写真や映像をイメージ通りに仕上げるピクチャーコントロール
今回は基本となるピクチャーコントロールから更に追及されたクリエイティブピクチャーコントロールをご紹介いたします。
D780やZ シリーズには、基本の8つのピクチャーコントロールに加えて20種類の「クリエイティブピクチャーコントロール」が新たに搭載されました。
色合いや階調、彩度などを細やかに作り込み、撮影したときの気持ち、空気感や温度といった微妙なニュアンスも写真に込めて表現できそうな多彩なモードになっています。
ご紹介させていただくクリエイティブピクチャーコントロールは「ポップ」「サンデー」です。
Nikoの公式にて「ポップ」「サンデー」は下記のように説明されています。
『ポップ』
カラフルな色彩や質感を、よりクリアーに引き出すために。もっとも彩度の高い効果です。より明るい画調でありながら、被写体が持つ本来の色味を際立たせることができます。
『サンデー』
晴れた日曜の昼下がりに撮影したような、開放的な雰囲気に。コントラストを高めて、ハイライト部分を大胆に飛ばします。被写体の印象を強めた表現が得られます。
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緑が綺麗な神社でスナップ撮影をしてきました。
暑い日がまだまだ続きますが、自然に囲まれての撮影でしたので心なしか涼しく、過ごしやすい時間でした。この日のレンズはNIKKOR Z 85mm F1.8 Sです。普段はこの画角でスナップはあまり撮らないので新鮮でした。
出迎えてくれた獅子。石の素材がクリアに描写されていて凛々しさが伝わってきます。
積み上げられた酒樽はとても迫力がありました。はっきりとした色合いの銘柄が多く、ポップで撮影することにより強調されています。
これらは全て埼玉県の酒造会社の銘柄だそうです。こんなにたくさんあるとは知りませんでした。
緑を撮影すると少し黄色がかり明るい印象に仕上がりました。心が和む色です。
最後に比較画像をご覧くださいませ。
横に並べて比較すると違いがよく分かります。
緑や赤の色の出方に好みが分かれるのではないでしょうか。筆者は夏の写真ということもあり、色がはっきりクリアに描写されるポップの方が好みでした。
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「ポップ」 「サンデー」
雰囲気は違えどどちらも被写体を強調する描写が得意なピクチャーコントロールです。
皆様の撮影される被写体に合わせてクリエイティブピクチャーコントロールを選択し、いつもとは違った写真を楽しんではいかがでしょうか。
本連載ブログにて各クリエイティブピクチャーコントロールの特徴をお楽しみいただければと思いますので、また次回のブログをお待ちいただければと存じます。