
【Nikon】15年ぶりのネパール旅|ZfとNOKTON40mmで撮る旅写真
最後にネパールを歩いたのは、15年前。
憧れのあの場所へ行きたい。
あの景色を、この目で見てみたい。
まだ知らない世界を想像しながら、地図を眺めている時間が昔から好きでした。
行きたい場所を線でつなぎ、その土地の歴史や文化を調べる。
想像するだけで胸の奥がじんわりと熱を帯びてくる、あの感覚。

バックパックひとつで異国の街を歩き、シャッターを切り続けていた若い頃。

旅写真家やジャーナリストに、本気で憧れていた時代がありました。

けれど、人生は思っていたより忙しいもの。
結婚し、子どもが生まれ、日常に追われながら目まぐるしく過ぎていく日々。
気づけば15年という、少し長めの“旅休憩”になっていました。

それは決して止まっていた時間ではなく、
かけがえのない時間だったのだけれど、
“旅好きの自分”は、どこか遠くへ置いてきたまま。
でも、ふと思ったのです。
子どもたちも少し成長した今、
また歩き始めてもいいのではないか、と。

久しぶりの旅先に選んだのは、思い出の地ネパール。
20代に初めて一人旅をした国であり、30代手前に最後に旅をしたのもネパールでした。
ヒマラヤ山脈に抱かれたこの国は、私にとって旅の原点のような場所。
再びのスタート地点として、これほどしっくりくる場所はありませんでした。
ただし今回は、一人ではありません。
隣には妻がいて、子どもたちがいて、
それぞれの目で見る景色や感じる空気があります。
同じ場所でも、きっと見える景色は今までとは違う。
そう思うと、不思議と胸が高鳴りました。

広角、標準、望遠ズーム。
お気に入りの単焦点。サブカメラ。トラベル三脚。
若い頃の旅は、装備で武装していました。
当時は目に入る情景にひたすらカメラを向け、
「撮り逃したくない」という気持ちが強かったのだと思います。
けれど、今は少し違います。
今年で45歳。
気づけば手元にあるのは、マニュアルフォーカスの単焦点ばかり。
便利さよりも、
“自分が撮りたい写真”を撮れる機材を選ぶようになっていました。

私の現在のメイン機はこちらの3台です。
・LEICA M9
・LEICA Q2 Dawn by Seal
・Nikon Zf
『LEICA M9』
フルサイズCCDセンサーを搭載したM型デジタルの名機。被写体にハマったときの描写は、今でも唯一無二だと感じています。
『LEICA Q2 Dawn by Seal』
所有機材で唯一AFが使える1台。限定モデルですが海でも山でも気にせず使う頼れる相棒です。
『Nikon Zf』
Z8譲りのAF性能を持ちながら、私にとっては“アダプター専用機”。センサー前の保護フィルターが極薄で、オールドレンズ使いにとって理想的なカメラです。
今回の旅先は、過去に何度も訪れた場所です。
つまり、すでに写真を撮ったことのある場所でもあります。
そこでふと思いついたのが、
「単焦点1本勝負の旅」
という、少し刺激的な選択でした。

家族旅行では、自分の撮影時間がどれほど確保できるか分かりません。
だからこそ、限られた時間を一本のレンズに集中して使いたい。
50mmが好き。
でも今回の旅では少し狭い気もする。
35mmは優等生。
でも私の感覚では、ほんの少し広い。
散々考えた末に辿り着いた答えが、40mmでした。

そこで選んだのが
『Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical (Nikon Z)』
全長53.9mm、315g。
それでいてF1.2という明るさです。

今回の旅の想いを込める1本として、出発3週間前に購入を決意。
このレンズは以前使用した経験もあり、描写の良さは体験済みです。
兄弟レンズとも言える『NOKTON 35mm F1.2 Aspherical(VM)』よりも描写が素直で、
過度に補正されすぎていない“味”が残る描写も、私には心地よく感じられました。
家族旅行では、自分の時間は限られます。
単焦点レンズだけでは思うように撮れない場面もきっとあるでしょう。
でも、それでいい。
目の前の光と状況にきちんと向き合い、
シャッターを切る。
それだけで十分だと思えたのです。

目的地まではトランジットが2回。
久々の旅路でロストバゲージはしたくないと思い、持ち物はすべて機内持ち込みで向かいました。
荷物はキャスター付きのトランクではなく、バックパックを選択。
昔は60Lの登山ザックで出かけていましたが、今回選んだのは『GREGORY コンパス40』。
1kgを切る軽量設計で、フルオープン可能な収納構造は旅に最適です。

実際に旅した時の雰囲気はこんな感じで。
サブバッグにはスノーピーク『Everyday Use Middle Shoulder Bag』。
軽量でポケット配置も秀逸。インナークッションを入れて簡易カメラバッグとして使用しました。
家族旅行ゆえ荷物は増えますが、結果的にはこれで十分。
何とかなるものです。




次回はもう少し、実際に撮影した写真とともに、
Zfを選んだ理由と40mmの使用感、そして旅でのエピソードを少しお話しできればと思います。
15年ぶりの“再出発”の旅。
あの頃とは違う目線で見たネパールは、果たしてどんな表情を見せてくれたのか。
続きは、また次の旅ブログで。
【Voigtlander】NOKTON 40mm F1.2 Aspherical (Z-Mount) 先行動画レビュー!試写レポートあり
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