はじめてフィルムカメラを買った日
デジタルカメラを手にして2ヶ月。
色々なカメラで撮った写真を見ながらふと思いました。
私はフィルムカメラで撮った写真の方が好きかもしれない。
薄々気づいてはいました。
だからこそ少し前にFUJIFILMのX-T2を買った訳で。
でもやっぱり・・・本物のフィルムカメラを使ってみたい。
しかしフィルムカメラをあまり使ったことない私は何がいいのか、
そもそもフィルムのセットの仕方も分からない。
何を選べばいいのかなんて検討もつきませんでした。
そんな時運よくフィルムカメラを貸してもらえることになり、実際に使って試してみることにしました。
お借りしたのはOLYMPUSの35RCとFUJIFILMのTIARA。
機械式でシャッターが切れるものと、電子制御でシャッターが切れるもの。
比較するにはちょうどいい2台でした。
そもそも初めて触ったカメラがデジタルカメラという世代の私にとって、
機械式のカメラは電池が入っていないのに写真が撮れる、というのがとても新鮮でした。
電池をいれることで露出などは任せられるようですが、今回は勉強だし、
露出を見るところから始めてみようとスマートフォンに簡易的な露出アプリをいれました。
TIARAは基本的に自動なので、シャッターさえ押せば一瞬で写真が撮れます。
うん、起動するとレンズが出てくるところも可愛いし、手軽でいい。
35RCは電池を入れず使っているので、
その都度スマホやミラーレスカメラで露出を確認して撮影しなければなりません。
本当に撮れてるのか全然わからない・・・。でも何故かワクワクします。
しばらくして、かなりの時間をかけてそれぞれの1本を撮り終わりました。
現像すると、35RCで撮影したものは時々暗かったり明るかったりするもののすべての写真が写っていました。
TIARAはデータバックがついていたので下にちょこんと日付が入っています。
結構長い間フィルムを入れっぱなしだったんだなぁ・・・とかなんとか。
一本自分で撮りきるとより一層自分のカメラが欲しくなってしまうものです。
機械式でもなんとか撮りきれたし、挑戦してみようか。
ならば機械式が欲しい。ミラーがパタパタするカメラが欲しい。
お金は・・・ない。
そういってカメラを一台買ったのが去年の今頃。
minoltaのSRT-101を購入しました。
レンズはMC ROKKOR-PF 55mm F1.7。
一番よく見るレンズ。中にはちょっと傷がある。
値段重視で買ったそのカメラとレンズはあまり状態がいいとは言えるものではなかったのですが、
操作方法がシンプルで練習にはちょうどいいかもしれないと思ったのです。
初めてカメラを買うときは色々と悩むものです。
メーカーはどこにするか。
レンズが変えられるものにするか、コンパクトなものにするか。
予算はどこまで出せるか。
どんな風に見えるファインダーがいいか。
私自身もよく悩みますし、
仕事柄どのカメラにするか悩んでいる人にも多く出会います。
おすすめを聞かれたり、機能を比較したり。
だけど実際に手で触って持ってみる。
シャッターを切ってみる。
意外とそれだけで心が決まるものです。
初めてフィルム用のカメラとして買ったこの一台。
フィルムも高いし、露出見るのも大変だし、と最初はなかなか持ち出せませんでしたが、
最近では一番使いやすいベーシックな1台になりました。
いろんなカメラを見ているうちに、55cmも寄れるならそれで十分と思うようになりました。
f1.7の明るさも後ろがやわらかくボケて心地よいのです。
今となってはここまでベーシックなものでも良かったのかもしれない、
と思いつつもこの1台があると安心します。
そう考えると1台目は慎重に、ただし気軽に。
いろんなカメラを見て、スッと自分の手に馴染んだものを選ぶのがいいかもしれません。
もしも今フィルムカメラを始めるかどうか悩んでいる方がいれば、
細かいことは考えずぜひお店に、いろいろなカメラが触れるところに足を運んでみてください。
もちろん当店にございますカメラも実際にお試し頂けます。
そして気になるカメラがあればぜひメモを。
気にいったカメラがあればぜひ触ってみてください。