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【タイムズフォト】オレンジ色のニクイ奴 LOMOフィルム REDSCALE 100

オレンジ色のニクイ奴 LOMOフィルム REDSCALE 100

「毎回違う種類のフィルムで撮ってレポートするぞ!できれば週一で!」という決意ではじめたこのシリーズなのですが、
気がつくと前回の投稿から一月以上たってしまいました。
写真は撮っています。撮ってはいるのですが、記事にまとめるのがなかなか難しく・・。
(書き始めると何とかなるのですが、そこに至るまでが難しい。)

ところで皆様はどんな写真がお好みでしょうか?
「どんな写真」と言うより「どんな写り方をした写真」とお聞きしたほうが良いかもしれません。
私が好きなのはとにかく「シャープ」な写真。
子供のころフィルムの本数も限られているのにピンボケ、手ブレを量産したトラウマのせいか、どうしてもシャープさを求めてしまいます。
好きなレンズは「シャープな」レンズ。好きなフィルムはプロビアだとかエクター100のような「シャープな」フィルム。

だから例えばLOMOだとかSOLARIS、HOLGAなどは正直に言って興味のベクトルの逆方向にある存在でした。
しかし、前回が「シャープな」エクター100だったので似たようなシャープ系高性能フィルムを続けても面白くありません。
「なにかネタになりそうなフィルムないかなー?できればコダックでもフジでもないやつ」。
そんな時見かけたLOMOブランドのカラーネガ400の3本セット。
「次はコレか?」
と手に取ろうとすると、その隣にはオレンジ色のパッケージ。箱には「REDSCALE NEGATIVE」の文字。

REDSCALE? なんじゃそりゃ?
しかしこれが求めていた「ネタ」フィルムであることだけは瞬時に認識しました。
と、いうわけで決定です!

「真夏日の新宿をさらに暑く!オレンジ色のニクイ奴 LOMOGRAPHY REDSCALE 100」

早速購入して撮影へ。カメラはまたまたキヤノンレンジファインダー。
(さすがにこちらはとっかえひっかえというわけにはいきません!)
今回はIIs改と7で行こうと思います。
「LOMO」という言葉に身構えてしまったわたしはレンズはなるべくシャープなのを、とキヤノンの35mf2.8をチョイス。
そしてもう一本。
たまには望遠も、ということでエルマー9cmf4を選択。

まずはバルナックライカタイプのキヤノンIIs改にREDSCALE100を装填します。
バルナックへのフィルム装填にもいろいろ流儀があるようですが、わたしのはカッターで切り出し、ベロを延長するやり方。
いつもどおりパーフォレーション穴22個分引き出して上の4番目と5番目の間から切り込みを入れて・・

カッターの刃を動かしながらかすかな違和感を感じました。
何だろう?ああ!フィルムの色が違う!

普段は濃い茶色でつるつるしている面が上を向き、
肌色の面が下を向いているはずなのに何故か逆になっています。

カメラに装填すると、
本来レンズの方を向いている肌色の面(乳剤面)が圧板側に回り、
本来圧板側に来る濃い茶色でつるつるしている面がレンズの方を向いています。
つまり表裏逆に巻いてパトローネに収められているようです。

うーん、どういうことだ?これで写るのかなあ?と思いながらも撮影。
一本撮り終わって、二本目はキヤノン7に装填。
間違いない。やっぱり普通とは逆に巻いてあります。

とりあえず2本撮って現像。
どうやら写ってはいるようです。が、
んん?そうか!反転している!

早速スキャンです。
上下さかさまで反転状態なのでホルダーへのセットに注意が必要です。
とりあえずスキャン時の設定「カラーネガフィルム」でやってみます。


Canon IIs改 Canon 35mm f2.8 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

そしてこれがスキャン結果!
赤い!赤いです!
REDSCALEというのはこういう事か!!
真夏日の新宿をさらに暑い世界に。じっとりと油で揚げられているような光景です。

少し調べてみると、
カラーネガフィルムを裏返しにしてカメラに装填して撮影をすると
シアン系の色をカットした画像になるようです。
この手法自体は一種の「裏技」として存在していたようですが、
ダークルームでフィルムを逆向きに巻きなおしたり、
それなりに手間がかかる「裏技」だったようです。

LOMOの「REDSCALE」は、それを手軽に楽しませてくれるというわけです。

アンダー気味だとかなり赤い。
Canon IIs改 Canon 35mm f2.8 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

適正に近いとオレンジ?
Canon7 LEITZ Elmar 9cm f4 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

オーバーになるとオレンジから黄色
Canon7 LEITZ Elmar 9cm f4 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

単に赤くなるだけではなく、1カット、1カット微妙に異なった色調。
これはスキャナのせいもあるかも知れません。
思い切り赤かったり、黄色っぽかったり・・
傾向としてはアンダーだと赤、
オーバーになるにしたがってオレンジから黄色っぽくなるようです。

コントラストは高め。かなり硬めの描写です。

そして驚いたことに結構シャープ!
シャープネスフェチのわたしとしては俄然やる気の出る結果です。
思わずフィルム2本分一気にスキャンしてしまいました。

わがLマウント群のエース、キヤノン35mmf2.8での画像は、
期待通りシャープなのですが、
このフィルムとの組み合わせだと少しハイコントラストすぎる感じです。

キヤノン35mmf2.8+REDSCALE
Canon IIs改 Canon 35mm f2.8 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

キヤノン35mmf2.8+REDSCALE
Canon IIs改 Canon 35mm f2.8 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

ふだん「ちょっとだけ眠目だな」
と思っていたエルマー9cmf4のほうは
コントラストがキツくなりすぎず、
暗部までよく表現しているような気がします。
そしてボケがキレイ!
コンパクトだし、軽いし、なかなかいいレンズじゃない!
と見直してしまいました。

エルマー9cmf4+REDSCALE
Canon7 LEITZ Elmar 9cm f4 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

エルマー9cmf4+REDSCALE
Canon7 LEITZ Elmar 9cm f4 (L)
LOMOGRAPHY REDSCALE35 100

キヤノンで唯一ブライトフレーム切替式を採用した
7のファインダーとの相性が良かったせいもあるかもしれません。
フレーミングしやすく、フォーカスも合わせやすい!

(実は前々から思っていたのですが、
もしかしたら「ピント精度」に関しては
レンジファインダーは無敵の存在なのではないでしょうか?
私の場合、ほかのどのジャンルのカメラで撮っていた時と比べても、
レンジファインダー機を使っている今の方がピントに関しての失敗が少ないです。
まあ気のせいかもしれませんが)

カラーともモノクロとも違う「REDSCALE」の世界。
じっくり眺めてみるとこれはこれで新鮮であることは間違いありません。
なんだか街の風景をホルマリン漬けにしてコレクションしているような気さえしてきます。

デジカメでいうと今流行の「アートフィルター」のようなフィルムですが、
デジカメとの最大の違いは
「撮りきって現像するまでどんなのが撮れたかわからない」点と、
同じエフェクトで36枚えんえんと撮り続けなければならない点。
さらに今回のようにフルマニュアルで撮影した場合、
絞りとシャッター速度の組み合わせによっても得られる画像に変化が生じることになります。
(オーバー気味の場合とアンダー気味の場合で色が変わるのです。)

やはりフィルムカメラは1カット1カットに真剣に向き合う事を要求してきますね。
しかしそうであるからこそ「自分の意思」を反映させられると言えるとも思います。

それにしてもデジタル全盛の時代にもかかわらず
新たなフィルムをいろいろ出してくれるフィルムメーカー様に感謝です。

最近のフィルムを取り巻く状況はなかなか厳しい、と言わざるをえません。
絶版になってしまうフィルムもありますし、値段も少しずつ高くなってきています。

しかしカメラの方は「こんな立派なカメラがこの値段で買えるの!?」と言う状況。

フィルム写真を始めるなら今しかありません。

デジタル写真とは全くの別物ですが、写真がお好きなら
「銀塩マニュアルカメラで撮った」経験は確実に財産になる、そう思います。

すみません。ちょっと偉そうな事を書いてしまいましたが
要は「フィルム、楽しいですよ」ということです。
フィルムを愛好する人々が確実に存在する限りメーカーも供給してくれる。そう信じます。

わたしの下手な文章ではフィルムの魅力を伝えきることは難しいです。が、
「フィルム写真は死なず。未だ消え去りもしない。」です!

※ご注意 このフィルムは普通のフィルムと向きが異なるので現像時にもそれなりの注意を要するようです。
お店に現像をお願いする場合にはその旨をお店にお伝えするのがベターだと思われます。
フィルムを購入したお店が現像受付をしていれば、
そこにお願いするのが一番良いかもしれません。ご注意ください。

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[ Category:etc. | 掲載日時:11年07月11日 12時45分 ]

 

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