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【SONY】シリーズRX100の系譜 Vol.4

「Cyber-shot」
SONYのカメララインナップにおけるコンパクトなどのレンズ一体型カメラにつけられるシリーズ名。

そのCyber-shotシリーズにおいて「高級コンパクト」というカテゴリーで大型の1.0型センサーを搭載したモデルがRX100シリーズです。
2010年代からのスマートフォンの流行にともなって、安いだけのコンパクトカメラはその存在を脅かされ続けています。
しかし、このRX100シリーズは「小型のまま高画質」という独自路線を確立したことにより、現在でも人気のシリーズとなっています。
2022年9月現在、通算7機種(RX100M5Aを含むと8機種)がリリースされているRXシリーズ。
本シリーズの魅力を総ざらいし、機種ごとの特徴をお届けする本企画『シリーズRX100の系譜』

今回は四代目にあたる「RX100M4」をご紹介致します。

ご紹介するRXシリーズも折り返し地点となるRX100M4ですが、その発売は2015年と、遡る事7年前となります。
これまでのシリーズから大きく変わった点として、カメラの心臓部であるセンサーの変更があげられます。当時、1.0型コンパクトデジタルカメラとしては世界初となる、メモリー一体1.0型積層型Exmor RS(R) CMOSセンサー搭載しました。
従来のセンサーと比べると、5倍以上のデータ読み出し速度を実現しています。
これにより、従来機種と比べると映像や連写性能が大幅にパワーアップしています。持てる技術を出し惜しみする事なく、コンパクトデジタルカメラにおいても最新の技術を投入する、SONYらしい設計思想を感じることができます。



RX100M4のセンサー性能の高さを一番実感するのは、高速で動く被写体のゆがみを低減する「アンチディストーションシャッター」です。コンパクトデジタルカメラにこの機能が搭載されることは当時としては少なく、どうしても高速な被写体のゆがみが気になってしまう場合がありました。RX100M4はそんな心配もなく、あらゆる被写体を相手にすることができます。また、読み出しスピードの高速化の恩恵は連写能力にも生かされています。ブラックアウトしにくい最高約16コマ/秒の高速連写を実現しました。「コンパクトデジタルカメラでは本格的な撮影がしにくい」そんな先入観を打ち破るような能力の搭載に驚きました。


RX100M4はサイバーショットで初めての4K動画撮影が可能なカメラとなりました。
それまでのシリーズでは写真性能への注目が大きいシリーズでしたが、このRX100M4以降からは動画撮影機能への注目も高まりました。現在2022年においてはこのRXシリーズでもM4から始まった4K動画撮影需要のもう一つの答えとして、VLOGCAM ZV-1などの動画特化したコンパクトデジタルカメラシリーズがリリースされています。



現在、このRXシリーズはM7を現行最新機種とし、長きにわたって続いているシリーズですが、その人気となる基本性能を全て充実させたのがこのRX100M4だと思います。
上位機種にも引けを取らない写真性能と、当時はまだ活況ではなかった、写真機での動画撮影機能、その2点を小さなボディに詰め込み、スマートフォンに対抗してゆく。
RXシリーズはその原点は「小型ボディでも高画質」から始まりましたが、その途中にて対スマートフォンとの対決を余儀なくされ、様々な高機能を満載することになります。

こうして、改めてシリーズを振り返るとその時代背景によって設計思想に影響が出ていたことがわかりました。
「小型ボディでも高画質」から始まったコンセプトは、時代の流れと共に、沢山の機能を搭載し、動画への需要にも応え、そしてスマートフォンとの競争に突入してゆきます。
後半のシリーズにも、それぞれの特徴があります。ですが、その礎となる設計がなされたのが、今回ご紹介したRX100M4でした。
今後もRXシリーズの後半をご紹介してゆきますので、ご期待くださいませ。

[ Category:SONY | 掲載日時:22年10月21日 17時35分 ]

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