
【Nikon】実用大口径の新しい回答。NIKKOR Z 70-180mm F2.8で歩く早春。
冬の寒さが和らぎ、柔らかな光が風景の輪郭を溶かし始める季節。カメラを持って歩く足取りも自然と軽くなります。そんな春の散策の供に選んだのは、軽量コンパクトながら大口径の表現力を備えたNikon NIKKOR Z 70-180mm F2.8。
咲き始めたばかりの花々の繊細な質感や、水辺に佇む鳥たちの静謐な空気感。180mmという望遠端の圧縮効果と、F2.8が描き出す豊かなボケ味。Z6IIとのコンビネーションで捉えた、淡く鮮やかな春の断片をご紹介します。
今回使用した機材は
・Nikon Z6II ボディ
・Nikon NIKKOR Z 70-180mm F2.8


レンズ概要
・全長: 約151mm
・最大径: 約83.5mm
・質量: 約795g
・フィルター径:67mm
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sと比べてみると
・全長: 約220mm
・最大径: 約89mm
・質量: 約1360g
・フィルター径:89mm
とお手軽に撮影に向かうことができます。
質量にして約565gの差。これは、500mlのペットボトル一本分以上の重さが手元から消えることを意味します。全長も約7cm短く、カメラバッグへの収まりも格段に向上しました。

Nikon Zマウントユーザーにとって、望遠ズームの選択肢は非常に豊かです。しかし、F2.8通しの「大口径」を求める際、その質量とサイズ感は、撮影者のフットワークを左右する大きな要素でした。
NIKKOR Z 70-180mm F2.8は、その常識を覆す一本。わずか795gの軽量・コンパクトなボディに、開放F値2.8通しの光学性能を凝縮しています。
軽いだけではない、このレンズがもたらす表現の可能性を、早春の光の中で探りました。


望遠ズームの魅力は、何と言ってもその圧縮効果とボケ味です。70-180mm F2.8は、その両方を高いレベルで両立しています。
道端に咲く菜の花を180mm、開放F2.8で捉えました。黄色い花びらが、溶け込むような滑らかな背景ボケから、鮮明に浮き上がっています。
注目すべきは、そのヌケの良さです。逆光気味のシーンでもフレアやゴーストは抑えられ、被写体の質感や色彩を濁りなく再現してくれます。
その上品な発色に、Zマウントの光学設計の誠実さを感じさせられます。


このレンズのもう一つの大きな武器は、その近接撮影能力です。 最短撮影距離は広角端で0.27m、望遠端でも0.85mと、驚くほど被写体に迫ることができます。
望遠レンズでありながら、まるでマクロレンズのように、花びらの一枚一枚、繊細な雄しべの質感までを克明に描写してくれます。
ボケ味も非常に素直で、主役を優しく引き立てます。寄れることで、望遠ズームの表現の幅は格段に広がります。


そして、やはり触れざるを得ないのが、その圧倒的な機動力です。 Z6IIとの組み合わせは絶妙で、首から下げていても負担が少なく、一日中歩き回る撮影でも集中力を削がれません。
圧縮効果が心地よく、奥行き感を整理してくれます。このフットワークの軽さこそが、予期せぬシャッターチャンスを生み出す最大の性能と言えるかもしれません。
池に佇むサギの写真は180mmで尚且つクロップして撮影したものです。Z6IIのボディ内手ブレ補正との連携により、手持ちでの撮影でも、繊細な羽の質感をクリアに捉えられました。

広大な枯れ草の中に、ぽつんと立つ一本の常緑樹。その力強い存在感に、思わず足を止めました。
このレンズを手に取る最大の理由は、やはりズーム全域で開放F2.8が使えるという点に尽きるでしょう。特に望遠端180mmにおいて、大口径がもたらす豊かなボケ味は、平凡な景色を一遍の作品へと昇華させてくれます。
いかがでしたでしょうか。
普段何気なく歩いている散歩道も、カメラを手に外へ出るだけで、光の移ろいや季節のわずかな変化をより深く、鮮やかに楽しむことができます。
特に春は、季節が駆け足で過ぎ去っていく時期。咲き誇る花々がその美しい姿を見せてくれているうちに、軽快なNIKKOR Z 70-180mm F2.8を携えて、ぜひ撮影に出かけたいものです。
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