【Nikon】Z7×Creative Picture Control vol.4
2018年9月ニコンユーザーが待ち望んでいたフルサイズミラーレスカメラ「Z」シリーズの1台目として発売されたZ7。
今もなお高い人気を誇っております。そんなボディを使用してお届けする企画。
写真や映像をイメージ通りに仕上げるピクチャーコントロール
今回は基本となるピクチャーコントロールから更に追及されたクリエイティブピクチャーコントロールをご紹介いたします。
D780やZ シリーズには、基本の8つのピクチャーコントロールに加えて20種類の「クリエイティブピクチャーコントロール」が新たに搭載されました。
色合いや階調、彩度などを細やかに作り込み、撮影したときの気持ち、空気感や温度といった微妙なニュアンスも写真に込めて表現できそうな多彩なモードになっています。
ご紹介させていただくクリエイティブピクチャーコントロールは「メランコリック」「ピュア」です。
Nikonの公式にて「メランコリック」「ピュア」は下記のように説明されています。
『メランコリック』
わずかに気だるさの漂う、レトロ調の表現に。全体的にマゼンダがかった画調になります。彩度と輪郭を弱めているため、柔らかな印象の画像を撮影できます。
『ピュア』
ベールをかけたように柔らかく、無垢なイメージに。全体的に柔らかな印象の青味がかった画調になります。特にハイライト部やシャドウ部から感じられる青味により、静かな雰囲気を演出できます。
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Creative Picture Control:メランコリック
Creative Picture Control:ピュア
日本有数の繁華街として有名な街、渋谷。
今では賑やかな街ですが、宿場町ではなかったために板橋や新宿とは異なって、街として発展したのは意外と近年のこと。昭和30年代ごろから渋谷の地には高層ビルが次々に建設され、今の光景へと変化を遂げてきました。それでも街はまだまだ再開発中。至るところで工事に使われる重機や資材を見かけます。そんな渋谷は商業の街でもありますが、今となってはカルチャーの発信基地でもあります。この日は『Nikon Z7』と『Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical(ニコンZ用)』を持ってお散歩をしました。
Creative Picture Control:メランコリック
Creative Picture Control:ピュア
南中時刻を過ぎ、太陽の高度が下がってくると、建物の間から光が差し込むようになってきます。一見どこもかしこも高層ビルに覆われているように思いますが、この時ばかりは太陽のある空の存在を感じさせられます。太陽の方にレンズを向けますがさすがVoigtlanderのレンズと言わんばかりにゴーストが出現しません。『Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical(ニコンZ用)』のレンズはマニュアルフォーカスのレンズですが、『Nikon Z7』のファインダーが優秀でピントの山が見やすく、簡単にピントの調整が可能でした。
比較してみましょう。
一つの写真をボディ内現像でパラメータを変えずにピクチャーコントロールだけを変えて書き出してみました。
「メランコリック」はどこか懐かしさを感じるレトロ調。しかしセピアとは異なり、マゼンタ味が全体を包みます。コントラストが弱く輪郭が硬くないので写真に優しさが感じられます。けれども描写が眠くなることはなく、写すところはしっかりと写し『Z7』の良さはそのまま残っています。
一方の「ピュア」は青~緑色味が全体的にかかります。ハイライト部もそうですが、シャドウ部が顕著な感じがします。実際に撮影したのは午後ですが、どこか朝の雰囲気が感じられるような気がします。賑やかというよりも淡々としたような感じでしょうか。かといって冷たいわけではありません。少し空気がぴりっとしたそんな印象を与えられます。
Creative Picture Control:メランコリック
Creative Picture Control:メランコリック
電車に揺られ、少し離れて今度はサブカルチャーの聖地「下北沢」へと足を運びました。古着屋や雑貨店が軒を連ねる下北沢は他にも演劇や音楽、はたまたカレー等、様々なもので溢れておりまさに「若者のまち」と言ったところでしょう。私も学生時代ライブハウスを訪ねて何回も通っておりました。
Creative Picture Control:メランコリック
Creative Picture Control:メランコリック
皆様はどちらがお好みでしょう。
撮影している私はどちらの良さも感じられ、一方には決められませんでした。
Creative Picture Control:ピュア
Creative Picture Control:ピュア
Creative Picture Control:ピュア
この日も古着屋からカフェ、様々な場所に若者が溢れていました。『Z7』と『NOKTON 40mm F1.2 Aspherical』を合わせた重量は1kg弱ありますが、手にしてみると深めのグリップのおかげか重さを感じるシーンはありませんでした。小型ボディなので人ごみの多いところでも他の人の邪魔にならない程度にサッとカメラを取り出せるので撮影が容易でした。
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「メランコリック」「ピュア」
どこか懐かしい温かみのある雰囲気と午前中の少しピリッとした引き締まる雰囲気、どちらも程よい懐かしさを感じる写りになりました。
本連載ブログにて各クリエイティブピクチャーコントロールの特徴をお楽しみいただければと思いますので、また次回のブログをお待ちいただければと存じます。
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