１：１のスクエアフォーマットとモノクローム写真。
いつもと少し気分を変えて写真を撮ってみる【Square & Monochrome】
今回は番外編【Square & Color】でお送りします、使用ボディは【DSC-RX1RM2】です。
近所に紫陽花が綺麗に咲く場所があるので、早朝から足を運んでみました。
最初はモノクロームで撮ろうかとも思いましたが、せっかく綺麗な紫陽花なのでカラーにすることにしました。
いつもとはさらに気分を変えた【Square & Color】をご覧ください。
f/2 1/250 ISO100
通り沿いに咲いた紫陽花。
奥までずっと続く道の奥行き感を出すために角度を調整しました。
35mm単焦点だとスクエアフォーマット時に奥行き感を出す画角がとりやすいように思います。
f2 1/2,000 ISO100
【マクロ切り替えリング】を搭載しているので、気軽に最短撮影距離をかせげるのがこのカメラのフットワークの軽さを表していると思います。
開放F2 で近接撮影を試みました。結果は浅い被写界深度も相まってかなりボケの強い画になりました。紫陽花の花でも手前と奥でボケの差が出ています。
正直少しボケを強くし過ぎた嫌いがありますが、見方によっては高画素機のピント面のシャープ感が際立つ画作りになったとも言えます。
とにかく、小型で軽量なボディ。フルサイズセンサーを搭載してのこの軽さは他に類を見ない設計です。
f5,6 1/125 ISO100
散策の最中、所々で水路が縦横無尽に走っているのを見かけました。
家のすぐ近くを水路が流れる生活。せせらぎの音が日常となる日々はなんとも羨ましいものです。
カメラをうんと低く構えて奥行きを出しました。通常のアスペクト比ではどっちつかずな表現になりがちですが、スクエアフォーマットではどっしりとした構図が切れます。
f5.6 1/320 ISO100
こちらも接写性能を十分に生かしてフレーミングをしました。
紫陽花は他の花と違って、小さい花が密集している様が気に入っています。
引き気味だと群衆でも一つの花と認識できますが、接写するとその濃密さが際立ちます。
f4,5 1/640 ISO100
密集した細かいものの描写は、やはり高画素機が得意とするところでしょう。
接写しつつも少し絞り気味で撮る事により、背景をゆるやかにボカしつつも主題を引き立たせることができます。
どのような場所で撮影したかわかるようなカットがあると、後で見返した際により具体的に記憶が蘇る気がします。
とは言え、ピントが深く合っている画だと主題も目立ちにくくなるので、ゆるやかなボケが必要となります。
f2 1/2,000 ISO100
遠景に見える家などが、空の境界と溶け合っています。接写能力と開放F値での撮影によってこのような表現も作れるのが【DSC-RX1RM2】の魅力です。その魅力に大きく貢献しているのが、固定式専用設計の35mmF2レンズの性能の高さと言えます。
f5,6 1/640 ISO100
準広角である35mmは非常に使いやすい焦点距離と言えます。
被写体との距離を調節することによって、様々な表現をすることができます。少し遠目で構えると引きの画を作ることもでき、いつもの距離より少し近づいて撮影することによって標準単焦点のようにも使えます。レンズ非交換式のコンパクトカメラではありますが、使いやすい焦点距離のレンズを搭載することによって万能に使える一台となっています。その日持ち出すカメラに迷ったときに、これ一台あれば。と思えるボディは頼りになりますね。
f5,6 1/640 ISO100
群生しつつも少し距離がある花は緩やかにボケてくれます。今回はクリエイティブスタイルを【ニュートラル】で現場では色味を見て、RAW現像時にも発色を抑えた処理を行っています。彩華やかな紫陽花ですが、少し落ち着いた発色にしても見る人の目を楽しませてくれます。
f2 1/2,000 ISO100
晴れた日のあぜ道、梅雨の合間の晴れを祝うかのように天に向かって伸びていました。縦に長い被写体を構図に収める場合、被写体が画面内に占めていない空白部分をどう使うかが難しく思えます。スクエアフォーマットであれば、中央に配置すると気持ちよく収まってくれます。
是非、みなさんもいつもと違う雰囲気【Square & Color】で撮影を楽しんでみて下さい。
