今こそ欲しい『R-D1』

R-D1s

『R-D1』

ライカ初のM型デジタル機『M8』より3年早い2004年に、大手プリンターメーカーのエプソンが作った世界初のデジタルレンジファインダーカメラである。当時カメラ業界にデジタル化の波が押し寄せる中、ついにMマウントレンズをデジタルで使用できると話題になったが発売当時の価格は約30万円と黎明期のデジタルカメラとしては非常に高価な一台だった。その後、基本性能は変わらないものの『R-D1s』『R-D1x』とマイナーチェンジをされつつ約10年間発売されたロングセラーモデルである。

その初期モデルの登場から約15年が経った現在であるが、デジタルカメラはフルサイズミラーレス戦国時代へと突入し、高画素とデジタル技術で武装した最新機種が次々登場している。

色々と試したきたが、α9の無音20コマ連写とAF性能は本当に最高だ。EVFの見え方はライカSLかZ7が好みだ。EOS Rは非常にコスパが高いカメラだ。でも、今私が一番そそられているカメラが『R-D1』なのだ。

R-D1s

R-D1のスペックを今聞くと、さすがに時代を感じてしまう数値や仕様だ。約600万画素のAPS-CサイズCCDセンサーに、2インチ23.5万画素の背面液晶。記録メディアは最大2GBまでのSDカード。最高使用感度はISO1600である。ある意味現在のデジタルカメラは15年でここまで進歩したのかと感心してしまう。

R-D1s

R-D1の一番の魅力は“徹底的なアナログ操作”。マニュアルフォーカスしか使えないのはもちろん、フィルムカメラのような巻き上げレバーも飾りではなく、シャッターチャージの機能をこのレバーに持たせている。そのためシャッターを切るためには必ずレバーを巻き上げなくてはならないのだ。そして、ファイル形式・WB・撮影可能枚数・バッテリー残量をアナログ時計のように針で表示してくれる。美しく、機能的でマニア的。ここまでアナログを売りにしているデジタルカメラは他に知らない。

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そして撮れる画は15年前の600万画素デジタルカメラとは思えない写りをする。CCDセンサー独特の発色はポジフィルム的にも見える。

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モノクロでの表現も最高。現像するとシャドウ部の情報量に驚くほどで、少しざらつく感度ノイズも絶妙な粒状感も演出してくれる。

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今回のブログのために数年ぶりに『R-D1(正確にはR-D1s)』を手にしたが、やはりいいカメラだなとしみじみ感じた。最新機種と比べて不満点をあげればキリがないが、それがいいのだ。このカメラを選ぶ時点で便利さは求めていないし、今のカメラが失った”シャッターを切るまでの面白さ”を存分に楽しめる一台である。今改めて欲しくなってしまった。


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[ Category:etc. | 掲載日時:19年01月12日 23時52分 ]
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