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スポーツの日 撮りもどそう ~その刹那~

本日は「スポーツの日」です。
50年以上の長きにわたり続いてきました「体育の日」が今年から「スポーツの日」に変わりました。
本来であれば、東京にとってとても重要な一日になるはずでありましたが、
残念ながら今年、それが叶うことはありませんでした。
しかしながらその夢は来年、またその先へと確実に繋がってまいります。

前置きが少し長くなりました。
スポーツ史にカメラありと言っても過言ではないほど、スポーツとカメラは密接な関係性を有しています。
スポーツのビッグイベントが行われる年に、各社からフラッグシップ機が投入されることが多く、
今年もCanonからEOS-1D X Mark III、NikonからD6が例に漏れず発売されました。

特に動体撮影において、AF性能は最も重要なファクターであり、
高速かつ不規則に動く被写体を確実に捕捉するため、
各社しのぎを削りながら高性能機を世に送り出し、
今なおその戦いに終止符は打たれていません。

今回はマップカメラスタッフ内でも動体撮影をメインとするメンバーが集まり、
「刹那」を切り取った一枚にエピソードを添え、当時を振り返る「スポーツの日」特別企画ブログを綴っていきたいと思いますので、
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

まずはスポーツ編です。

~スタッフYの場合~


【Panasonic LUMIX DC-G9 PRO + LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8 POWER O.I.S. H-ES200】
SS:1/1600sec F:2.8 ISO:200

昨年開催された楽天ジャパンオープンテニス本戦の前に行われる公開イベント「ATPサンデー」にて撮影してきた写真です。
私がテニスの撮影に行く際は必ずこのカメラとレンズの組み合わせと決めています。
小型のG9といわゆる「ヨンニッパ」のスペックを持つレンズが手持ちで軽快に撮影できるというのが最大のメリットです。
G9の動体の追従性、捉えたピントの食らいつきも素晴らしく、
ボールを打ち込む選手の躍動感を見事に再現してくれるこのカメラとレンズの凄さに感動した事を今でも忘れることができません。


【Panasonic LUMIX DC-G9 PRO + LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8 POWER O.I.S. H-ES200】
SS:1/2000sec F:2.8 ISO:200

同じく「ATPサンデー」にて撮影した写真です。サーブを打つ寸前のボールをトスアップした瞬間の1枚。
サーブからゲームは始まるわけですが、選手のボールに対する集中力が一番高まっている瞬間なのではないかと私は思います。
スタンドから撮影していますので、もちろんプレイヤーとの距離は何十メートルと離れていますが、
しっかりと選手の青い瞳、睫毛まで描写しています。
まるで自分が間近で観戦しているかのような錯覚に陥ってしまうほど選手との距離を縮めてくれるこのレンズ。
「ヨンニッパ」のスペックは伊達ではないことを身をもって実感させられ、
改めてスポーツ撮影の面白さを教えられた私の中でのお気に入りの1本です。


~スタッフTの場合~

【Nikon D3S + AF-S NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G ED VR】
SS:1/1250sec F:5.6 ISO:640

【Canon EOS 1D mark IV + EF 400mm F5.6 L USM】
SS:1/1250sec F:5.6 ISO:4000

【Canon EOS 1D mark IV + EF 400mm F5.6 L USM】
SS:1/800sec F:5.6 ISO:2500

昨年日本で開催され、南アフリカを破った2015年大会を越える盛り上がりをみせたラグビーW杯。
2015年大会時によく聞かれた「日本人が全然いないじゃないか」という声はいつの間にか消え、『ワンチーム』や『ジャッカル』は流行語にも選ばれました。
筆者もスタジアムに足を運び、世界各国の人々がビールを片手に敵味方関係無く盛り上がる光景に強く胸を打たれました。

私がラグビーの撮影を始めたのは約2年前、当時高校生だった弟の試合を撮影したことがきっかけでした。
撮影は勿論、初めて生で観るラグビーは想像以上に激しく潔く、奥の深いものでした。
危険を省みずチームの為に全力を尽くす選手と、それを後押しする保護者の方々の声援を、記憶だけでなく記録として残す手段として写真を本気で撮ろうと決めたのはこの時でした。
ぶつかり合った時の音や衝撃、スクラムの重量感や泥臭さ、ラガーマンの覚悟を伝えたい一心でこれまで撮影を続けてきました。
スポーツ撮影にはその一瞬を逃したら撮り直すことのできない緊張感と、
実際にスタジアムでしか感じることのできない臨場感という醍醐味があります。筆者は右目でファインダーを覗きながら左目で全体を見渡し、選手の視線やボールを持っていない選手の動きを確認することで次のプレーを予測しています。ルールを知っておくことも決定的瞬間を捉える上で非常に大切です。

~スタッフSの場合~

【SONY α9 ILCE-9 + FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS SEL70300G 】
SS:1/320sec F:6.3 ISO:200

幼稚園時代、走ることが大好きだった息子の最後のクラスリレーの一コマ。
父親として迎えた四度目となる運動会も場所取り合戦にあっさりと敗北し、後方からの撮影を余儀なくされることに。
この窮地を救ってくれたのがSONY α9でした。
最前線で撮影するお父さん方の壁にフォーカスを引っ張られながらも、
人と人とのわずかな隙間を縫って笑顔で走る息子に即時合焦する驚異的なAFスピード。
SONYが今後のカメラ業界を席巻していくことを予感した瞬間でした。
コロナ禍で運動会中止のニュースを聞くたびにとても残念な気持ちになりますが、
子供たちの笑顔に再会できるその日まで、楽しみをとっておきたいと思います。

次は航空撮影・モータースポーツ編です。

~スタッフAの場合~

【Canon EOS 7D Mark II +EF400mm F2.8L IS II USM】
SS:1/1250sec F:8 ISO:800

~なぜ撮るのか。答えは、航空機が被写体としてカッコいいと感じるから~

動体撮影をする際、私自身一番気を付けていることは、写真の基礎でもある構図。
どんな写真でも構図は重要視したいものです。
具体的に気を付けている点は、被写体の進行方向に空間を作ること。進行方向に空間がない場合、写真が窮屈に感じてしまいます。
空間を作ることで被写体が進んでいくという感覚を生ませることができるのです。
APS-Cセンサー搭載のCanon EOS 7D Mark IIであればクロップすることなくレンズの焦点距離を1.6倍することが可能です。
そのおかげで、Canon EF400mm F4L IS II USMは35mm換算で640mm。エクステンダーによる画質の劣化やAF速度の低下を引き起こすことなく撮れるので航空祭など、
焦点距離を稼ぎたい場合はAPS-Cセンサー機は便利です。

写真に写っているのはUH-60J、航空自衛隊の救助ヘリコプター。
航空祭ではF-4EJやF-15J、ブルーインパルスなどの航空機の写真がメインだと思いますが、私のお気に入りはこのUH-60Jの写真。
お気に入りのポイントとしては装甲のボルトまでしっかりと写っているところ。
ヘリコプターなどのプロペラがある機体では、シャッタースピード次第で表現が変わります。早くすればプロペラはピッタリと止まり、
遅くすることで回転している様子を捉えることができます。

~スタッフTの場合~

【SONY α9 ILCE-9 +FE400mm F2.8 GM OSS SEL400F28GM +2x Teleconverter SEL20TC】
SS:1/4000sec F:5.6 ISO:500

~私の標準レンズは500mm~

私は「サーキットでしか写真を撮らない」と言っても過言ではないほど、レース観戦が大好きです。
そんな私が、サーキットでモータースポーツを撮影する際、一番大事にしているはポイントは「どのコーナーでカッコよくレーシングカーが撮れるのか」です。
私は富士スピードウェイで撮影することが多く、自分のお気に入りの撮影場所がいくつかあります。
そのため撮影場所によってはテレコンバーターを使用し、焦点距離を変え撮影しております。

【NIKON Z7 +SIGMA Sports 500mm F4 DG OS HSM + テレコンバーター TC-1401】
SS:1/100sec F:5.6 ISO:200

基本的にはシャッタースピード1/200以下で撮影することの方が多いのですが、
自分の思っている画が撮れていないと感じた時は、シャッタースピードを速くし「ビタッと」綺麗に撮ることもしばしばございます。
最後に今後、富士スピードウェイで撮影してみたいと思われている方へアドバイス!
レンズの焦点距離は単焦点ならば400㎜以上、ズームならば600㎜まであるとストレスなく撮影に集中できます。
何度かサーキットに足を運ぶうちに、自分のお気に入りのコーナーが必ず見つかります。
お気に入りの場所を見つけて、素敵な一瞬を記録してみてください。


最後は番外編です。

~スタッフEの場合~

【Canon EOS 60D + EF-S55-250mm F4-5.6 IS II】
SS:1/250sec F:5.6 ISO:400

筆者は常々、小鳥の撮影ほど難しいものはなかなか無いのではないかと考えております。
動物瞳AFが登場するまで(デジタル一眼レフ全盛期)のドッグラン撮影(ピントを犬の目に合わせる)も大変でしたが、それに並ぶ難易度ではないでしょうか。
警戒心が強いために中々暗がりから出てきてくれず、出てきてもフォーカシングの間にフレーム外へ飛んで行ってしまいます。

工事用ライトの下に出てきた所をやっとの思いで撮影しました。

夜間だったのでノイジーにはなっていますが、キットレンズでここまで撮れるのかと驚いたことを覚えています。

 

ミラーレス一眼の進化に伴い、鳥の撮影がどんどん簡単になっていくことを嬉しく感じるとともに、少しだけ寂しくもあります。

光学ファインダーの中を高速で飛び回る小鳥を、少ない測距点で必死に追い回したあの頃が忘れられません。

 

各スタッフともに被写体は違えどその一瞬に全ての集中力を注ぎ、シャッターを切った様子を窺い知ることができます。
動体撮影はカメラの性能だけで良い写真が撮れるものではありません。
被写体になる側の思いや背景を汲み取りながら、撮影者としての意図をフレーム内に収めシャッターを切る。
この二つの要素がシンクロした時こそ素晴らしい一枚を切り取ることができるのではないかと思います。
今は撮影すること自体が難しい状況の中にありますが、
来年のその時に向け、撮影の気持ちをしっかりと蓄え、最高の瞬間に出会える準備をしておきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。

[ Category:Canon etc. Nikon Panasonic SIGMA SONY | 掲載日時:20年07月24日 10時00分 ]
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