【タイムズフォト】カタクリの咲く里山を訪ねて 【三毳山】

 マップカメラの所在地、東京新宿でも桜の花が咲き始めています。いよいよ春本番の季節です。

 桜に限らず、いろいろな花が里でも山でも咲き始める季節ですが、今回ご紹介するのは、栃木県南部の佐野市・岩
船町・藤岡町にまたがる「三毳山」(みかもやま)という山です。南北にいくつかの山頂が連なっていてその総称な
のですが、標高は最高峰の「青龍ヶ岳」(せいりゅうがたけ)でも229メートルで、東京タワー(333メートル)より
も東京都庁舎ビル(243メートル)よりも低いという、文字通りの「低山」であります。

 しかし山頂にはいつくかの神社が祀られていたり、古くは万葉集にも登場していることから、昔から親しまれてき
た山だそうです。この山には春の山の風物詩、「カタクリ」の花の群生地があることで有名で、開花時期ともなれば
大勢の観光客で賑わう山でもあります。3月20日に「満開です」という情報をホームページで確認、早速行ってまい
りました!

花びらが反り返るのが特徴
写真1. カタクリの花

 山のすぐ西側には東北自動車道が通り、麓に「佐野藤岡インターチェンジ」があり、さらに山の南側に国道50号線
が通り、「道の駅みかも」があるという、自動車であれば交通至便の山でもあります。通った経験がおありの方であ
れば、東北自動車道の下り線で、佐野藤岡インター手前で右前方に見えてくる低い山の連なりが三毳山です。

 登山口…というより公園として整備された山ですので、駐車場付きの入り口が数か所あります。今回はそのうちの
東入口からスタートです。管理事務所から農産物直売所まで整備されています。さらにこの山(というより公園内)
では「フラワートレイン」というトロッコバス(?)も運行されています。今回は乗りませんでしたが…。

観光バスも入れます
写真2. 東入口の全景

1日フリーパス扱いで¥500也
写真3. 園内を回るフラワートレイン

 まずは最高点の「青龍ヶ岳」を経由して、山の北側にあるカタクリ群生地へ向かいます。前述のとおり整備されて
いるため、土止め階段が延々と続きます。この手の階段は、あまり歩きやすいとはいえません…。雑木林の中でほと
んど展望もありません。頂上の直下は、ごく短いながら結構な急坂です。

これが歩幅に合わないのです
写真4. 土止め階段が続く登り

低山とはいえ油断はできません
写真5. 青龍ヶ岳頂上直下の急登

 青龍ヶ岳の頂上は、電波塔が占拠しています。周りは雑木林で相変わらず眺めはあまりよくありませんが、明るい
ので休憩にはいいかも。

日当たり良好
写真6. 青龍ヶ岳の頂上。ちょっとした広場になっている

 ここからはカタクリ群生地を目指して下ります。意外の急な下りですが、北向きの坂を下っていくと…お待ちかね
のカタクリ群生地の上端に出ます。人工的に植えているとはいえ、林の斜面の埋め尽くすような、かなりの数です!
そしてこの日は平日にも関わらず、結構な観光客の人数…。

斜面なので、まわるのも結構疲れます


写真7./8. カタクリ群生地。遊歩道のように整備されている

 熱心にマクロレンズを駆使する方も大勢おられましたが、自身もそのひとりと化して、早速マクロレンズ・タイム
を決め込みました。使用カメラはNikon D300です。かなり「図鑑的」になってしまったきらいがありますことをご了
承ください。

花の高さは20cm前後です
写真9. Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S 1/400秒・f8

背景のボケがちょっと汚いです
写真10. Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S 1/160秒・f5.6

形の良い個体を探すのが結構大変だったりします
写真11. 花の部分をクローズアップ。
Ai Nikkor Micro-105mm F2.8S 1/200秒・f5.6

被写界深度がとても浅い!
写真12. 雌しべをクローズアップ。
Ai Nikkor 28mm F2.8をリバースアダプターで装着 1/100秒・f4

 三毳山にはカタクリ群生地が3カ所あり、そちらも訪ねてみることにしました。先ほどの青龍ヶ岳に登り返し、南
側の「中岳」(なかだけ)にある2カ所の群生地を目指します。大部分はなだらかな尾根道です。

歩きやすい道
写真13. 雑木林の落ち着いた道

 途中で一旦下りになりますが、そこを登り返すとカタクリ群生地です。こちらは木道が敷かれ、あまり花に接近で
きないことが残念ですが、やはり林の下を埋めるような群生がお目にかかれます。先ほどの群生地よりも、やや規模
も小さいためか、観光客は少なめのようです。2カ所の群生地が隣り合っています。

密生度では、こちらの方が上のようです
写真14. びっしりと密生したカタクリ群落

 ここから急坂を登り切ったところが、中岳の山頂(210メートル)です。やはり展望はあまり利きませんが、少し
先のハンググライダー離陸場と、そこから一旦下ってから登り返した「富士見台」は、関東平野の展望が開けます。
残念ながらこの日は霞んで展望は今一つでした。

二等三角点があります
写真15. 中岳山頂

冬晴れの日なら絶景かも
写真16. ハンググライダー離陸場からの関東平野の展望

枯れ草の部分と調整池がそれです
写真17. 同場所から、東京の水がめ・「渡良瀬遊水池」(中央やや奥)を遠望

砦のような格好
写真18. 富士見台の展望台。この日は富士山は見えず…

眺望が良ければ背後に日光連山や赤城山が見えます
写真19. 富士見台から見た佐野市街地方面(この日は見えず)

 ここからもとの東入口へ引き返しましたが、元々低い山なのであっという間でした…。また今回、カタクリ以外に
見どころがなかったことは残念でしたが、季節ごとに様々な花が植栽されているそうなので、別の時期に訪れても楽
しめると思います。

数日早かった?
写真20. 富士見台近くの桜はまだつぼみでした

山登り初心者の方いは丁度良いかも知れません
写真21. 東入口近くから振り仰ぐ三毳山の尾根。右寄りの三角形が「青龍ヶ岳」

登山・撮影:2010年 3月26日
カメラ:Nikon D300
レンズ:AF-S DX VR16-85mm F3.5-5.6G
    Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
    Ai Nikkor 28mm F2.8S(リバースアダプター併用)

[ Category:etc. | 掲載日時:10年03月28日 14時27分 ]
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