【Nikon】至高の標準ズームで日常にスパイス

日常にスパイス

スパイス13

ご無沙汰しております。
二月ももう終盤。世間では暗いニュースも多くなっていますが、暖かい春の訪れも少しずつ感じ始めています。
約半年ぶりのスパイス。お付き合いいただければ幸いです。

さて、標準ズームレンズと題してスパイスの記事を投稿させていただくのは、今回で三度目です。
最初はAF-S 24-70mm f/2.8G ED。
次はZ 24-70mm f/2.8 S。
そして今回は、AF-S 24-70mm f/2.8E ED VRについて書かせていただこうと思います。

旧タイプとの違い
製品の外観画像だけでみると、意匠は継承されていますし、取り立てて大きな相違点は感じられないかもしれません。
しかし、中身は旧タイプのAF-S 24-70mm f/2.8G EDとはかなり違います。
後述する手振れ補正の搭載に始まり、AFの高速化、描写性能の向上。すべてが高い水準で次なる次元のものとなっています。
強いて欠点たる部分を上げるのであれば、旧タイプと比較してさらに大きく重くなったということがありますが、描写力を見ればそれも些末な問題だと思っていただけるはずです。
では、実写をご覧ください。

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO64 F8 SS1/50 70mm)

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO64 F11 SS1/40 70mm)

先ず、製品名からもわかる通り、前モデルであるAF-S 24-70mm f/2.8G EDからの変更点の一つが、レンズ内手振れ補正の搭載です。
標準域の24-70mmという焦点距離は、シャッタースピードを比較的速めに、「シャッタースピード:焦点距離分の1秒」のお作法で撮影すれば、手振れが顕著に発生することはあまり多くはありません。
とはいえ、高画素化の進む昨今。家で撮影していた画像を確認する際、拡大したらブレていた…なんという事故を防ぐためにも、手振れ補正の搭載は歓迎すべきことです。
今回は日中の撮影だったので低感度で絞り込んでもある程度シャッタースピードは稼げていますが、手振れが懸念されるようなシチュエーションでも積極的に撮影していくことができるのは喜ばしいことだと思います。

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO64 F11 SS1/15 70mm)

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO64 F11 SS1/50 70mm)

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO64 F11 SS1.6 70mm)

描写能力を判断するのにちょうどよい環境でした。
複雑な岩模様や水面、木々の枝にいたるまで、綿密に再現していることがよくわかります。

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO320 F2.8 SS1/200 70mm)

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO100 F2.8 SS1/200 60mm)

絞れば描写性能が良い、それはどのレンズにも言えること。
肝要な開放の描写性能も、画像を見ればご納得いただけるはずです。
空気感の演出が絞った時とはまた別の感覚を得ます。
開放ではわずかに周辺減光がありますが、補正の容易な範囲です。
歪みに関しても、全域にかけて非常によく補正されています。
ワーキングディスタンスにして20~30mほどの木々も、開放でこの描写であれば、臆せず開放から使っていくことができます。
ボケも良好で、画面のどこに被写体を配置しても、文句ない描写を楽しむことができそうです。

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO320 F8 SS1/500 52mm)

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO400 F8 SS1/200 24mm)

ワイド側、無限遠の描写も優秀です。
脚色も破綻もない、理想的な再現性だと感じます。

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
(ISO64 F8 SS1/50 70mm)

私が気に入っている一枚。
水面の質感が大変よく表現されており、快調も良好です。

画像の一部分を切り取ってみると…

Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
Nikon D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR

この通り。非常に細かい部分まで描写されていることがわかります。
撮影した機種はD850ですが、機械的な適合さえすれば、使用するカメラを選ばず、優秀な描写力を発揮してくれるでしょう。

標準ズームレンズは、深淵だ。
長い歴史を持つニコンの製品史のなかでは、たくさんの標準ズームレンズが発売されています。
多くの標準ズームレンズが発売されているのは、ニコンがユーザーの意見を反映し、時代や需要、そして最新の性能に見合ったレンズを投入してきた証左です。
どのようなレンズも等しく魅力的なものではありますが、殊に標準ズームレンズは、プロが使用するもの、初心者の方が使いやすいように考えられたもの、と様々種類があり、主眼の要素も世代によって変わってきます。
重要なことは、標準と名の付く通り、このレンズからすべてのレンズに派生していくような基準でなければならないということ。
一見、標準という言葉から易しい印象を受けるかもしれませんが、求められる要素への対応の難しさは、広角専用のズームレンズや、望遠レンズのそれと同等以上とも考えることができるかもしれません。
まさに標準ズームレンズは、”標準”という言葉の重みを背負った、深淵のように奥深きレンズだと言えます。
もちろん、コンスタントに発売されるにしても、レンズ設計というのも決して生半可なことではありません。
一つのレンズには、光学設計があり、メカ設計があり、プロダクトデザインがあり、さらにバックグラウンドには、資材を調達する方、品質管理をする方やその他大勢の方によって、我々ユーザーが恩恵を享受することができます。
レンズは、総合芸術と言っても過言ではないかもしれません。
そういった過程に憧憬を馳せるほど、このレンズには魅力があると私は考えています。
ニコンの粋の集めた標準ズーム。皆様も、このレンズを通し、ニコンの思想に触れてみるのはいかがでしょうか。

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[ Category:Nikon | 掲載日時:20年03月01日 11時00分 ]
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