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【Nikon】Ai-S Nikkorレンズで動画撮影したら最高だった

近年のミラーレスカメラは動画性能がかなり高いことに加え、レンズの性能もたかく正確なオートフォーカスが使えます。
ジンバルと一緒に運用している方は特にその恩恵を感じる事ができると思います。
しかしオートフォーカスというものはフォーカスする所に撮影者の意図を反映しずらいというデメリットもあります。
そのデメリットを解消するのがマニュアルフォーカスになりますが、せっかくマニュアルフォーカスで撮影するなら少し前の世代のレンズを使ってフレアや滲みを作風として活かしてみるのはいかがでしょうか。

オールドレンズとも呼ばれるフィルムカメラ用に生産されていたマニュアルフォーカスのレンズは現代のレンズよりもフレアやゴースト、色収差などが多い物が多く、レンズによって様々な特徴が見られます。
当時は良しとされなかった現象でも、最近ではレトロっぽくて良いと前向きに捉えられ人気が出てきています。

今回は、数あるオールドレンズの中からAi-S Nikkorレンズを三本選びポートレートムービーを製作しました。
撮影にはジンバルやフォローフォーカスは用いず三脚と手持ちで撮影をしています。

使用した機材は下記の通りです。
SONY α7IV
Nikon Ai-S Nikkor 105mm F1.8
Nikon Ai-S Nikkor 50mm F1.4
Nikon Ai-S Nikkor 24mm F2

SONY α7IVは手ブレ補正が強く、写真から動画までオールマイティにこなせる機種で写真も動画も撮影したい方にオススメです。
これらのレンズは勿論写真でも良い雰囲気の写りをしてくれます。
105mmは基本的に三脚を使って撮影をしました。
105mmのような中望遠以上のレンズだと、手振れを感じやすくなりますので息を止めて完全に体を止める気持ちで臨まなくてはなりません。

では、撮影した動画をご覧頂きたいと思います。

マニュアルフォーカスやオールドレンズの特徴を使って撮影出来たのではないかと思います。
動画を見てわかる通り、Ai-s Nikkorレンズはオールドレンズとしてはかなり画質が良いです。
さすがはNikonだと感動しました。

こちらの3カットですが描写の柔らかさやフレアによるエモーショナルな雰囲気が特に感じられるのではないでしょうか。
ピントの危うさはまるで自分の眼だけでなく心や頭の中で見る映像のようです。
このレンズで映像を撮る最大の目的は目の前の景色をそのまま映すのではなく、ピントズレやゴースト、フレア等で世界観を脚色して記憶の中で再生されている映像に近づけることにあると筆者は考えています。

こちらの2カットは105mmで撮影しました。
中望遠ならではな圧縮感とボケが魅力的です。
一つの映像の中に中望遠で撮影したカットがあると一気に作品の雰囲気が変わるのがお分かりいただけると思います。
作品の中に様々な焦点距離のレンズを使うと見ていて飽きの来ない作品にしやすいと思います。

しかし正直に申し上げると、いくつも単焦点レンズを自前で用意するのって大変です。
ただ、その悩みを救ってくれるのがオールドレンズでもあるんです。
オールドレンズであれば現行のレンズと比べて安価なものが多く、初めての単焦点レンズにもおすすめです。


最初にお話ししたマニュアルフォーカスは撮影者の意図を反映しやすいというメリットが活かされたカットになっていると思います。
オートフォーカスのみだとA地点からB地点へフォーカスをゆっくり動かすことや、わざとフォーカスをずらすということがしにくい仕様になっているものが多いです。
また、やり直しの効かないシーン等でオートフォーカスを使う事は意外とリスクにもなります。
皆さん経験のある事かと思いますが、オートーカスは低コントラストなシーンや、被写体の前後に別の被写体として認識されるものがあるシーンで大きくフォーカスが外れる事があります。
その様なことを考えると一発撮りではマニュアルフォーカスのほうが安心とも言えます。
勿論オートフォーカスのレンズもマニュアルで使用する事はできますので是非試してみて下さい。


これらのシーンは50mmで撮影しています。
どちらも手持ち撮影ですが、本当にボディ内手ブレ補正には助けられることが多いです。
この手ブレ補正があるからこそ勇気をだしてオールドレンズで動画撮影ができています。
素晴らしい時代にカメラやレンズを手にしているのだと感謝の気持ちでいっぱいです。

今後も様々なレンズなどで撮影をしていきますので、これからもTHE MAP TIMESをよろしくお願いいたします。


 


 


 


 


 

[ Category:Nikon SONY | 掲載日時:23年12月08日 19時00分 ]

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