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カメラがあるから夏が楽しい!~フィルムカメラ編~

カメラがあるから夏が楽しい!~フィルムカメラ編~

マップカメラの29周年創業祭も中盤に差し掛かります。
花火やお祭りなどイベントが盛りだくさんの夏。
本ブログでは「コレがあるから夏がさらに楽しい!」というテーマをもとに、スタッフ一押しの夏の楽しみ方をご紹介いたします!

【フィルムカメラがあるから夏がさらに楽しい!】

雨の日も風の日も嵐の日も、年間を通して私たちの生活を彩るフィルム写真。「写真はデジタル」という時代にほぼ移行した今、フィルムはごく限られた用途として用いられる、少なくとも全盛期のような使われ方はしなくなった文化と捉えています。デジタルカメラの手軽さやフィルム自体の減少、高騰を受けて趣味として続けるにはどうしても微減していかざるを得ない今日この頃。
しかし夏、この季節がフィルム撮影へと駆りたてます。

135mm判フルサイズ、つまりライカ判でよく使うフィルムは「Kodak Ektar 100」や、「Kodak PORTRA 160」など。さくさくとテンポよく撮影したい私はカラーネガの懐の深さに幾度となく助けられてきました。そして中判ではほとんどの場合「FUJIFILM PROVIA 100F」です。初めて中判フィルムを使った時からこれは変わっておらず、6×6の大きさでそのまま楽しむことができるこの組み合わせに虜となってしまいました。
このブログの真四角の写真はHASSELBLAD 500C/Mで、そして3:2の写真はLeica M2で撮影した写真を掲載しています。

夏になると住んでいる街を飛び出して山の方へ向かことが恒例でした。もう何年続いているのか分かりませんが、古いハードディスクを遡っても記憶の引き出しを片っ端から開けてみても、物心ついた時からおそらく変わらぬ習慣です。そんな夏をフィルムで撮り始めたのは今から確か10年くらい前。デジタルネイティブ世代なので「フィルムに戻った」と言うよりかは「フィルムを始めた」の方が正しい表現になるはずなのですが、フィルムで写す景色は不思議なことに懐かしいと思わせるものでした。テレビの刷り込みなのでしょうが、色が少し転んでいたり粒子が荒いフィルム写真を見てそう感じたのです。



盆地に暮らしていた私たち家族にとってそこは少し標高の高い高原ともいえるオアシス。とはいえ避暑地というには暑く、安らぎを求めるにはいささか人が多すぎる気もしましたが、夏の旅行は大日程で1年に一度だけ。蒸し暑い天幕に汗をかきながらカメラを弄っていたことを今でも連続した記憶として思い出すことができます。

ヒグラシで目が覚める朝、朝食の準備やサニタリーへ向かう人の音、狭い四角錐の中で感じられるものは漠然としたグラデーションを持った光とさっきの音だけ。たぶんこれはヒグラシのおかげですが、起き抜けにこの感覚を残さねばという使命が頭を埋め尽くしました。眼で見ていた景色はやがてデジカメ、そしてフィルムカメラへ。


ひざ丈もない草むらを抜ければ足元はべしょべしょ。ところどころ飛び交うバッタと耳をかすめるアブに驚かされながら、スニーカーに朝露を集めて歩いた結果です。

この時を過ごした記憶がほころび始めるころ、つまり標高を下げ、久しぶりの出勤ついでに現像を出し、それが上がる、そして自宅のスキャナーでデジタル化したころ。滲みかけた輪郭が、写真に残ってる部分だけ補完されて思い出が完成した気分になります。フィルム写真はすぐ見ることができません。でもそれが、そのタイムラグが衝撃。思い出に電流を与えるのだと常々思いながらシャッターを切っています。

ある年の夏、縁があり中判フィルムカメラ「HASSELBLAD 500C/M」を手にすることができました。中判という名前はおそらく、大判サイズよりも小さいもののフルサイズより大きい中間サイズということから名づけられたのだと勝手に思っていますが、その名の通りフルサイズライカ判よりも大きなフィルム面を持ちます。そうなるとどうなるかというと、たとえばさきほどフィルムらしいという特徴で挙げた粒子の荒さが目立ちにくくなり、より高精細な写真に。私の中のフィルムの概念が大きく覆る瞬間。

テストフィルムで入れたプロビアの写真に痺れてはや数年。少しづつ値段も上がっていますが、まだあるのなら買うのみ。ポジフィルムなので色を反転させる必要が無く、スキャンせずとも手に持って楽しむことができてしまいます。フルサイズでもポジフィルムは何種類か残っていますが、肉眼で見るうえでは大きい方が感動も大きく。



実はこうして見ていただいているスキャンデータですら実物には劣る、それくらい綺麗に写っています。
夏の空にかざしてみれば、その空間がここに広がっているように見えるくらい。

思い返せばもう何本通したか分かりませんが、SSDを埋め尽くさんとするスキャンデータがその膨大さを物語っています。何をするにもやる気が湧かない、休日なのに家でじっとのんびり過ごしたい、そんな日に引っ張り出してきてはベランダから空に透かすいつかの夏。待ち遠しくなる次の夏。いてもたってもいられなくなってカメラだけ抱えて家を飛び出す夏。どれも面白いほど毎年の自分風物詩。夏バテに効くのは三輪素麺とひやしあめ、それに中判ポジ。
さながら遠雷、たしかに聞こえるあの感動の音。

・・・

追憶から意識を戻して時は8月上旬の東京。突如現れた台風7号の盆休みに巻き込まれる形で全国的に荒天の予報。曰く例年のような青空を拝むことはなかなか難しい真夏となりそうではありますが、それはそれできっと印象深い思い出になる事請け合い。きっとこれくらい天気の悪い夏は今までも幾度かありました、が、そこまで悪い思い出にはなっていない事と虹が綺麗だったことを覚えているので、今年も諦めずにカメラを持ち出します。そう来年の夏までの自分のために。

さて、みなさまの心の中のフィルム欲が熱を帯びていれば幸いです。
ぜひともこの夏の思い出には、フィルム写真で鮮烈なイカヅチを。

・・・

夏の楽しみ方は十人十色。次回の更新もお楽しみに!

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[ Category:etc. FUJIFILM Leica | 掲載日時:23年08月09日 18時55分 ]

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