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【PENTAX】カスタムイメージ 「九秋(KYUSHU)」を愉しむ

【PENTAX】カスタムイメージ 「九秋(KYUSHU)」を愉しむ

2022年10月18日に公開されたPENTAX K-3 Mark IIIとK-1シリーズのファームウェアのアップデートを行うことで、新たなカスタムイメージ Special Editionの拡張が可能となりました。
特定のリミテッドレンズを装着することで使用できるカスタムイメージSpecial Editionは春夏秋冬に合わせて順次公開され、今回はその第二弾となります。

第二弾に選ばれたのはその名も「九秋(KYUSHU)」

どこか秋らしい空気感や冬へと移ろいゆく季節の儚さを感じ取れるようなイメージのカスタムイメージとなっています。

第一弾「夏天(KATEN)」の記事はこちら↓

特別なカスタムイメージを使用できるのは「本質」「感性」「不変」をポリシーに開発されているPENTAXのLimited Lensシリーズ。
収差をコントロールし、その場の空気感をそのまま写し込む独特な描写は、まさにPENTAXレンズの真骨頂。
それでいて外観も高品質なアルミ削り出し鏡筒とこだわりぬいており、所有欲を満たしてくれるレンズシリーズになっております。

その中から今回選ばれたのは以下のレンズです。

HD DA21mm F3.2AL Limited

HD DA40mm F2.8 Limited

HD DA70mm F2.4 Limited

HD FA 43mm F1.9 Limited

K-1/K-1 Mark II (J limited 01含む)とK-3 Mark IIIで使用ができるようになった「九秋(KYUSHU)」ですが、今回は「K-3 Mark III」とDAレンズの「HD DA21mm F3.2AL Limited」「HD DA40mm F2.8 Limited」「HD DA70mm F2.4 Limited」の3本を持ち出して撮影を行いました。

K-3 Mark III + HD DA70mm F2.4 Limited

まずは特徴的な赤色から。
光が差しコントラストの付きやすい場面でも、派手さを抑えた朱色がかった赤色に写ることで全体的に強調しすぎない程よい色彩になります。
元々赤く染まったモミジであっても木々によって色が異なっていたり、同じ木であっても日当たりや位置によって色が異なっていたり、モミジ一つとっても全く同じ色というのは少ないです。
この「九秋」を使用すると落ち着いた雰囲気にしてくれるので色のグラデーションがよりハッキリ分かるような気がします。

K-3 Mark III + HD DA70mm F2.4 Limited

「HD DA70mm F2.4 Limited」は35mm判換算で107mm相当のレンズなので、中望遠域の単焦点レンズとしてお使いいただけます。
中望遠域のレンズですとよくポートレート撮影にも用いられますが、風景などでも狙ったものをピンポイントで写すことができるため持っておいて損はないレンズです。
それでいて、レンズの重さはわずか約131gと他メーカーのレンズにはない軽量さを実現しています。
それゆえプラス一本としてカバンに入れておいても荷物になることないので使いやすいレンズです。

K-3 Mark III + HD DA40mm F2.8 Limited

すこし山へと入っていきましょう。
ここでレンズを「HD DA40mm F2.8 Limited」に付け替えました。
焦点距離は35mm判換算で61mm相当となる本レンズ。
見たままの景色を撮るにはうってつけのレンズです。
重さはわずか約89gと非常に軽量なレンズとなっています。
「九秋」は秋の景色に多い赤や黄色、深みのある緑などに効果的に作用します。
全体の性質としては彩度が控えめになりますが、しっかりと陰影が残っており、程よいメリハリ感をつけることができます。
ゆえに夏とは違う、湿度の低い乾いた印象とどこか冷たい空気感を表現してくれました。

カスタムイメージ「風景」

カスタムイメージ「九秋」

どちらも「HD DA40mm F2.8 Limited」で撮影を行っています。
上の写真がカスタムイメージ「風景」で撮影したもの、下の写真がカスタムイメージ「九秋」で撮影したものです。
このように比べてみると効果の違いは一目瞭然です。
「風景」は自然の中に溢れる色彩を強調することでその鮮やかさをより鮮明に伝えることができます。
一方の「九秋」は落ち着いた雰囲気の下、より深みのある色彩を得意とするため、その場の空気感を鮮明に残すことができます。

K-3 Mark III + HD DA21mm F3.2AL Limited

続いては「HD DA21mm F3.2AL Limited」。
厚さ25mmの薄型レンズは35mm判換算、32mm相当のため適度な広がりのある画角で、常用レンズにも最適です。
渓谷を奥へ進んでいくと、周りの景色の色合いがより一層深めの色へと変化していきます。
赤色や黄色はもちろんのことですが、苔や緑の葉が残る木々の色が青みの強い深みのある緑として特徴的に写ります。
かと言って絵が固くなることはなく、程よいコントラストが現場の雰囲気を保ってくれています。

K-3 Mark III + HD DA21mm F3.2AL Limited

この渓谷の水はとても澄んでおり、その色はまるでエメラルドグリーンに見えます。
澄んだ水に光があたると、波長の短い青い光が散乱します。
すると同時に、光が水底の白い岩石(花崗閃緑岩)に反射して返り、その間赤い光は水に全て吸収されてしまいます。
こうして残った青や緑の光が水中で散乱するためエメラルドグリーンに見えるそうです。
青や緑が特徴的に出る「九秋」であればその光景はより神秘的に見えます。

K-3 Mark III + HD DA21mm F3.2AL Limited

巨大な花崗岩を原生林を流れる清流が浸食してできた渓谷には、いくつもの滝が作られ、それはまるで天然の芸術のごとく神秘的な魅力に満ちあふれていました。
コンパクトながら全面マグネシウム合金製ボディ、そして防塵・防滴構造を備えたタフなカメラボディな「K-3 Mark III」
Go on a journey with K-3 Mark III
どこに持ち出しても安心、そして持ち運びたくなるその信頼性。
選ばれし性能の高いLimited Lensシリーズとの組み合わせで、より撮影が楽しく行えました。

少しずつ気温が下がって木々が色とりどりになる行楽シーズン真っ只中のこの季節。
シーズンが進むごとに一つずつ追加となるカスタムイメージSpecial Edition。
移ろいゆく季節感や儚さを感じる「秋」から、次は一体どのような「冬」となるのでしょう。
今後もPENTAXから目が離せません。

第一弾「夏天(KATEN)」の記事はこちら↓

第二弾「九秋(KYUSHU)」の記事は本記事↓

第三弾「冬野(FUYUNO)」の記事はこちら↓

第四弾「春紅(HARUBENI)」の記事はこちら↓

 
































[ Category:PENTAX & RICOH | 掲載日時:22年11月13日 18時00分 ]

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