
【OLYMPUS & OM SYSTEM】手持ちで臨む、野鳥撮影に最高の季節
草木も枯れ、昆虫などの姿も見かけず、寒さに凍えるようなこの季節、みなさんはどのような撮影をしているでしょうか。
テーブルフォトやスナップ、ポートレートなどそれぞれの楽しみがあると思いますが、お散歩スナップの多い筆者は自然と野鳥の姿を見かけることが多く、特にこの植物の葉が少なくなって野鳥の探しやすいいまの季節はよく訪れる公園で野鳥を撮影することが多いです。

振り返れば軽い機材を求めて約6年前に買い求めたのが『OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III 14-150mm II レンズキット』でした。35mm判換算で28-300mmをカバーするレンズは日常のスナップには最適で、出かける際によく持ち出したものです。
また焦点距離的に物足りなくはあるものの、キットレンズで野鳥撮影が可能というお手軽さ。今こそ軽い超望遠レンズがいろいろありますが、当時は大きく重くて高価な超望遠レンズに三脚が必須といったイメージをもっていたため、けしてそんなことはないのだと気付かされた当時の機材には感謝をしています。そしていざ野鳥を探してみれば、それまでスズメ、ハト、カラスくらいの認識でいた野鳥も、身近にもっと多くの種類がいたのだと気付かされてすっかり楽しくなりました。
話を戻して現在では機材を買い替え、ボディは『OM SYSTEM OM-1 Mark II 』、レンズはその時々で変更していますが今回は『M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO』、『M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO』を使用して撮影した画像をいくつかご紹介していこうと思います。
それなりに広いこの公園には比較的水深の浅く小魚の生息する小川、大きな池や湿地帯があるため水場の近くで野鳥をよく見かけることができます。散歩を兼ねているので一度の撮影時間はおよそ2時間程度となり、毎回思うように野鳥に出会えるわけではないのですが、今日はあの鳥に出会えた!とか今日はたくさんの種類の鳥を見つけた!とかそれはそれで楽しみとしています。
冬の風物詩ともいうべきジョウビタキ。オスの鮮やかなオレンジの羽毛はひときわ目を引き、色の少ない冬を鮮やかに彩ってくれます。尾羽を上下にぴょこぴょこ動かしているのも可愛く、撮影そっちのけで遠くから観察することもしばしばあります。
浅い小川に枯れた植物、何やら鳴き声が聞こえてきますが姿が見えないなんてこともよくあります。じっと動かずに注視していると遠くの枯草の中で何かが動いています。枯草に一体化したような模様のアオジが食事をしているようでした。スズメより少し大きい体長ですがあまり開けた場所では見かけない気がします。
体長約40cmほど、真っ黒な体に白い額、真っ赤な目といった配色がかっこいいオオバンは公園の中心の大きな池でのみ見かけます。毎回ほかの種類のカモに混ざって泳いでいてオオバン自体は10羽も見かけたことがありません。余談ですがカメラを持つ手がかじかみそうな時に水鳥を撮影していると余計に寒く感じる気がします。
道路に落ちている木の実を食べに降りてきたシジュウカラ。ドライフルーツのようになった木の実は味が濃厚だったりするのかと考えつつ、少数の群れが道路に降り立って食事しているのが珍しく感じてしゃがみながら撮影しました。遠くからそっと撮影していましたが意外と物怖じしないのか食いしん坊なのかどんどん近づいてきた一幕です。ちなみに日本のほぼ全国に生息するものの西日本には少ないそう。意外と住宅地で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
とても高い木の上で仁王立ちしているサギ。長い首をたたむようにして白い羽毛をなびかせながら長いことその場にいるようでした。真っ白で大きな体躯はよく目立ち、雲ひとつない青空によく映えます。道行く公園利用者もみんな見上げていましたが、逆に上からわたしたちを観察しているのかもしれません。
こちらはまた別の個体。たたんでいた首を伸ばすとやはりかなり長いように感じます。同じく長い足をゆっくり動かしながら食べ物を探している様子でした。
なんだかカメラを持つ人やスマホを構える人が4、5人固まっている場所が。小川のそばでこのような状況に出会うと十中八九カワセミがいることが多いです。この公園では何か所かカワセミスポットがあり、ほぼ毎回見かけることができます。
青とオレンジの羽毛に小さな赤い脚が可愛いカワセミはこの公園のアイドル的存在といえそうです。邪魔にならないよう遠くから数枚撮影してその場を離れました。
今回は個人的に個性的な鳴き声をしていると思うオナガの姿も見かけました。たまたまかもしれませんが高い樹上や葉の奥深くにいることが多く、鳴き声を聞いても見つけられないことが多いです。優雅な見た目と鳴き声のギャップが激しいと思えばカラスの仲間らしく、それを知ると納得できるような気もします。
逆光の中小さく動き回る影を撮影してみるとメジロでした。緑の体に目の回りを縁取る白が特徴的な小さくて可愛い鳥です。
そういった特徴を持つ木なのか、メジロが小さなくちばしを差し込むと樹皮の一部が剝がれるように落ちていました。
最後はまたシジュウカラ。池の周囲に生えた葦でしょうか、枯れているのですがくちばしを差し込んで中の綿のような部分を引き出していました。調べてみれば茎を割った中の昆虫を食べているらしいです。風の強い日だったのでシジュウカラや奥にいる姿の見えない小鳥たちが食事して引き出した綿が空中を舞っていきました。


このようにいまの季節は野鳥撮影にもってこいの季節。
今回使用した『M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO』は1.25倍テレコンバーターを内蔵し35mm判換算で300-1000mm相当、『M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO』では35mm判換算600mm相当の超望遠での撮影ですが手持ちで十分に楽しむことができました。もちろん自分の被写体や撮影スタイルに合わせて三脚を併用したとしても、全体的な重量は焦点距離に対して十分に軽いといえると思います。冒頭で振り返ったようにある程度の焦点距離があればキットレンズでも楽しめるので、まずは気軽に試してみて楽しければ徐々に機材をステップアップしてみるのがおすすめです。



