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【SONY】α7Ⅳ×FE 16-35mm F2.8 GM

Beyond basic「次代の、新基準へ」———。

新たなベーシックモデルとして登場したSONYのα7Ⅳ。
ベーシックモデルとしては素晴らしく人気を博したα7Ⅲの発売から三年半の月日が過ぎ、SONYのベーシックはどのように変わったのでしょうか。

今回、我々Map CameraのSONYコーナー担当スタッフが各々好きなレンズとα7Ⅳを組み合わせて撮影をしてきましたので
それらを作例と共にご紹介出来たらと思います。

 

画面の隅々まで高解像と鮮鋭感を追求。ダイナミックに世界を切り取るズーム全域F2.8の大口径広角ズームレンズ

今回はFE 16-35mm F2.8 GMをご紹介します。
2017年に発売した本レンズ。F2.8通しのいわゆる「大三元」の一本に当たるG Masterを冠した広角ズームレンズです。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:100 / 焦点距離:16mm

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:100 / 焦点距離:16mm

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100 / 焦点距離:16mm

G Masterとはハイエンドモデルのレンズに付けられる名称で製品型番にGMと付いているのが特徴。
ハイエンドモデルなだけあり歪みや収差の少ない安定した描写をしてくれているのが分かります。上記作例のように晴天の空と電柱のように明暗差の激しくなりやすい部分にはフリンジ等が出てもおかしくないのですが本カットにはそのようなモノは一切見受けられません。非常に高い完成度のレンズであることがこの写真だけで分かります。

更に16mmという広角域なので、パース効果が表れ奥行き感のあるダイナミックな写真を撮ることが出来ます。

絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:125 / 焦点距離:16mm

絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100 / 焦点距離:35mm

絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100 / 焦点距離:28mm

続いては鎌倉へ。
奥行き感ある写真はもちろん撮れますがこのレンズは35mmまでカバーをしておりますので、標準域の画角でも撮影する事が出来ます。
この35mmまでカバーしている点が個人的には使い勝手が良く感じるポイントの一つで、サッとスナップ的な標準画角で切り取りたい時でもこのレンズのまま対応する事が出来ます。

設定:4K/60p / 4:2:2 10bit / ピクチャープロファイル:S-Cinetone / 4K24pに書き出し


動画の切り出しからご紹介させていただきます。
今回4K60pでの撮影を行い、24pで書き出しました。色はS-Cinetoneで特に追加で修正を加えておりません。自然で落ち着きのある色味が特徴のS-Cinetone。ハイライト部はコントラストを抑えてソフトに、シャドウ部はコントラストが高くリッチな色合いになるように設計されているので陽の当っている部分は落ち着いた色合いで影の部分はしっかりと発色をしてくれているので非常に奥行き感のある色味で撮影することが出来ました。

特に冒頭のカット、筆者のお気に入りのカットです。今回の撮影地は青い紫陽花がたくさん咲いていたのですが、その中でも色の淡い個体や紫がかった個体・しっかりと濃い青の個体と様々な色味の紫陽花が咲いておりました。それが一同に見渡せるカットが冒頭のカットなのです。この細かい色の差異をここまで再現してくれたのは10bitの色領域の広さが成せる技ではないでしょうか。

いかがでしょうか。
広角ズームと考えると用途が特殊なイメージがある方も多いのではないでしょうか?確かにスチル撮影においては標準ズーム程の汎用性は無いかもしれません。しかしながら広角特有のパース効果は決まる時はバシッと結果を残してくれるので、いざという時の為に抑えておいて間違いないレンズだと思います。
更に今回組み合わせたα7Ⅳであれば、4K60pでの設定ではSuper35mm(APS-Cクロップ)の状態になるので実は24mmから52mm相当の標準ズームになります。動画でレンズを選んでいる方にとってはこの辺を加味するとSEL1635GMは標準の画角に近いレンズとなりむしろ使い勝手の良いレンズかもしれません。是非ご検討ください。

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[ Category:SONY | 掲載日時:23年06月11日 12時51分 ]

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