星空を撮るにはプロ向けのカメラやレンズが必要なのか。
そんなことは全くありません。
今回はOLYMPUSのお手軽単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」をご紹介いたします。

OLYMPUSのシャープさと柔らかいボケが楽しめる高画質単焦点レンズシリーズ「M.ZUIKO PREMIUM」に属するレンズ。
小型で軽量ながら外観のデザインはしっかりしており、PENシリーズだけでなくOM-Dシリーズと合わせてもしっくりきます。

それではまず本レンズで撮影した写真から。

絞り：F2.0 / シャッタースピード：13.0秒 / ISO：6400 / 焦点距離：12mm
使用機材：OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

望遠に強いマイクロフォーサーズシステムの中でも珍しい広角12mm(35mm判換算 24mm)という焦点距離の本レンズ。
景色と星とを一緒に撮影する星景写真にとって、広角レンズはなくてはならないものです。
画角が広いので天の川の広い範囲を写し撮ることができます。

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また使いやすいもう一つの点が、新しく搭載されてた「スナップショットフォーカス機構」。
OLYMPUSのプロフェッショナルレンズシリーズ「M.ZUIKO PRO」に搭載されている「MFクラッチ機構」と類似の機構がレンズ鏡筒部についており、ここを前後に動かすことで簡単にパンフォーカス撮影を可能にします。
パンフォーカス撮影の特長としては、手前から背景までピントを合わせることが可能/AFいらずでシャッターチャンスは確実に逃さない/AFの合いづらい環境でも撮影が可能などが挙げられます。
星空だけであれば、星にピントを合わせれば良いのですが、景色も一緒に撮影する場合は手前の景色のピントも大切。
パソコンを使って、星空と景色を別々に撮影して後から合成するという手法もありますが、うまくパンフォーカスを落とし込むことで一度の撮影で済んでしまうのです。

絞り：F2.0 / シャッタースピード：13.0秒 / ISO：6400 / 焦点距離：12mm
使用機材：OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

ZERO（Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングが採用されているため、街灯などの明るい光源があってもゴーストやフレアの発生を極限まで低減してくれます。
コーティングによってレンズを何度拭いてもキズがつきにくく、結露をした場合に簡易的に拭き取っても跡が残りませんでした。

絞り：F2.0 / シャッタースピード：13.0秒 / ISO：6400 / 焦点距離：12mm
使用機材：OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

レンズの重さはわずか130g。
ボディと合わせてもコンパクトなこの組み合わせは星だけでなく普段の日常を撮影するのにもうってつけです。
さらにはこのコンパクトさに関わらず、AF機構も内蔵されています。 そのため組み合わせによっては星空AFも利用することができます。

絞り：F2.0 / シャッタースピード：13.0秒 / ISO：1600 / 焦点距離：12mm
ライブコンポジット：129コマカメラ内合成
使用機材：OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

心構えをして撮影しなくてよいので、撮影のテンポが圧倒的に早いです。
撮影地に持ち込むのも苦ではありません。
小型の三脚でも全くブレの心配ない重さなのでライブコンポジット機能を利用して約30分の間露光してみました。
しっかりと星だけでなく、建物もシャープに写し撮ることができて、その万能さを感じました。

プロフェッショナル向けのレンズでなくても撮影することができる星空。
撮影を通して、かなりの可能性を感じました。
星空は条件さえ合えば誰しもがどこからでも楽しめるもの。
星空を撮るためだけにカメラやレンズを用意しなくとも、日常使いできるカメラやレンズで撮影することができます。
これからも様々な機材をご紹介できればと思います。