集はしていません。
絞りリングを操作することで、一瞬にしてソフトな世界を表現することができます。
ソフトフォーカスのレンズですので絞りを開けば開くほどソフトになりますが、絞ると急にシャープさが増し、
鋭い描写へと変わります。
同じ被写体でもF値を変えれば全く違う表現ができるのが面白く、とても不思議でした。
そして、このレンズはフォーカスリングを時計回りに回し続けると、ハーフマクロレンズとして変身します!
マクロでもソフト効果を楽しむことができ、より幻想的になります。
紅くハッキリしたバラでしたが、このレンズで写しだすと柔らかくとろけるようなバラへと変化。
このレンズの魅力を引き出してくれるような一枚です。
今回使用してみて、想像以上に楽しむことができました。
いつも撮る被写体もこのレンズで雰囲気がガラリと変わり、違う世界にいるような感覚になります。
このレンズ1本で、ソフト効果はもちろん絞れば28mmのレンズ、そしてハーフマクロとして使用でき、様々な楽しみ方があります。
独特な雰囲気、いつもとは違う雰囲気で撮りたいとお考えの方にとってもピッタリなレンズです。