
12月も始まったばかりですが、今年はもう雪が降りました。東京の初雪はまだですが、各所例年より早い初雪とのこと。
皆さん今年の紅葉はもう撮り納めたでしょうか。
毎年秋になると今年はどこに紅葉を見に行こうか考えカメラを持ち出しますが、
筆者の手元のデジタルカメラは現在BF1台のみ。
BFは発売当初、カラーモードについてfpと色が少し異なると話題になったものですが、実際どのくらい違うのか。
ふと気になり、都内の紅葉を撮りに2台いっしょに持ち出してみることにいたしました。
まずカラーモードですがfpからBFになるにあたり、引き継がれたものとBFでは搭載されなかったカラーモードがあります。
【引き継がれたカラーモード】
Standard
Powder Blue
Warm Gold
Teal & Orange
Sunset Red
Forest Green
Fov Classic Blue
Fov Classic Yellow
Cinema
Monochrome
【fpまでとなったカラーモード】
Vivid
Natural
Portrait
Landscape
Duo Tone
【新たに追加されたカラーモード】
Rich
Calm
709 Look
いわゆる彩度を濃くしたり薄くしたりするカラーモードが廃止になっているわけですが、
その代わりになるようなモードがBFでは新規で追加されています。
例えばVividもRichと名前を変え、彩度をあげるだけに留まらず、写真では捉えきれない雰囲気や香りを運んでくれるような、
魅力を引き出してくれるカラーモード となっています。
今回は気楽に比較をしてみよう、ということでそれぞれ手持ちで撮影。
レンズはどちらもContemporaryの45mmを使用しました。
それぞれ1枚目がfp、2枚目にBFといった順番で進んでいこうかと思います。ホワイトバランスは色残しのオートで撮影。
【Powder Blue】
まず最初にBFではよく使うPowder blue。こちらは雰囲気が結構異なります。
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Powder Blue

SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Powder Blue -2
BFの方が強く色がかかる印象で、彩度も高い印象。そのため普段私は-2くらいで使うことが多いです。
海の見える旅行先では抜群の相性で、天気が悪い日の撮影でも色を明るく鮮やかにしてくれるので、いろいろな場面で役に立ちます。
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Powder Blue
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Powder Blue -2
fpの方が自然なカラーリングですが、それでも元の写真に比べるとかなり爽やか。
まるで旅行雑誌の一枚のような写真に仕上がります。
個人的にはカラーをマイナスにしなくてもちょうどいい色味で出てくれるように思います。
【Warm Gold】
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Warm Gold
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Warm Gold
続いてWarm Gold。こちらは彩度というより色の方向性が異なる印象。
fpの方が赤っぽい暖色、BFは黄色が強めです。
なので今回のようにイチョウをメインに置くと、fpの方が色味が多い印象に。
どちらも秋らしい雰囲気を醸し出してくれます。
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Warm Gold
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Warm Gold
青いイチョウの表現だけ見ると印象が結構違います。
青いイチョウの魅力を惹き出すBFと、イチョウらしく黄色を強調してくれたfp。それぞれの良さを感じるカットです。
【Teal & Orange】
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Teal & Orange
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Teal & Orange
続いてfpが出る際1番話題になったTeal & Orange
このカラーについては両者、近い味付けになったように思います。
1枚目の写真だとBFの方が色温度が高めに見えますが、2枚目の鉢の写真ではだいぶ似た色味が出ました。
そういう意味ではTeal & Orangeはfpの時点でかなり完成していたのでしょう。
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Teal & Orange
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Teal & Orange
【Fov Classic Yellow】
普段はあまり使わないFov Classic Yellow。
今回の温室の写真ではピッタリハマったように思いました。
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Fov Classic Yellow
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Fov Classic Yellow
ハイライトの引き出し方や植物の表現など、両者近い表現もありますが、BFの方が少し青みがかった印象に。
Foveonセンサーの色味を思い出す、という意味ではfpの方が近い気がします。
BFはより現代的になったFoveonカラーのようです。
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Fov Classic Yellow
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Fov Classic Yellow
【Sunset Red】
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Sunset Red
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Sunset Red +2
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Sunset Red
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Sunset Red +2
Sunset Redは今回ご紹介するカラーモードの中では1番差が大きかったように思います。
fpではレッドの色がマゼンタのような色味に感じましたが、BFではマゼンタ感はなく、文字通りレッドの印象が強め。
またBFでは暗部が青みを持った緑色に落ちるのも画としてかなり差が出る印象。暗い面を明確に影としてとらえ、階調をあえて落としているように思います。
私は+2で強めにかけてフェードをかけて、フィルムカメラで撮ったような雰囲気に仕上げるのが好きです。
【Forest Green】
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Forest Green
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Forest Green
こちらはFではありますがFoveonではなくForest。
ただ個人的にはこの色もどこがFoveonらしいと感じることがあります。
すこしアンダーめで撮ってあげるとこってりとした色が載ることもあり、かつてのFoveonセンサー機を思い出します。
このカラーについてもBFの方がしっかりと色がのっているように見えます。水彩というよりは油絵のようなイメージ。
【Fov Classic Blue】
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Fov Classic Blue
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Fov Classic Blue
SIGMA fp + Contemporary 45mm F2.8 DG DN Fov Classic Blue
SIGMA BF + Contemporary 45mm F2.8 DG Fov Classic Blue
今回この記事を書くにあたり初めて知ったのですが、このカラーモードはMerrillの頃からあったようです。
筆者はQuattroとfpを飛ばしBFを使っているのですが、Merrillを使っていた経験があります。
Merrillを使っていた頃はあまりカラーモードを意識して使うことがなかったので、
今になって初めてそれを知りました。
今回うっかり青が強めに出ている写真を撮り忘れてしまったのですが、コバルトブルーとでも言いましょうか、
青を画面に入れると鮮やかに出ますし、それ以外のカラーも魅力的に引き出してくれるカラーです。
比較という意味ではBFの方が彩度が高く見えるものの、一方でfpは青、緑と個々の色味を分けて発色させているようなイメージに見えます。
今回は特徴の出やすそうな以上のカラーモードを比較しました。本来であれば明るさやホワイトバランス、カラーモードの強さもしっかりと合わせるべきなのですが、使ってるからこその「こう撮りたい」という気持ちが邪魔をしてしまいました。
こうしてカラーモードを意識して使って見ると、筆者も普段はかなり感覚的に使っているのを感じ、
あまり使っていないモードがあったり、よく使うモードも特性を理解せぬまま使っていたように思います。
また、全体的な傾向としてBFはカラーが大胆に変わり、fpについては自然な色付けがされるため、
BFではドラマチックな変化がある一方で、fpではカラーモードごとの差が少し軽減されるので
複数のカラーモードで撮影をしたものを並べても違和感なく写真を見れる印象を受けました。
これはどちらが良いというわけではなく、
fpとBFがそれぞれが違うものを目指している、ということなのだと思います。
年々カメラも進化し、機能はいろいろな数字で塗り替えられていきますが、
カメラに対して愛称のような名前がついているものは以前に比べるとぐっと減りました。
その中でSIGMAのカメラにはそれぞれの個性があって、いろいろな思いが詰まった名前がつけられていて、
私はこれこそが他のメーカーにないSIGMAのカメラの魅力だと思います。
名前のあるカメラって、やっぱり素敵じゃないですか。
今回紹介できなかったそれぞれのカラーモードも、また改めて別の機会に見比べてみたいものです。
筆者は久しぶりのMAP TIMESということで、いつもと違うBFとの時間が過ごすことができました。
それではまた、どこかの機会でお会いしましょう。



