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マップカメラスタッフが語る「ニハチ」の魅力~Rollei Rolleiflex 2.8F~

マップカメラスタッフが語る「ニハチ」の魅力~Rollei Rolleiflex 2.8F~

「ニハチ」

カメラ業界でニハチと言えば28mmかF2.8を意味する言葉として使われています。
本ブログでは、マップカメラの28周年をとニハチとかけ、マップカメラスタッフ一押しの「ニハチ」レンズを通し、「ニハチ」の魅力を皆様に紹介していきます。

毎日28mmかF2.8のどちらかが掲載されますので、お見逃しなく!!

本日ご紹介する「ニハチ」は…
『Rollei Rolleiflex 2.8F』です!

「二眼レフカメラ = ローライ」とも称されるほど、二眼レフの歴史はローライと共にありました。
創業者のパウル・フランケとラインホルト・ハイデッケが、「フランケ&ハイデッケ」を設立したのが1920年。
最初に三眼レフのステレオカメラ「ハイドスコープ」を発売し、1929年そのハイドスコープを改造し販売したのが「ローライフレックス オリジナル」。6×6cm判のカメラとしても、また二眼レフカメラとしても世界初のものでした。
縦に並んだレンズのうち、下はフィルムに像を焼き付ける撮影レンズ、上はミラーを介して上部のファインダースクリーンに画を写し出すフォーカスレンズの役割を果たします。
基本構造が単純なこともあり、全世界で数多くの二眼レフカメラが製造されました。
日本でも大小様々なメーカーが存在し、一時メーカー名としてアルファベットの頭文字AからZまで全て存在したと言われています。
世界中のメーカーの創意工夫により特出した才を誇る数々の二眼レフカメラが世に送り出されましたが、それでも本家ローライ、とりわけその主力モデルであるローライフレックスは二眼レフカメラの王者としてカメラ史に君臨し続けました。

時代の流れの中で細かな改良を積み重ねながら進化し続けたローライフレックスですが、Fシリーズ、1959年発売の3.5Fと翌1960年の2.8Fはそのローライの長い歴史にあっても最高傑作と称されるカメラです。
75mm F3.5の撮影レンズを搭載した3.5F、80mm F2.8のレンズ搭載の2.8F、それぞれにカール・ツァイス製プラナーレンズとシュナイダー・クロイツナッハ製クセノタールレンズの2種類の撮影レンズを搭載したモデルが存在しています。
つまりFシリーズとして4種類のモデルがあるわけです。
3.5Fより明るいレンズを搭載した2.8Fの方が当時から人気があり、中でもプラナーレンズ搭載の2.8Fは「ツァイス信仰」なる言葉まである日本でとりわけ人気の高いモデルでした。
中古市場でも昔はプラナーモデルの方がクセノタールより高値でしたが、現在でははっきりとした差はありません。2.8Fの方が3.5Fより高値なのは変わりませんが…

では、4種のうちどのレンズが最も優れているのか? 当時から数々の論争が酌み交わされてきました。
細かな専門データが掲載された資料なども数多くありますが、明確な結論は出るに至らず…
昔からよく言われているのは、「プラナーレンズの方が柔らかな描写で人物向け、クセノタールレンズは周辺部の歪みが少なく風景向け…」などといったところか。
そして様々な雑誌に掲載された作例を穴が開くほど眺めたユーザーたちは、「自分が所有するモデルが一番いい」という結論に達します。まぁ、自分が満足できればそれに越したことはありません。
私自身は昭和の時代からのカメラ小僧ということもあり、「ツァイス信仰」にはまった一人。今回もプラナーレンズで撮影した写真をご紹介させていただきます

と、前置きが長くなってしまいましたが、今回のテーマは「ニハチ」、ということで取り上げるのは勿論ローライフレックス 2.8Fです。

6×6フォーマットでの80mmの画角は、35mm判換算44mm相当の標準域にあたります。
他の「ニハチ」F2.8編ブログ同様、開放F2.8での写真のみを掲載しようとも思ったのですが…
ローライフレックス2.8Fのシャッタスピード最高速は1/500秒。屋外での撮影の場合、よほどの曇天や夕刻などにならないとなかなか開放で撮る機会がありません。
特に今の時期、真夏の炎天下では感度100のフィルムを装填しても1/500秒でF8とかF11なんてことも。
また中判フォーマットでは35mm判より被写界深度がかなり浅いので、F2.8通しだと被写体以外のバックが大きくボケた同じような画ばかりになってしまう恐れもあり。
そんなわけで今回は、開放F2.8以外の写真も掲載させていただいています。ご了承ください。

とはいえ、まずは絞り開放F2.8の写真を。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F2.8

と、いきなり季節外れの写真ですみません。新宿御苑の枝垂れ桜を下から撮影したもの。
被写界深度の浅い分、上から枝垂れてくる感じが出せたかと。ウエストレベルファインダーなので、見上げるようなフレーミングもそれほど苦も無く撮影出来ました。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F2.8

こちらも新宿御苑での撮影。2枚見ていただければわかりますが、バックのボケは随分ザワザワした感じ。決してきれいなボケとは言えません。
現代のレンズならもっと滑らかなボケにもなるのでしょうが、そこはオールドレンズ。むしろこのザワザワ感を愉しみたいところ。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F2.8

同じく背景はザワザワしていますが、その分ピント合焦面の浮き上がりが感じられます。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F5.6

F5.6まで絞ると、花だけでなく葉にもピントがきています。バックのボケも少し弱まっているのが分かります。
もう一つ見ていただきたいのが、バックの光源ボケ。開放F2.8では歪な円形をしていますが、F5.6では五角形になっているのが分かるでしょうか。
ローライフレックス 2.8Fの絞り羽根はたったの5枚。絞っていくとはっきりとした五角形が現れますが、それがそのまま光源ボケの形になります。
現代のレンズは絞り羽根の枚数を増やし、絞った時きれいな円形になるように設計されたものが多いのはご存知かと。クラシックなローライフレックスならではの五角形ボケは、逆に貴重になるかもしれません。
なお、ローライフレックス 2.8C(1953年発売)という1モデルのみ、なぜか絞り羽根が10枚になっています。これにより絞った時円形に近い形になります。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F2.8

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F4

下の写真も被写界深度は浅めですが、光源のボケからちょっと絞っていることが分かります。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F5.6

そしてこれは、持っているアイフォンからかなり前に撮った写真であることが分かります…

Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F2.8

2.8Fの前のモデル2.8E(1956年発売)で撮影したもの。レンズは同じプラナーレンズなのでお許しを。
中判フォーマットならではの被写界深度の浅さとピント合焦面の浮き上がり、バックのザワザワ感と無数の玉ボケ、なんか幻想的な画になりました。

同じく絞りF2.8で撮影したものですが、ここからはアクセサリーのフィルターを装着した作例を。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) + Rolleisoft 1 絞り:F2.8

ローライソフトというソフトフィルターを装着。バックが滲むようにボケて、もはや何が写っているのかわかりません。

Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) + Rolleinar 1 絞り:F2.8

こちらはローライナーという近接撮影用フィルター。バックは塗りつぶしたような絵画的な感じになりました。

Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) + Rolleinar 1 絞り:F2.8

前ボケのチューリップもこんな感じに。

最後は、F2.8に捉われずにご紹介。

Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F5.6

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F4

プラナー 80mmというと、同じ6×6フォーマットでハッセルブラッド 500シリーズの80mmがあります。
今まで両者で撮影した経験では、ローライの方が色味は抑え気味。上のような写真ではハッセルだとかなりドギツクなってしまう可能性があります。

Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F8

Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F8

Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F5.6

光が入り込んだ時の写りは予測不能です。

Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) 絞り:F5.6

いかがでしょうか? ローライフレックス 2.8F、クラシカルなフォルムのカメラを相棒にして街中を散策するのも乙なものですよ。

 

 

毎日更新中!この他の『マップカメラスタッフが語る「ニハチ」の魅力』はこちらからどうぞ
28人の28mm編F2.8編でお送りしております!少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

・・・

↓二眼レフカメラの雄ローライフレックス。中でも特に人気の2.8シリーズ

 

 

↓75mmF3.5レンズ搭載の3.5シリーズもおススメです。

 

 

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[ Category:etc. | 掲載日時:22年08月09日 18時00分 ]

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